好きな人に告白するかどうか迷う時、最も気になるのが「自分の告白の成功率」であり、次に気になるのが「成功率が高い告白の仕方」だ。
片思いが進んでいよいよ告白のタイミングを考える時、「告白が成功するか失敗するか」という期待と不安は、なかなか告白に踏み切れない理由になる。
特に告白直前は好きな人ともある程度仲良くなった自覚がある時期だし、告白が失敗すれば友達関係が壊れるかもしれないから、もし成功率が低い告白になっているとしたら、リスクばかりが頭に浮かぶ。
しかし、だからと言ってそのまま友達関係が落ち着くとカップルになれる可能性はむしろ低下するため、やはり恋愛において「告白のタイミング」は非常に難しい問題だ。
そこで今回は、好きな人に告白するか迷う人へ向け、統計から分かる「告白の成功率が高い条件」を紹介する。
広島大学大学院の小島奈々恵氏らが行ったある分析結果を元に、告白経験者233人の結果から見えた「告白の成功率が高いタイミング・告白の時期・告白する場所・告白の方法」を解説するので、好きな人がいる人はぜひ参考にしてみてほしい。
統計的かつ確率的アプローチで告白成功の条件を解説していくから、「告白の成功率」について興味がある人は、ぜひじっくり読んでみてほしい。
この記事の後半では、成功率が高いデート回数、告白が成功しやすい日、告白の成功率が高い関係性についても解説しているので、あなたが気になる内容はすべて網羅できてると思う。
- 告白が成功する条件、今回の調査結果元
- 告白の成功率が高い「出会ってから告白するまでの期間」:告白のタイミングは早い方が成功確率が高い
- 成功確率が高い告白する時間帯とは:成功率が高い告白の時間的タイミング
- 成功確率の高い告白の場所:どこで告白すると成功率が高い?
- 成功確率の高い告白の方法とは:成功率が高い告白の言葉
- 告白が成功しやすい年齢差
- 成功率が高い告白の条件は「告白する前に好意に気づかせること」だった!
- 成功率が高いデート回数について:何回目のデートで告白すると成功確率が高い?
- 告白が成功しやすい日について:どんな日に告白すると成功率が高い?
- 告白の成功率が高い関係性は?
- まとめ:成功率が高い告白の条件は、告白の仕方よりも二人の関係性が重要
告白が成功する条件、今回の調査結果元
今回参考にするのは、広島大学大学院の小島奈々恵氏らが発表した「恋愛における告白の成功・失敗の規定因」という論文である。(詳細はこちらからPDFをダウンロード:恋愛における告白の成功・失敗の規定因)
こちらでは男女331名を対象に調査を行い、その内「告白経験のある233名」について回答が得られ、告白成功率の観点から告白の成功と失敗を分ける要素を詳細に分析した。
この論文では「大学生」に焦点を当てており、他の年代に比べて恋愛環境が大きく違っている高校生を排除している。大学生と社会人でもまた恋愛環境は違っていると思うが、子供の恋愛から大人の恋愛に意向する時期が大学生の頃なので、社会人の恋愛にも十分に役立つものとなっている。
論文中にも言及があるが、高校生は恋愛に影響を与えやすい「夜間の活動」(時間的概念)が事実上制限されており、他の身分に比べて恋愛の環境差が大きい。社会人が参考にする上で「高校生」を排除しているのは歓迎するべきフィルタリングである。
大学生以降で恋愛の在り方が変わる人も多いと思うので、「恋愛の一般論」として考えて良いかと思う。
それでは、告白の成功と失敗を分ける条件を取り上げて、解説をしていく。
告白の成功率が高い「出会ってから告白するまでの期間」:告白のタイミングは早い方が成功確率が高い
紹介した論文によると、出会ってから告白するまでの期間で最も成功率が高い告白は「出会ってから3か月未満の告白」だった。
告白のタイミングは、明らかに「早い方が成功確率が高い」という結果が出ている。
以下、告白する時期で区切った告白の成功確率を紹介する。知り合ってから告白までの期間としてそれぞれの告白の成功率はこのような結果だった。
出会ってからの期間別に見る「告白成功率」
- 出会ってから3か月未満の告白の成功確率=約81%
- 出会ってから3か月~6か月の告白の成功確率=約61%
- 出会ってから6か月~12か月の告白の成功確率=約47%
- 出会ってから1年以上の告白の成功確率=約48%
出会ってから3ヶ月以内に告白した時の成功率は80%以上!成功率が高い告白の仕方は「早いタイミング」がポイント
告白経験者233人への調査では、告白相手と出会ってから3か月以内の告白をすると、成功確率が8割以上という結果になった。
