告白した時や別れる時、「友達でいよう」「友達でいたい」と振る人がいる。
好きじゃないなら付き合うことができないのは当たり前だけど、スパッと関係を絶って関係ない人になるより、友達でいたいと振るタイプの人は実際に一定数存在する。
「付き合えないけど友達でいたい」
「(振ったくせに)別れた後も友達でいよう」
私も好きになった人から過去に何度も色々な状況で、友達でいよう、友達でいたいと言われたことがある。
しかし、友達でいたいと言われた人は、自身の恋愛観によっては「振られ方」として納得できない部分があると思う。
友達として仲良くしたいとまで言われると、付き合えないけど友達でいたい女性や男性の気持ちが到底理解できない心境になるだろう。
どれだけ告白の成功率を見積もっていたかを問わず、好きだと気持ちを伝えた上で振った後も友達でいようと言われると、思うところが色々ある状態だ。特に「友達でいよう」と振る相手の心理は気になる。
加えて、カップルの別れ方でも度々使われる言葉なので、片想いの時だけ向き合う言葉ではないところも問題だ。
彼氏や彼女から友達でいたい、別れても友達でいようと言われた人は、理由だけじゃなく、その後の接し方も気になると思う。
そこで今回は、そんな「友達でいよう」「友達でいたい」と振る人の心理と理由を、片思いの場合と付き合っていたカップルの場合でそれぞれ解説して、友達でいたいと言われた後の接し方も解説する。
告白した時、又は別れ話をされた時、友達でいたいと言われた人はぜひ参考にしてほしい。振ったくせに友達でいたい心理は男性心理と女性心理で違いもあるので、そこも後半で詳しく解説する。
振ったのに友達でいたいと言う人は、一体どんな心理でそんなことを言ってくるのか、考えても意味が分からないと思ってしまうなら、この記事がきっと役立つ。
- 友達に告白された時に「付き合えないけど友達でいたい」と本気で思う人はいるのか:本心を見抜く方法
- 告白を振ったくせに 「友達でいよう」「友達でいたい」と言う人の心理と理由(片思い編)
- 片思いの時に「友達でいようね」と振る相手の問題点:付き合えないけど友達でいたいは、都合が良すぎる気持ち
- 【カップル】別れ話で「友達でいよう」と振る人の心理と理由:彼女や彼氏から友達でいたいと言われたら…
- 友達でいたい男性心理と、友達でいたい女性心理の違い
- 「友達でいよう」と言った好きな人の真意を知るには
- 友達でいたいと言われた後の接し方:告白や別れ話で、友達でいたいと言われたらどんな態度で接するべき?
- 友達でいたい、友達でいようと振られた人へのQ&A
- まとめ
友達に告白された時に「付き合えないけど友達でいたい」と本気で思う人はいるのか:本心を見抜く方法
告白して振られた時、好きな人から友達でいよう・友達でいたいと言われると、まず直感的に思うのは、好きな人が「付き合えないけど友達でいたいと本気で思っているのか」ということである。
片思いの状態で好きな人から友達でいようと言われた時は「社交辞令の意味」だったり「ただの気遣いの言葉(建前)」の場合もあるから、対処法の前に友達でいたい気持ちが本気かどうかが気になる。
嘘だったのなら意味がない言葉になってしまうから、まずは好きな人の振るセリフが本気だったかを見抜く方法について理解しよう。
友達でいたいと言われた時、本気か嘘かの判断基準
告白を振られる時の「友達でいよう」という発言は、風邪をひいた時の「お大事にね」と似た意味で “添えられる” ことがあるけど、「友達でいたい」と訴えるような言い方をされた時は、今までの関係を壊したくないと本気で思ってそう言っている。
冷たい言い方だったら社交辞令の可能性があるものの、感情的だったり、自分の本心を訴えるような気持ちがこもった言い方をされたなら、「人として好かれていた」のは間違いない状況だ。
冒頭から、私も好きだった人から友達でいたいと言われた経験が何度もあると言ったが、軽く言われる時は社交辞令の意味だった一方、気持ちがこもっている時ほど「友達でいてほしい」「(良い意味で)本当に友達のままがいい」と思われていたし、自分が言う時も同じ法則が働いていた。
友達でいよう、友達でいたいと言われた時は、その言い方の温度感でまず本気かどうかを判断し、その後の態度で真意を探ると相手の本心を勘違いしない。
自分から振った人と友達でいたいと思うことは男女関係なく実際にあるから、振られた後も友達でいたいと思ったら、後半で解説する「友達の戻り方」を実践しよう。
もちろん、友達ではいられないと思ったら、断ることも普通にあり、振られた後の関係性を選ぶ権利は「振られた人」にあるから、相手の友達でいたい気持ちを尊重しないといけないという意味ではない。