好きな人と3ヶ月以内に仲良くなれた場合は、タイミング的に期間を置かないで告白した方が、告白が成功する確率を上げることができる。
出会ってから告白するまでの期間は、なるべく短い方が良いというのが統計的アプローチによる恋愛の答えだ。
これは20人以上と付き合ってきた私の経験とも合致した結果になっており、特に急速に好きな人と仲良くなった場合は「早めの告白」が非常に成功率が高かった。両思いの確信を得てから告白しようと思ってたケースでは途中でダメになる恋もあったけど、すぐに告白したくなる恋はほぼ100%の成功確率だった。
恋愛は勢いが重要な意味を持っているため、早いタイミングで告白できる雰囲気になった場合は、その空気感を信じて告白する方が付き合える確率が高い。
好きな人に慎重になる心理は私も同じだから十分に理解できるけど、告白を躊躇するとそのぶん告白の成功率が下がるケースが多いので気を付けよう。
出会ってから半年以上経つ告白は成功確率が5割を切る!遅いタイミングの告白は成功率が低いため「告白を躊躇する」のは振られる確率を高める結果に…
一方で、出会ってから時間が経つと、その期間が長くなる度に告白の成功確率が下がることも統計上のデータから明らかになった。
告白するつもりの好きな人と出会ってから半年以上経った場合、告白の成功確率は5割を切るという結果が出ており、遅いタイミングの告白は成功率が低い。
もちろん、告白の成功率はケースバイケースになるのが前提だが、やはり好きな人と出会ってから告白するまでの期間が長くなると、「付き合う」「カップルになる」という特別な関係になる可能性はどんどん下がっていくことが分かる。
これは世間でよく言われるところであり、経験上でも納得する人が多いだろう。
まだ告白の時期じゃないと思う理由が好きな人の態度だったり、アプローチに対する反応だったりするならきっと正しいのだろうけど、もし「告白の勇気が出ないだけ」「告白しない自分への言い訳」だとしたら、自分から告白の成功率を下げる判断をしてしまっている可能性が高いため、しっかり告白のタイミングと向き合ってみるべきだ。
逃げの選択は後悔を生むから気を付けてほしい。
なぜ告白するまでの期間が長くなると、告白が失敗しやすいのか
成功率が高い告白の条件で、出会ってからの期間が短い方が良い理由は、好きな人とあなたが友達になってしまうリスクが「期間」を増す度に大きくなるからだ。
あなたも、いいなと思った人を気持ち的に割り切った経験があると思うけど、その時の心理には「友達の雰囲気を感じた」とか「(恋愛的な意味で)そういう雰囲気じゃないと思った」などの気持ちがあったと思う。
告白のタイミングが遅いと、たとえ2人でご飯に行っていたり、デートしていてもどんどん友達の雰囲気が高まっていき、お互いに相手をいいなと思っていたとしても期間を経る度に友達として見るようになっていく。
恋愛感情は特別な気持ちだからこそ、それをある程度は表現し合って告白の雰囲気が高まるような展開に持っていけないと、「普通の関係(=友達)」で落ち着くのである。
早いタイミングの告白なら、お互いに相手を異性として意識しているし、すぐに告白するような展開で進む恋愛は相手の気持ちに疑心暗鬼になることなく、付き合うに至る勢いもある。
そのため、付き合う前の恋愛は、短期勝負できる男性や女性が勝者となる傾向が明らかだ。告白を成功させたいと思ったら、片思いは短期勝負になってくることをずっと意識しておいた方がいい。
ただ、今回紹介している調査では、実際の「好きな人に告白するタイミング」は遅れてしまっているというデータもある。次はそこを紹介しよう。
統計上は告白までの期間が短い方が成功率が高いのに、「恋愛の現実」では告白するタイミングが遅い人の割合が最も高い
成功率が高い告白は「出会ってから短期間に告白すること」なのに、実際の告白のタイミングで最も多かったのは「出会ってから1年以上経った後」だった。
以下、告白するまでの期間を紹介する。
実際の告白するタイミング
- 出会ってから3ヶ月未満の告白をした人=約25%
- 出会ってから3ヶ月から6ヶ月で告白した人=約19%
- 出会ってから6ヶ月から1年で告白した人=約19%
- 出会ってから1年以上経ってから告白した人=約36%
恋愛には好きになるタイミングの概念があるから、実際には、好きになるまでの期間が告白するまでの期間に色濃く影響する。出会ってから1年以上経ってから告白した男性や女性の中には、「好きになったのが半年以上経ってからだった」という人も含まれているだろう。
しかし、下の記事でも述べている通り、現状の世の中の恋愛が上手くいってない状況を鑑みるに、「告白したいと思っても告白できなかった」という人がこのデータでは相当数存在することが予想される。
つまり、告白できない期間が長くなると付き合える確率がその分下げることを何となくわかっているけど、脈ありの片思いに持っていけなかったり、好きな人と仲良くなっても告白を躊躇して告白のタイミングが遅くなったケースの方が多いと想定できるということ。
告白のタイミングの “早い遅い” という問題は、恋愛の展開に大きく左右される。
でも、もし告白が成功する確率が高い告白のタイミングを考えるなら、なるべく早く告白する状況を作って、躊躇しないで好きだと伝えるのが理想だ。ここがまさに恋愛力になっていことがこの論文でも証明されている。
好きな人と仲良くなれた場合、告白するタイミングを引っ張ることで告白の成功確率が下がっていくことは、恋愛中の人が知っておくべき事実になっている。
恋愛は期間やデート回数よりも、「一緒にいる時の雰囲気」や「相性」など片思いの脈あり度で告白のタイミングを計るべきだが、ある程度「短期決戦」であることを自覚しないと、アプローチが中途半端になる。
著しく告白成功の可能性が減るとまでは言わないが、一般論では時間が経つ度に告白が失敗する確率が増すことは覚えておいてほしい。
成功確率が高い告白する時間帯とは:成功率が高い告白の時間的タイミング
次に「告白する時間帯」の分析結果に移る。
告白経験者233人からの分析結果では、成功率が高い告白の時間的タイミングについては「午前0時~5時台」が最も良い結果が出ていた。まずは告白する時間帯別の告白の成功確率を示そう。
時間帯別に見た「告白成功率」
- 午前0時~午前5時台=告白の成功確率=約75%
- 午前6時~午前11時台=告白の成功確率=約67%
- 午後12時~午後17時台=告白の成功確率=約44%
- 午後18時~午後23時台=告白の成功確率=約58%
成功確率が高い告白の条件は、午前0時から5時台に告白すること?
告白の成功確率が最も高ったのは夜0時~朝5時台の告白だったのだが、これは二人で一緒にいられる時間帯が遅くなれば遅くなるほど親密な関係であることが大きく関わっている。
この時間を選んで告白すると成功するというよりは、「長く一緒にいたから告白できた」とか、「告白のタイミングを伺っていたら遅い時間になってしまった」というパターンが実際には多いだろう。
ただ、午前0時から5時の告白と言えばほぼ最終電車が終わってる時間帯で、午前1時や2時の告白をするなら朝まで一緒にいる展開になっていることも多い。
付き合う前に深夜の待ち合わせをすることはほぼほぼないため、この時間帯の告白は相当いい雰囲気になっていることが想定される。
このような状況を踏まえると、告白の成功率が高いのは必然とも言えるだろう。
もちろん、電話で告白する、LINEで告白するという展開も考えられるが、それでもこれだけ夜遅くに告白に至るような会話ができているなら、そもそも成功率が高い告白になっていたと思われる。
よって、この時間帯に告白すると成功率が高いと考察するより、告白する時間帯がこの時間帯になるような展開が成功率が高いと考える方が妥当である。
なぜ夕方の告白が失敗しやすいのか
一方で、なぜ夕方の告白が最も告白の成功確率が低いのかと言うと、夕方に解散するデートが失敗デートの典型例だからだ。
告白する時間帯が遅いと成功しやすいのは、二人が一緒にいたいと思い合った結果として夜遅くの告白になっているのが理由だから、解散が早いデートの告白は、基本的に失敗するものと考えよう。
夜ご飯を食べないようなデートの仕方では、やはり告白が失敗する確率が高い。
告白が成功する条件として「時間帯」を選ぶなら、長く一緒にいられたタイミングを選ぶと成功率が高い告白ができる
告白が成功する可能性が高い時と言うのは、「一緒にいて楽しい時間が過ごせた時」なのが条件になるため、告白する時間帯を成功確率の観点で選ぶ際はデートの時間量で考える方が成功率は高い。
告白が成功するということは、少なくても相手がいいなと思ってくれてる。その状態で一緒にいればお互いでもっと一緒にいたいと思う気持ちが合わさって、結果的にも長い時間一緒にいられるものだ。
好きな人が時間をあまり気にしない素振りで長く一緒にいてくれる時は、そのサインを持って告白に適したタイミングだと判断しても大きな間違いはない。
特に楽しんでくれていることを言葉と態度、表情や雰囲気で表現してくれるなら、告白のタイミングが来たサインだろう。
成功確率の高い告白の場所:どこで告白すると成功率が高い?