なぜ好きな人から友達でいたいと言われたのか(本気で友達でいたいと思われる構造的理由)
好きな人から友達でいようと言われた時、本気で友達でいたいと思われてることもあるわけだが、その理由は片思いした時のアプローチの仕方に構造的な原因がある。
あなたのアプローチが悪いことも問題になるのだが、それ以上に「恋愛したらまず好きな人と友達になる」というアプローチの基本が「振ったくせに友達でいたいと思われた理由」に大きく関係している。
どういうことか説明する。
誰かに好意を持つと、人はまず好きな人の仲がいい友達になろうと頑張る。その結果、二人の接触の機会が増えると、想いがあるからこそ良好なコミュニケーションができる面も関係して、Aさんは恋愛アプローチの一環だと思っていても、相手であるBさんは「よく話しかけてくれて共感してくれるいい友達(=人として好印象の友達)」だと思いながら二人は仲良くなる。
この “二人の関係性への意識の違い” が、告白した時に友達でいようと言われる、友達でいたいと言われる最大の理由だ。
自分は好きだから仲良くしていたけど、相手は気が合う良い友達だと思っていたから、告白されると「友達でいようよ」と振りたくなる。付き合えないけど友達でいたいのは、告白される前まで恋愛的な意味以外のところで良いイメージを持っていたからだ。
恋愛経験が少ない人ほど、片思いした時に好きな人に対して恋愛の雰囲気を出さないで、好きな人にとって良い印象の人を半ば演じながら接するので、せっかく仲良くなっても友情の意味と捉えられやすい。
だから、告白した時に友達でいたい、友達でいようと言われる。
好きな人はあなたの行動や態度をアプローチだと思わなかったから仲良くしていたか、もしくは恋愛対象として検討している中で告白されて、好きになれなかったから振ったのか、いずれにしても人として・友達としては好きだが、恋愛対象としては好かれなかった。
ここは特に「振ったけど仲良くしたい心理」に密接に関わる部分だ。
本気で友達でいたいと思われて振られた場合は、友達から好きな人になるステップアップができなかったことを意味しており、振られた時に確定するのは、相手が「友達だと思っていたから仲良くしていただけ」だということと、友達から好きな人に変わるきっかけを作れなかったということだ。
「仲良くなった友達を好きになることがあるのか」という本人の恋愛観も関係する。
好きな人との関係作りには成功したけど、好きになってもらうところまではいけなかった場合、告白後の好きな人の理想は「付き合わないけど友達関係は続けたい」ということだから、振った立場でもそれを口にするのは分からないでもない。
この点を踏まえた上で、次の見出しでは、友達でいよう・友達でいたいと振る人の心理を「付き合ってない場合」で解説する。(※彼氏や彼女から友達でいたいと言われた人向けの解説は、片思い編の後に解説する)
告白を振ったくせに 「友達でいよう」「友達でいたい」と言う人の心理と理由(片思い編)
告白して振られる際、友達でいたいと言う人は、それが本気であればあるほど、あなたのことを “友達として” 大切に思っていることが心理的に予想される。
友達だと思っていた人から告白されると、相手は「友達を失うリスク」にさらされるから、重要度に応じて振るセリフに「友達でいたい気持ち」が言葉になって添えられる。
この前提に立ちつつ、まずは「友達でいたいと言われたら脈なしなのか」という点を整理してから、友達でいたいと振る人の心理を解説する。
友達でいたいと振られたら脈なしなのか、脈ありパターンはあるのか
基本的に「友達でいたい」とか「友達として好き」と振られた場合は、9割以上の確率で脈なしの心理である。
残りの1割には脈ありパターンがあるが、それは後々に逆転が起きてるパターンで、いずれにしても「振られたならどんな理由や言い訳をされても脈なしだ」と判断するべきである。
世の中には、はっきり言えない人もいるし、相手にとって不都合な事実を伝えるのが苦手な人もいるから、微妙な振り方をするタイプがいる。
もし脈ありの心理で言われるなら「友達として見てたけど…」「今の関係がいいって思ってたけど…」という形で、もう少し気持ちを伝える言葉を付け加えてくる。
ちょっとずつ惹かれていた場合は大きな意味で脈ありだが、こんな “タイミングがずれた告白” に対しては、相手も自分の気持ちを話す展開になることが圧倒的に多い。友達でいたいと言い切ってしまったら振ったことになり、相手が諦める確率が非常に高いからだ。そのまま気まずくなる可能性も高い。
微妙な言い方をされた時に何の質問もしてなかった場合はすれ違いもあり得るが、どんな言葉が添えられようと「付き合えない」とはっきり言われたならその気持ちを受け止めるべきである。