告白が成功する条件の中には「告白する場所」も大事であると思っている人は多いと思うが、当該論文でも調査されたため、「告白はどこでするべき?」と迷ってる人は参考にしてみよう。
どこで告白すると告白が成功するのか
告白する場所で違う告白の成功確率
- 自分の家で告白した場合の告白の成功確率=約70%
- 相手の家で告白した場合の成功確率=約80%
- 学校で告白した場合の告白の成功確率=約23%
- 道端で告白した場合の告白の成功確率=約56%
- 公園で告白した場合の告白の成功確率=約45%
- 車内で告白した場合の告白の成功確率=約53%
告白が成功する条件は、告白の場所においては「自分の家、相手の家」という結果だった。自宅や相手の家で二人きりになれる関係は、想像通り告白の成功確率が高い。
逆に「学校」のようにお互いの生活空間内で告白するような関係では、告白の成功確率が最も低い結果に…。
大学生が学校で告白した場合に失敗する確率が7割を超えていたのは少し驚きだったかもしれないが、学校で告白する関係はそれだけ個人的な付き合い方ができてないことを意味し、先ほど紹介している「成功率が低い告白のタイミング」となる午後12時~午後17時台の告白となってしまうこともあって、必然の結果となっている。
学校で告白するくらいなら、その後にご飯に誘って2人きりの時間を過ごした後で告白したい。もちろん、職場恋愛・社内恋愛の社会人の場合も同じ考え方だ。
告白が成功する条件に「告白の場所」は本質的には関係ない
他の場所で告白した人よりも、お互いの家で告白した人が圧倒的に告白の成功確率が高かったのは、告白するまでの関係性が深かったからだ
デートが盛り上がってお互いの家に来た場合もあるし、いずれにしても家で告白する関係は非常に親密な二人を想像させる。
さらに分析すると、もし告白する場所で告白の成功と失敗が分かれるなら、道端で告白した場合と、車の中で告白した場合に、成功確率の違いがないのはおかしい。
この結果から本質的な意味では、告白する場所に告白成功確率との相関性はないと言える。それよりも大事なことは「告白するまでの過程」の方だ。
告白する場所に条件はあるが、どこで告白するかで成功と失敗は決まらない
告白する場所の条件としては、本来以下のような条件がある。
告白に向いてる場所の条件
- 静かな場所
- 邪魔が入らない場所
- 告白の雰囲気が作れる場所
告白は告白する方も告白される方も声が小さくなるケースがよくあるため、「静かな場所」でするべきで、告白からの会話が外部要因で遮断されないように「邪魔が入らない場所」が望ましい。
恋愛では雰囲気作りも大切だから、告白の雰囲気が作りやすい場所であることも告白の成功率を高める条件だ。
ただし、今回の論文から読み取れることは、「告白に向いてる場所で告白するタイミングが作れる関係になれていること」が成功確率が高いということであり、この論文では「告白に最適な場所」を示しているわけではない。
以前、当サイトの過去記事「女友達に告白する時のポイント~友達から彼氏になりたいなら、告白する前に確認しておこう」で告白の場所について言及したことがあったのだが、告白が成功するか失敗するかを決めるのは「お互いの気持ち」であって、「告白する場所は関係ない」というのが答えになっている。
そのため、告白の場所については具体的にどこで告白するかより、どんなシチュエーションで告白するか、どんな雰囲気で告白するかを考えた方が成功率を高めることができる。
告白の場所の違いで、告白をOKするか断るかは決まらない
告白の場所は、がっかりさせる告白がある以上は確かに大事だ。でも、相手も自分のことが好きだったら告白される場所の違いで告白を断ることはないという事実に注目すると、シチュエーションと雰囲気の方が何倍も重要だ。
なぜ「告白の雰囲気」にこだわるべきかと言えば、告白は、思い出に残るそのカップルの最初のイベントだからだ。
素敵な告白ができれば良い思い出になってその後のカップルを支える場合があるため、告白の場所に拘るならその意味で考えるべきだろう。
告白の成功と失敗は、ほとんどがその前段階でジャッジされている。ここで示した「告白の場所」で成功確率が高った場所が「相手の家」だったのは、「そういう関係」だからである。そのような見方で告白の場所を見るべきだ。
振られる確率とか、OKしてくれる確率に拘って告白の仕方を考えるのは良いことだと思うけど、好きな人への告白は成功した場合に「カップルとしての始まり」も意味するため、良い思い出に残るような告白にすると、告白後の関係が良くなる効果がある。ぜひこの点も意識して告白の場所を決めよう。
成功確率の高い告白の方法とは:成功率が高い告白の言葉
告白の方法については悩む人が多い問題だ。当然、当該論文では「告白の方法」についても成功率の観点から分析されているので、紹介しよう。
233人の分析結果から「成功率が高い告白の言葉」が分かった。
告白は好きだと伝えるだけじゃなく、付き合ってほしいと言うことが告白成功率アップの条件
成功率が高い告白の仕方は、「好意を伝える」ことと「交際の申し込み」をセットで行うのが条件だ。
告白の言葉は「好きです」だけではなく、「付き合ってください」まで言わないと、告白が成功しない確率が上がってしまう。
以下、条件別に告白成功の確率を示すので参考にしてみてほしい。
「告白の仕方の違い」による成功率の変化
- 好意のみ伝える告白の成功確率=約41%
- 交際申し込みだけの告白の成功確率=約72%
- 好意を伝えて交際申し込みをする告白の成功確率=約70%
- 遠回しに交際したい意思を伝える告白の成功確率=約71%
告白経験者233人の調査では、好きだと伝えただけの告白が約6割の確率で失敗している。
その他の告白の方法を選んでいれば約7割の告白が成功しているため、大きな差ができていることが分かる。
なぜ告白する時は付き合ってほしいとまで言わないと成功しないのか
なぜ好意を伝えるだけの告白が失敗するのかと言うと、告白された相手が「どうしたいのかが見えない」し、「なぜ告白したのかも分からない」からだ。
付き合ってと言われない告白の仕方は、はっきり言って反応に困る。好きだと言われても返事が難しいため、ただ「ありがとう」などのリアクションに留まりやすく、「告白したのに返事がない」という事態に陥る確率も高い。
告白は確かに「付き合うためにあるもの」かもしれないが、告白の言葉が「想いを伝えるだけ」に留まれば、相手が受ける印象は「好意を伝えられただけで、付き合ってとは言われていない」ということになるから、どうせ告白するならきちんと答えがもらえる告白の仕方をするべきだ。
もし覚悟が決まらないまま告白のタイミングが訪れたのなら、遠回しにでも「付き合いたい意志」を示す方が1.7倍も成功確率を高めることができる。
好意を伝えるだけの告白はただ気まずくなる原因となる場合も多いので気を付けよう。
告白の言葉は告白の成功確率に関係ない?
私が意外な結果だったのは、告白の仕方の中でも重要だと思っていた「告白の言葉」が告白の成功と失敗にあまり関係なかった点だ。
と言うのも、「告白の言葉」は私自身が告白する時にかなり気を遣った部分だったから。この点については以前にこんな記事を書いている。
興味を持ってもらえるなら上記記事を読んでほしいが、告白の言葉がもし重要であったなら、「交際の申し込みだけの告白」と「好意と交際の申し込みをセットにした告白」の項目に、成功確率の差ができていないとおかしいのだが、結果は違っている。
当該論文を参考に「成功率が高い告白の方法」を考えるなら、「告白は好意のみを伝えるだけに終わらないことが重要である」という点までしか言えないのだ。
告白の言葉に自信がない人でも、付き合いたいと思っていることを伝えることができれば、告白の成功率は下がらないから安心しよう。告白する時に「キザなことが言えない」「ロマンティックな言葉が言えない」という人も、自分なりの言葉で告白できたら「告白成功率」に対しては不利を受けない。
私の経験則と論文の分析とは違っているが、今挙げた「告白では好意のみを伝えることが間違いである」という点は一致しているので、よく覚えておこう。
告白が成功しやすい年齢差
次に告白する相手との年齢差で「成功率が高い告白の条件」を紹介する。233人の調査では、こんな結果が出ている。
年の差でみる告白の成功率
- 3歳以上、年上の人に告白した時の成功率=100%(8人全員が告白に成功)
- 1歳から2歳、年上の人に告白した時の成功率=約60%
- 同い年の人に告白した時の成功率=約51%
- 1歳から2歳年下の人に告白した時の成功率=約78%
- 3歳以上年下の人に告白した時の成功率=50%
このデータを見ると、3歳以上年上の人に告白した場合が100%の成功率になっているのが驚きだが、その他の項目を丁寧にみていくと、告白が成功する条件に「年の差」は関係ないようにも見える。
ただし、同い年の人に告白する場合、成功確率が低いという点はポイントだろう。
同い年の恋愛が最も多いのに、告白の成功率は半々しかない
この統計では、同じ年の人に告白した人が約60%いて、告白する相手の割合では圧倒的1位だったのに、告白の成功率はだいたい半々くらいの51%だった。
これは恐らく告白するまでのアプローチに問題があったものと考えられる。しっかりとしたアプローチをする前に告白するパターンは、同い年の好きな人に対してが最も多いからだ。
それを証明するように、次の見出しで取り上げる告白の条件では、告白するまでの流れが重要であることが分かった。どういうことか解説しよう。
成功率が高い告白の条件は「告白する前に好意に気づかせること」だった!