友達がいいと言われた、好きだけど友達でいたいと言われた等々、今回のテーマは様々なセリフが想定されるが、「付き合いたい」と言って「付き合えない」という返事をされたら、現時点では彼氏に見れない・彼女に見れないと思われている。
ここを読んで「もう少し話をしてみれば良かった」と思ったら下の記事を参考にしてみてほしい。
告白された人が相手を振る際は「友達を失うリスク」にさらされるため、友達として大切な人には振ったくせに友達でいたいと言う
振られた時にどのくらい恋人までの距離があったかは様々だけど、結局告白を受け入れるところまで行けなかったとしたら、相手は告白をきっかけに「友達」を失うリスクにさらされてると感じる。
一般的に、振ったら冷たくされる、避けられることが少なくないからだ。
どんな理由があって仲良くなったのかを考えさせられるのが「告白」だけど、相手は相手の都合で物事を考えるのだから、客観的に見ると振ったことで「友達でいられなくなる」ことが寂しく思うのは自然な発想の範疇である。
男女の友情に「恋愛感情」が敵だとすれば、好きな人が言う「友達でいよう」という言葉には、「友情はあっても愛情がない」という気持ちが表現されていて、2人の関係を壊す恋愛感情を「できれば排除したい(恋愛感情抜きに友達付き合いしたい)」と考えている。
振られる際に付け加えられる言葉があったならそこは吟味するべきだけど、「告白」は関係を変える行為(=成功すれば付き合うことになり、失敗すれば友達関係を壊す)なのだから、もし告白した好きな人に取ってあなたが友達であったなら、友情の気持ちから「友達でいよう」と本心で伝えることはよくある話である。
仲が良かったなら、振ることで友達を失う寂しさがあって、それは「恋愛感情の有無」とは関係なく持つ感情だ。振られた方としては「振られたのに友達でいないといけない」ことが理不尽に思うこともあるけど、友達でいたいと思っていた相手の目線に立つと、「振って関係が終わること」が理不尽に思えている。
職場や学校の人なら周りとの関係を考慮して「普通にしてほしい」という心理で友達でいたいと言うことも…
また、今回の問題は、社内恋愛や学校内恋愛だったら「周りとの関係」や「周りの目」を気にしている場合も想定される。
友達でいようと言ってくる人は「今まで通り普通にしてほしい」という心理で発言していることも多いのだ。
職場恋愛(社内恋愛)だったり、学校恋愛(クラスやサークル、部活などを含む)だったりすると「振ったくせに友達でいたい」と言われるのがあるあるになっており、気まずい関係になるとめんどくさいから「友達でいよう」と言って変な関係を避けようとする。
友達でいたいと言われた時に優しさを感じないニュアンスだったら、あなたを振った人は、あなたのことを気にしていたのではなく、自分自身のことを気にしていたのだろう。
この場合は、みんなの前で気まずい態度を取ってほしくないから、友達でいたいと言っただけで、本当に仲良くしたいわけじゃない。
付き合えないけど友達でいたいと言われた時に「自分勝手だ」と思うこともあるが、実際にわがままな心理で言う人もたくさんいる。
周りから変な目で見られるのが嫌だと思うと、振る人はよく「これからも普通にしてほしい」と言ってくる。ここも、言い方や表情から心理を見抜くことができる。
グループ内恋愛だった場合は、グループの雰囲気を壊したくないから振ったのに友達でいたいと言ってくる
上のことに付随して、もっと深い関係(=同じグループの人、時々みんなで遊ぶ関係)で振られた場合は、現実的な意味で友達でいたいと言ってくるパターンが多い。
自分たちに恋愛感情が絡んでしまったことで、振った相手は「みんなに迷惑をかけたくない」というのが本音だ。ひるがえって、「自分の生活空間の環境悪化」も気になっている。
これは私自身、振る方の立場で経験があるのだけど、友達だと思っていた人に告白されて、心の底から「今まで通りにしてほしい」と思ったことがあった。
グループの人たちに何て思われるか不安になったのだが、そこには「振った自分が悪者になるんじゃないか」という心配の気持ちもあった。
振ったことで雰囲気が悪くなる、気まずい雰囲気が漂う瞬間があったとして、その原因が自分だと思われたら、いたたまれない気持ちになることが容易に想像できた。
あなたが友達でいようと言われた相手がどのように思っていたかははっきり特定できないけど、もし自分に近い人に告白した際に友達でいたいと言われたのなら、関係を終わらせるわけにいかない事情があったかどうかを考えてみると、相手の本音に近づける。