今回取り上げている調査では、「告白する前に相手が自分の好意に気づいていたか」を聞いているのだが、この点で告白の成功率に差が生じていた。
成功率が高い告白の仕方は「告白する前に好意に気づかせること」がポイントになっていたので紹介する。
- 相手が自分の好意に気づいていた時の告白成功率=約67%
- 相手が自分の好意をうすうす気づいていた場合の告白成功率=約63%
- 相手が自分の好意に気づいてなかった場合の告白成功率=約49%
- 相手が自分の好意に気づいていたか分からなかった場合の告白成功率=約55%
告白前に好意に気づかせるようにアプローチすると、告白の成功率が上がる
小見出し上の黄色枠内の結果を見てもわかる通り、告白までの流れが告白の成功と失敗の違いを分けていて、告白前に自分の好意に気づかせるだけのアプローチができていると、そうではない場合に比べて、明らかに告白の成功率が高かった。
好きな人と付き合うには告白するのが条件となりやすいが、告白する前のアプローチにもこだわらないと、結局アピール不足になって告白が失敗する。
好意に気づかないまま告白されたら相手も返事に迷ってしまうし、真面目な恋愛観を持ってる人は「好きになってない」という理由で振ってしまう。告白する前に好意に気づいていたら相手を恋人候補として熟考する時間ができて、告白されることにも一定の心の準備ができるから、振られる確率が下がるのだ。
ここで紹介したポイントは、逆に言うときちんとアプローチしていた人に取っては最後の一言が幸せになるための条件になっていると表現できるので、告白できない人は早くその状態を卒業しよう。
告白する前に好意に気づかせたら、「その後も仲良くしてくれる」のが告白サインとなる!告白のタイミングが分かりやすくなる効果
告白する前に好きな人に好意に気づかせるアプローチをすると、相手の心理は「告白されるかもしれない」「仲良くしてるともっと好きにさせてしまうかもしれない」という点を意識しはじめる。
そのため、もし好意に気づかせるアプローチ後も好きな人が変わらずに仲良くしてくれるなら「成功率が高い告白のタイミング」となる。
告白前の準備を最終段階まで進めると「告白のタイミングが分かりやすくなる効果」があるのだ。
もしあなたの告白が振られる確率が高い告白になっている場合は、好意を気づかせるアプローチをしている最中に好きな人から距離を取られる。
好きな人はあなたに過度な期待感を持たれないように、友達の距離感を強調してきたり、時には避けられることもあるだろう。
好意に気づかせるアプローチは、告白のように恋の答え合わせをする感覚に近い意味合いを持つ。
だが、告白する前に脈なしに気づく方法としても非常に優秀で、「告白したら振られた」というケースよりも、「告白する前に振られると分かったから告白をやめた」というケースの方がその後の関係性を維持しやすい。
変に気まずい関係になることを回避できるので、「好意に気づかせて反応を見る」のは一か八かの告白をするより優秀な選択肢だ。
好意に気づかせても仲良くしてくれるなら告白OKのサインになるので、告白の勇気も持ちやすい。あらゆる意味で告白前におすすめのアプローチだ。
では、どのように好意を伝えていくかという点が問題になるわけだが、そこについては下に当サイトの厳選記事を貼っておくので、あなたに合った記事を読んでみてほしい。
- さりげない好意の伝え方(遠回し)~どうやって好きな人に好意を伝えるの?
- 片思いを叶える好きサインの送り方9つ!好きって言えないなら態度や行動で伝える!
- 二人で食事する、二人で飲みに行く関係から付き合うコツ!何回もご飯に行くのに進展なしの片思いを叶えるには?
しっかりアプローチすればその分、告白前に両思いになれる確率もアップするので、最後のひと押しに頑張ってみよう。
成功率が高いデート回数について:何回目のデートで告白すると成功確率が高い?
ここからは、紹介している論文では取り上げてなかった項目の中で、よくある質問に答えていく。
まずは成功率が高いデート回数についてだ。
成功率が高いデート回数は3回目のデート
下の専門記事でも解説している通り、成功率が高いデート回数は、3回目のデートだ。
初デートでお互いを知って、2回目のデートで打ち解けつつ親密さが出て、3回目のデートが成功したことをきっかけに告白すると、成功率が高い告白の仕方ができる。
3回目のデートで告白すると、告白までの流れも良いし、成功確率が高い「出会ってから3ヶ月以内の告白」も可能になる。
脈なしだったら2回目のデートで終わるケースが多いため、あらゆる理由から3回目のデートは告白のタイミングに最適だ。
ただし、あくまでも3回目のデートが成功していることが条件であり、もし3回目のデートが盛り上がなかった場合は逆に振られる確率が高い告白の仕方になってしまうため、気を付けてほしい。
では、どのポイントでデート成功と失敗を判断するかという点だが、ここは下の記事で詳しく解説しているので、しっかり確認したい人は参考にしてほしい。
いい雰囲気があるなら2日目のデートの告白も成功率が高い
この記事の前半でも述べている通り、告白の成功確率は両思いの確率とほぼイコールの関係であるため、既にいい雰囲気があるなら2回目のデートの告白も成功率が高い告白となる。
特にあなたか相手が忙しい人の場合は、スムーズな流れで3回目のデートに進めない場合もあるので、デート回数はあくまでも目安にして、2人の状態によって「告白するか告白しないか」を判断する方が結果が良い。
よくある質問なので答えを示したけれど、恋愛は臨機応変に立ち回ることが重要だ。デート回数だけに拘らないようにしよう。
告白が成功しやすい日について:どんな日に告白すると成功率が高い?
告白が成功しやすい日についてもよく質問を受けるので、「どんな日に告白すると成功率が高いのか」を解説する。
告白が成功しやすい日① クリスマスや誕生日など、ビッグイベントの日(※2人で一緒にいることが条件)
告白が成功しやすい日の代表格は、「クリスマス」や「誕生日」など、ビッグイベントの日がまず挙げられる。
ただし、2人で一緒に過ごすことが条件になっているので、LINEで告白する場合は例外となる。
カップルなら恋人と過ごす日を「付き合う前の男女で過ごす場合」は、告白した時の成功率が高い関係性になっているので、もしデートする予定があれば告白することを視野に入れてデートプランを練ろう。
逆に言えば、特別な日にデートに誘うことで告白のタイミングを読むこともできるので、告白のタイミングに迷ってる人は活用を考えてみると良い。その日が特別な日であればあるほど「デートOK」が「告白OKのサイン」となる。
告白が成功しやすい日② 順調に片思いが進む中で2人が急接近した日
付き合い始めのカップルは意外と100%の両想いじゃないケースもあって、どちらかが「好きになりかけてる」とか「気になる人以上だけど好きな人未満」という状況も多い。
では、100%好きになってないのに告白をOKする人は、どんな日に告白されたらOKするかというと、2人が急接近した日だ。そういう日は、好きな人が「好きかもしれない」と思っていたり、「なんでこんなにドキドキするの」と思っていたりして、告白をOKする心理になっている。
もしある程度あなたの片思いが順調に進ん場合は、そこまで強い脈ありサインが出てない状況でも「急接近したタイミング」で告白することを考えてみよう。急接近した次のデートで告白するのも良い戦略だ。
意識的に2人が急接近するタイミングを作れると、自分から告白するタイミングを作れるので、勝負デートでは少し積極的に振る舞って好きな人の反応を見てみると良い。
告白が成功しやすい日③ 花火大会やお祭りの日
花火大会の日の告白や、お祭りの日の告白も、成功率が高い告白として有名だ。
クリスマスや誕生日ほど特別な日ではないけれど、花火大会やお祭りの日は非日常感があって、恋愛的な雰囲気になりやすい。
「誰と一緒に行くか」に選ばれた意味も大きく、特に地元で一番大きい花火大会・お祭りに好きな人とデートする時は、告白のタイミングとなりやすい。
こういう日は告白される期待をしてデートに来てくれてることも多いので、男性から女性に告白するパターンなら勇気を出すべき日になってくるかもしれない。
告白が成功しやすい日④ 高校生は「文化祭前」「修学旅行前」が成功しやすい
少し番外編的な意味合いになってくるが、もしあなたが高校生なら「文化祭前の告白」と「修学旅行前の告白」は成功率が高いので覚えておくと良い。
高校のイベント前は文化祭カップル・修学旅行カップルが多く誕生するので、流れに乗ってる片思いなら勝負してみると良い。
あくまでも2人の気持ちが一致するからこそ付き合うわけだけど、イベント前の高校生は「彼氏が欲しい」「彼女が欲しい」という心理が高まるので、微妙な告白もOKしやすい。
告白の成功率が高い関係性は?