友達を続ける必要性がない関係性だったら「友達でいたい」と言われた意味は「友達としては好きだから」だと思われるが、友達を続ける必要性があったのであれば、周りのことも念頭にあった可能性がある。
恋愛感情が絡んだことで迷惑をかける相手がいた場合は、その人達に気を遣う意味で友達でいようと言うことがある。
片思いの時に「友達でいようね」と振る相手の問題点:付き合えないけど友達でいたいは、都合が良すぎる気持ち
友達でいようと振る人の心理は「せっかく仲良くなったあなたと友達じゃなくなるのが嫌だ」という気持ちが主だが、この場合の問題点は「恋愛感情を抱いた相手への配慮が欠落してしまっている点」だ。
友達でいたいと言われたら、振られる側の人はもっとつらい気持ちになる
好きだと言われて「付き合えないけど友達でいたい」という趣旨の返事をするのは、振られた人の立場に立つと、失恋させることになった自分の言動に責任を欠いている振り方だと感じる。
振られた側は、「振ったくせに友達でいたいって何考えてるの!」と思っても仕方がない発言をしていて、普通の振り方より辛い振り方をしているのに、自分のことは守るような振り方なので、やはり理不尽な振り方だと言わざるを得ないだろう。
簡単に言えば、都合が良すぎる振り方をしている。
告白した際どちらがよりつらいかと言えば、それはどうしても「振られた方」となるので、振った方が「友達でいたい」という気持ちを伝えることが間違いではないものの、「友達でいよう」との振り方は正しい振り方とはかけ離れている。
振られた側は、友達でいたいと言われた方が失恋から立ち直るのが明らかに大変だから、振った側の気持ちがどうあれ、振られた側に配慮した言葉で振るべきだ。
今後の接し方や関係性は振られた方が選ぶべきところ、振った側が「これからも友達でいてね」と言うのは、やっぱり失礼な振り方に分類されるべきである。
重い雰囲気ではなく、軽い雰囲気で友達でいたいと言われた時は、自分の気持ちを話して自分主導で今後の関係性を選ぼう
友達でいたいと言われた時のニュアンスが明るければ明るいほど、真剣な告白の受け止め方の点でもひどい振り方となるから、もし軽い雰囲気で言われた時は、「友達でいないといけない」と振られた方が思う必要はない。
言いたいことがあれば言う権利があるし、「付き合えない」と言われた以上は友達に戻りたいと思っても心の整理にかかる時間もある。友達でいたいと言われた時は、あなたが思う今後の関係性について話しをするべきだ。
基本的には、振った側より振られた側が今後の接し方を決めるのが恋愛の通例になっているので、友達でいたいと言われたら自分の気持ちを話して自分主導でその後の関係性を決めよう。
友達でいたいと思ったとしても、「少し時間がほしい」などの返事も検討すると良い。
告白して振られると傷ついた方は振られた側だから、振った側が相手のためにできるのは「今後の接し方」でこれ以上傷つけないこと
振る・振られるという状況でお互いの希望が交錯する場合は、振られた方が「より傷ついている」という理由で今後についての考え方が優先される。振った方ができるのはこれ以上相手を傷つける行動や態度を取らないことだけである。
告白された時点でいずれにしても2人の関係は変わるため、ある程度2人ともが冷却期間を置くべきである。友達でいたいと言われたからと言って、本当に今までと変わらない態度で接することはできないはず。
結局は二人の価値観次第ではあるが、一般的には振られる方が辛いのだから、振った方が「友達でいよう」と言うのはあまりにもずるいし、配慮に欠ける。
振られた側が忘れやすい人であれば問題がないけど、友達でいるのは無理だと思ったら「友達じゃいられない」と言う方が失恋から立ち直るのが少しでも早くなるし、その期間内の辛さも楽になる。
もしあなたが「振ったけど友達でいたい」と思った立場だったら、気持ちを整理する期間を作った上で新しく関係を築こうとするべきだろう。
振ったくせに友達でいたいと言うのはわがままの一つだと捉える方が良い。
【カップル】別れ話で「友達でいよう」と振る人の心理と理由:彼女や彼氏から友達でいたいと言われたら…
次に、付き合っていた彼氏・彼女に「友達でいよう」「友達でいたい」と振られた場合を解説する。
最初に「片思いの場合」を解説したが、付き合っていたカップルなら友達でいたいと言う意味や事情が違う場合もある。
付き合ったばかり(付き合い始め)に友達でいたいと別れる場合の彼氏や彼女の心理
付き合ってまだ数ヶ月も経っていない、付き合い始めのカップルで「友達でいよう」「友達でいたい」と振られたなら、以下のような理由・心理が考えられる。
- 付き合ってみたけどなんか違った(お試しで付き合った場合も含めて)
- 付き合ってみたら友達の方がいいと思った
- まだ付き合った期間が短いから本気で友達に戻れると期待した(元通りになるイメージ)
付き合ってからの期間が短いカップルは、友達でいた頃の雰囲気がイメージしやすくから、「友達でいよう」「別れても友達でいたい」という言葉が若干使われやすいという特徴がある。
各種アンケートでも「好きな人以外からの告白を前向きに考える」という人は意外と多くて、実質的にお試しで付き合うケースも少なくない。付き合ってみたらなんかしっくりこないというケースでは、別れ話で「別れた後も友達でいようね」と簡単に言ってくる人が珍しくないのが現実だ。
付き合い始めでは、カップルとして進んでいないことも多くあって、「友達でいる」ことが現実的に可能だと思う人がたくさんいる。
先程の「片思い編」で説明した心理も合わさると、長続きしたカップルと比較して、付き合い始めのカップルでは「友達に戻りたい」という振られ方がよくある話だ。
この場合は、状況によってお互いが納得の上で元の友達関係に戻るカップルが一部で存在する。交際3ヶ月未満だった場合は、友達の方がいいと振られることがそこまで珍しくない。
人として、友達として好きだから別れた後も友達でいたい心理
これも付き合い始めで別れたカップルに多いのだが、「人として好き」だったり「友達としては好き」だった場合は、別れ話がまとまったところで「これからは友達としてよろしく」「別れても仲良くしてね」みたいな言葉が添えられることがある。
付き合った期間が短い場合以外に、付き合うまで友達期間が長かったカップルでも時々起こることだ。
恋愛感情とは全く別な気持ちなのが切ないけど、人として、友達として好きだったら別れた彼氏や彼女であっても友達でいたいと本気で思うことがある。
別れても友達でいたいと思うのは、信頼関係が崩れてないことが条件であるものの、「人として」「友達として」どう思ってるかが強く影響する。
振ったくせに友達でいたいと言われるとすごく自分勝手なイメージになるけど、もしお互いの人間性を否定することなく綺麗に別れることができて、お互いに失いたくないと思ってる時は、友達でいようと別れることがある。
彼氏や彼女に、別れた後も友達でいたいと言う心理には「完全に冷めたから」という心理が含まれる
付き合ったばかりの場合を含めて、「友達でいよう」と振る人の心理を考える際、検討したいのが「友達の要件」である。
「男女で友情が成立する条件とは何だろう?」というところを逆説的に考えていくと、「完全に冷めたから」友達でいたいと言われた可能性があることに気づく。
簡単に言うと、「一度付き合ったカップルである以上、少しでも恋愛感情が残っているなら、友達に戻れない」ことは常識的に分かっていることだから、社交辞令で友達でいようと言っているんじゃないなら、完全に冷めたからそんなことが言えるのではないかと考えることが重要だということだ。
「友達でいよう」という言葉が文字通りの意味であり、付き合って別れた後も「友達として仲良くしたい」と思うなら、相手から恋愛感情が全くなくなった可能性を検討しないといけない。
冷めきった関係から「友達でいよう」と振られたなら、実際に「恋愛感情が全くなくなった」というパターンが多い。普通の友達付き合いができると本気で思えるのは、完全に気持ちがなくなったからだ。
上の記事で意外と多かったのが「別れた翌日にスッキリする人の割合」だったのだが、そんな人ほど「友達でいよう」という言葉は使いやすいのが想像できると思う。
「男女の友達」が「恋愛感情を持たない間柄」だとすれば、言葉の意味通り、完全に冷めてしまった人ほど使いやすい言葉である。
別れた彼氏や彼女と接触を保ちながら気持ちをなくしていくことは普通難しいと考えるから、振られるタイミングで彼氏や彼女から友達でいたいと言われた時は、別れる時点で友達に戻れるくらい完全に冷めてた可能性がある。
気まずい別れ方をしにくい関係では、友達でいようと約束する場合が多い。「普通にしよう」という意味で友達でいたいと言う心理
「友達でいよう」という言葉は、別れた後の「二人の状態」に対する希望を訴える言葉でもある。
本人がそうできるかできないかを問わず、「そう言わないといけない関係」も少なくない。
たとえば、共通の友達に囲まれているなら、グループ全体・コミュニティー全体に自分達が別れたことで迷惑をかけてしまう可能性が出てきてしまう。ある意味でコミュニティー内の恋愛では「綺麗に別れること」が暗黙の内に期待されてるのが現実だ。
別れた社内恋愛カップルを見て、「めんどくさい」「普通にしてほしいよね」と言っている人があなたの周りにもいるんじゃないだろうか?