最後に、告白の成功率が高い関係性について3つのポイントで解説する。
告白前にどんな関係になれば振られないのか知りたい人は参考にしてみよう。
告白の成功率が高い関係性①毎日LINEする関係
告白の成功率が高い関係性は、まず「毎日LINEする関係」が挙げられる。
付き合う前の恋愛はLINEで2人の関係性が浮き彫りになるので、アプローチしているならLINEの頻度を高めるようにアプローチしていこう。
ただし、いくら毎日LINEできていても「自分から一方的にLINEしてるだけ」ならそこまでの意味はない。
好きな人が律儀な性格だと、たとえ脈なしでも毎日LINEに返信してくれることがあるため、双方向的にLINEを送り合う関係じゃないと告白の成功率が高いと言えない。
この点には注意してほしい。
告白の成功率が高い関係性②自然に触れ合うことがある関係(少しでもお互いにスキンシップやボディタッチがある関係)
告白が成功しやすい関係性になっている時は、自然に触れ合うことがある関係性になっている。
付き合ってない以上はそこまで頻繁じゃないけど、少しでもお互いにスキンシップやボディタッチがある関係になってる時が「告白の成功率が高いタイミング」なので、2人の距離感にも注意を払いながら「いつ告白するか」を決定しよう。
告白の成功率が高い関係性③デートできる関係、2人で遊びに行く関係
最後に挙げるのは告白の条件と表現するべき項目もしれないけど、もし告白を検討しているなら「デートできる関係になること」「2人で遊びに行く関係になること」を先に目指してみるべきだ。
2人でご飯に行く関係が振られる確率の高い関係性ではないのだが、遊びに行ったことがない・デートしたことがない関係性は付き合う上で不安材料を残しており、人によっては告白された時に「そんな関係じゃない」と思ってしまうタイプがいる。
告白の成功率が高い告白の方法を実践したいなら、告白前にデートに誘うようにして、きちんと好意をアピールしてから告白しよう。
まとめ:成功率が高い告白の条件は、告白の仕方よりも二人の関係性が重要
今回は、統計から分かる「成功率が高い告白の条件」を解説した。
広島大学大学院の小島奈々恵氏らの論文を取り上げ、統計的観点から告白のタイミング・時期・場所・方法などでそれぞれの告白成功確率を紹介したので、感覚的な解説よりも納得できた人が多かったと思う。
記事内では、統計を基本としながらも恋愛の専門家の立場から告白を成功させる条件について考え方を解説しているので、これから告白したいと思っている人も、好きな人とどんな風に恋愛を進めていくべきか悩んでいる人も、参考になる内容になっていたはずだ。
意外な結果もあったと思うが、ある程度の分母がある調査結果を分析している論文を参考にしているので、一般的な考え方として理解しておくと良い。
今回の内容で一貫したのは、告白が成功するか失敗するかが「告白相手との関係性」で決まっている点だ。
告白の方法や言葉に拘っても与える影響は小さく、単純に「両想いであるかどうか」や「お互いで付き合いたいと思っているか」が大事であることが今回の内容で分かる。
すごく当たり前の結論を胸を張って言うつもりはないが、告白するか迷う時にあまり細かなところにこだわるのはナンセンスであり、「今の二人がどういう状況にあるか」を考えてしっかりアプローチしたなら、あまり時間をかけずに告白のタイミングと向き合うべきだ。
無駄に時間が経てば相手との関係性は友達として落ち着いてしまうところがあるのは最初に示した通りなので、付き合う前の恋愛では時間が経過するリスクとも向き合わないといけない。
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