周りとしては気遣いの必要な関係(別れた後気まずいカップル)がグループ内にいるのは面倒と感じる。別れた彼氏や彼女に普通に振る舞うことはなかなか難しいことだけど、事情があってそうしたいと思ったなら自分の気持ちを顧みずに使われる言葉でもある。
「友達でいよう、友達でいたい=普通に接してほしい」
その中の心理や理由についてはいくつかのケースが想定できるものの、別れる時点の「恋愛感情」の有無とは別のところで「将来の関係に希望を訴えている」ことは考えるべきことになってくる。
友達でいたい男性心理と、友達でいたい女性心理の違い
友達でいたいと思う心理は、男性心理と女性心理で少し違いがある。
もちろん共通点もたくさんあるのだが、それぞれポイントを解説しよう。
友達でいたい男性心理
女性が彼氏や好きな人から友達でいたいと言われたら、相手は「気を遣う関係になりたくない」という心理が強い傾向にある。
会社や学校関係だった場合は、周りに配慮していることが多いのも男性心理の特徴で、「穏便に振りたい、別れたい」とか「周りから詮索されるような振り方をしたくない」と思って友達でいようと言うケースが目立つ。
男性心理では女性を振る時に体裁を気にする傾向があるので、「振った後も仲良くしたい」というより「気まずくなりたくない」という心理が強いのが特徴だ。
優しさを勘違いしてる男性は「付き合えないけど仲良くしたい」などとわけが分からないことを言ってくることもある。
男性も、気持ち的に引きずってる女性には友達でいたいと思わないから、「分かるだろ?」という雰囲気で友達でいようと言われたら「これからも普通にしようよ(その方がいいでしょ?)」と言う意味で言ってることが多い。
友達でいたい女性心理
一方、男性が彼女や好きな人から友達でいたいと言われた時は、「会話できない関係になりたくない」という心理が強い傾向にある。
もちろん女性心理でも周りへの配慮をするのだけど、別れる・振る時に女性は自分の気持ちを大事にする傾向が男性心理より強く、社交辞令で友達でいようと言うことが少ない。
もし本気じゃないならさらっと言われるだけなので、目を見ていれば本気かどうか見抜きやすい。女性の方が口が上手いから、本当は友達でいたくないと思っていても建前で友達でいようと言うことがあるが、本気じゃない時ほど目が冷たい。
基本的に女性心理では、付き合っていた彼氏や、振られた男性を嫌いになって忘れる方向に発想しやすいので、別れても友達でいたいと言われたなら「失いたくない」との心理が強いと予想される。
彼女じゃなくなる上に友達でもいられないのが辛いと思うと、素直な女性は本気で友達でいたいと言ってくることがあるので、全部を建前だと判断するのは間違いになりやすい。
実際、下の記事は女性がよく読んでいる記事だ。
「友達でいよう」と言った好きな人の真意を知るには
これまで説明してきたように、「友達でいよう」と振る人の心理は単純に言葉の意味通りであることが多いと言えるが、複雑な感情を持っている場合が無いとは言えない。
相手の真意を理解しようとしないと誤解もあるだろう。
相手の心理を誤解しない方法として最も分かりやすいのは、やはり「相手に直接聞くこと」である。態度で察したいところだし、それが可能なこともあるけれど、人の行動は矛盾もはらむから誤解も起きやすい。
もし「友達でいよう」と言われた直後にその真意を聞けなかったとしても、納得がいかなかったり、ちゃんと真意を知りたいと思うなら、機会を作って言葉にしてもらうのが一番良い。
客観的に友達でいたいと言われた意味を考えてみるのも一つではあるが、恋愛中に好きな人の言葉を客観視できる人は稀だと思うので、やはり相手に直接聞くこと以外に完璧な心理分析は不可能なはず。
相談しようとしても、友達への話し方などにあなたのバイアス(主観的な偏り)がかかってしまって事実が上手く伝わらないことがある。
片思いのケースであれば、恐らく「恋愛感情を持っていないから」仲が良くなった人とは友達でいたい心理がそう言わせるのだろうが、付き合っていたカップルならもう少し複雑な心理があった可能性を否定できない。
振られた後に向き合うことが辛く感じることも多いと思うけど、悩んでいるだけでは答えとは遠ざかるから、勇気が必要になることもある。
カップルとして付き合っていた場合にどんな意味で友達でいたいと言われたか分からない時は、もう少し分かりやすい説明を求めるようにするべきだ。
友達でいたいと言われた後の接し方:告白や別れ話で、友達でいたいと言われたらどんな態度で接するべき?
友達でいたいと言われた後の接し方については、「そもそも好きだった人と友達に戻れるのか」という問題が絡むことと、事前に把握するべき課題を理解した上で具体的な態度を決定してほしいので、個別に解説記事を書いている。
上の記事では、友達でいようと言われた人や、友達でいたいと言われた人が、「今後どのような接し方をするべきか」について総合的に解説している。
恋愛経験が少ないと対処法を間違ってしまって「傷つくだけの結果になった」ということが起こるので、今回の問題を多角的に理解するためにもぜひ合わせて読んでみてほしい。
1回好きになった人と友達でいるには、なかなか難しい課題をクリアして、正しいステップを踏まないといけない。
友達でいたい、友達でいようと振られた人へのQ&A
最後に、友達でいたい、友達でいようと振られた人からよく受ける質問とその答えを解説する。
気になる内容があれば確認しておこう。
友達感が強いと振られたんだけど、どういう意味?
友達感が強いと言われたら、「男として見れない」「女として見れない」との意味合いが強く、要は恋愛対象に見られなかったという意味だ。
その原因は、異性としての魅力以外で「接し方」や「アプローチの仕方」に影響を受けていることもあり、単純に「最初から脈なしだったから」という理由ではないケースも散見されている。
もし、友達感が強いと振られた人は、下の記事を参考に片思いの仕方を再考してみよう。今後そういう振られ方をする可能性を下げることができるはずだ。
今の関係を壊したくないと振られたらどうする?
今の関係を壊したくないから友達でいたいと言われたら、場合によっては脈ありの可能性を残している。
もちろん、振られた以上は脈なしの可能性の方が高いのは否定の余地がないのだけど、もし今の関係を壊したくないと振られた時は、「友達以上恋人未満の関係」を目指すようにアプローチすると良い。
とりあえずその場は付き合えないことに了承して、その後に友達として仲良くしていく中で友達以上になっていく展開を目指していくと、状況が変わることがある。
今の関係を壊したくないと言われる時というのは、それだけ良い関係ができている状態なので、時間をかけるアプローチが有効に働きやすい。
相手が友達になった人を好きになる恋愛観を持っていることが条件にはなってしまうけど、一度諦めた振りをして友達付き合いを強めていくと、場合によっては逆転できる場合がある。
友達として2人で遊びに言ったり、何度か食事を重ねたりするアプローチを相手が受け入れてくれるなら、少し長期戦になることを覚悟してアプローチするのがアリだ。私ならもう少し追いかけると思う。
友達として好きと振られたら逆転・挽回はできる?
友達として好きと言われて振られた状況は、思っている以上に逆転・挽回できる可能性が低い。
なぜなら、相手が自分を好きな状況で自分が相手を好きじゃない時、たとえ「友達として」の意味合いだったとしても「好きと言う言葉を使うか」という問題があるから。
要は、友達として好きの “好き” が社交辞令的な意味合いしかないことが多いということだ。
ここは当然ながら本心である可能性を残していて、ケースバイケースで考えないといけないけど、表面的な雰囲気で「友達としては好きなんだけど…」と言われたら、思っている以上に言葉の意味が薄い場合があるので注意してほしい。
友達でいて欲しいと言われたら本気?
友達でいてほしいとお願いされる感じで言われる時は、それが相手の本心である可能性が高いパターンだ。
「友達でいよう」と提案される雰囲気より、「友達でいてほしい」とお願いされる雰囲気の方が、感情がこもっている分、本気の可能性が高い。
どんな状況でそう言われるかで意味合いは変わってくるけど、もし告白した時に友達でいてほしいと言われたら今後2人の発展がないわけじゃないので、友達付き合いしていくことをお勧めする。
告白後は、好きな人があなたを「自分のことが好きな人」だと認識しながら接していくので、友達でいてほしいと言われた中であれば、意識されたことがきっかけで好きになることもある。
決して可能性が高いとまで言えないのだけど、「友達でいたい」よりへりくだった「友達でいてほしい」という言葉は何かしら特別な意味が付与されてることが経験上は多かった。
今は友達でいたいと言われたら、未来は付き合える?
「今は友達でいたい」と条件を付けられるような感じで振られた時は、未来に可能性が残っている状況だ。
なぜ今は友達でいたいと思うのか、その理由で今後の可能性は大きく変わるから、できたら理由を聞きたいところで、このような曖昧な振られ方をした際は、もう一歩だけ踏み込むのがコツになる。場合によっては説得できるケースもある。
もちろんここも社交辞令の可能性は残っていて、「今」という言葉に特に意味がない場合もあるのが厄介だが、もし本心から「今は付き合えない」なら「未来は分からない」と考えるのが妥当である。
兎にも角にも、やはり「なぜ今は友達でいたいのか」の理由が知りたいところである。一度話が終わってる人についても、改めてタイミングを作り、もう一度理由を聞けると良いと思う。少なくても私だったらアプローチしながらその機会を探すと思う。
友達でいたいと言われたら脈なしだとわかったけど、そこから頑張ったら付き合えることはある?
友達でいたいと言われたらその時点では脈なしが確定的だが、好きな人と関係が続くなら付き合える未来がないわけではない。
振った瞬間に「この人を失いたくない」と思われたのであれば、あなたは好きな人にとって必要な人だったわけで、今後のアプローチによっては逆転の可能性は残るだろう。
特に愛されたい心理が強い女性心理を前提にすると、なおさらその可能性は高まる。
ただし、当然のことでもあるのだけど、「振られてない片思い」と「振られた片思い」では、後者の方が付き合える可能性が低いことは間違いない。
このことを前提にしても追いかけたいと思ったら、下の記事を参考にすると、これからのアプローチが効果的に行えるはずだ。
友達でいたいと言われたら、人によってこれからの考え方が違うので、まずは自分のメンタルを立て直した後、どのように好きな人に接していくか考えてみよう。
少し頑張ってみて、その際の対応からもう一度判断しても良いと思う。
まとめ
今回は「友達でいよう」「友達でいたい」と振る人の心理と理由を解説した。
付き合う前の片思いと、付き合っているカップルの場合でそれぞれ解説したが、どのような感想を持っただろうか。
振ったくせに友達でいたいと振られると本当に複雑な気持ちになるけど、本気で言われるならあなたを失いたくないと相手は思っている。
振るとどうしてもそれまでの関係が壊れてしまうけど、友達でいれたら “振る側” は気持ちが楽だ。
ただし、これはあくまでも振る側の話であって、振られる側は余計に傷つく振られ方になりかねない。
恋愛の基本は振られた方が今後の関係性を決めるから「友達になんてなれない」と思うなら、そのままストレートにそれを言うべきだろう。
また友達になるのは無理ではないけど、本当に好きになっていたのなら課題は多い。
いずれにしても、友達でいようねと言う人の心理は言われる側に取ってあまり良くない感情が想定されるので、「忘れるためにどうしたらいいか」を最優先に考えて答えを出すべきだと思う。
諦めないと決めるなら、無理目な恋愛に頑張るメンタルが必要だ。その点を考慮しても頑張るなら、なるべく素敵な自分で好きな人に接してみてほしい。
モヤモヤする場合は、振った相手に直接聞くことも検討するべきだから、ずっと考えてしまうなら答えをもらう選択肢も検討しよう。
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