一人暮らし同士のカップルは、なし崩し的に同棲状態になる場合が少なくない。
そういう私も、かつて数年間に渡って当時の彼女の家に居候のように同棲していたことがあって、合計で3人の女性と1年以上の同棲経験がある。
実は、その経験から「カップルが同棲するメリットとデメリット」が判明した。同棲すると結婚が遅れるのは理由があったので、この記事で詳しくまとめよう。
カップルの同棲は憧れる人も多いと思うけど、メリットばかりではないから、経験談で本音を語れればと思う。
半同棲状態から同棲することになったカップルや、同棲するか迷うカップルなど、一緒に住むカップルはぜひ参考にしてみてほしい。
まずは、これから同棲したいと思う人に向け、同棲の誘い方から解説しよう。
同棲の誘い方とは?
冒頭書いた通り、私が彼女と同棲するようになったのは、お泊りを1泊から2泊、2泊を3泊という感じで徐々に発展させて、半同棲から同棲することになった形が最初だ。
この「彼女と同棲する方法」は友だちカップルも同じ方法を取っていて、私の経験では変に同棲の誘い方を考えるより、同棲するくらい仲の良いカップルを目指す方が、結果的に早く同棲することになることが証明されている。
加えて、連泊を繰り返す「半同棲」から「完全同棲」に発展させると、自然に同棲するようになるので、二人の相性も分かりやすいし、構えない同棲の誘い方なのでおすすめだ。
しかし、これはあくまでも大学生カップルなどの10代後半から20代前半の場合だ。
20代半ば以降の社会人同士のカップルだと「きちんとした同棲の誘い方をした方が良い」と考える人も多いと思うので、私の経験談をもう一つ紹介する。
【社会人カップル】彼女を同棲に誘う方法
私は社会人になって正式に彼女を同棲に誘ったこともあるのだが、その時は彼女に同棲したいと伝えた上で、同棲のメリットを説明した。
なぜ、自然な方法ではなくこの彼女だけ同棲の誘い方を考えたのかと言うと、彼女が同棲に不安を持っていたからだ。
私の経験談を踏まえると、彼女を同棲に誘う男性は、「彼女の気持ち」を推し量って同棲の誘い方を考えた方が正解に近づくのは間違いない。
もちろん次から解説する同棲のメリットも十分に理解した上で、彼女に話すことをおすすめする。
同棲を開始する際は仲良しカップルであることが条件であるものの、彼女の不安や疑問を解決してあげることができれば、たくさん一緒にいたいと思うカップルである以上、必ず同棲生活をスタートできる。
では、付き合ってからどのくらいの期間でカップルは同棲すると良いのだろう?
同棲に誘う時期の問題もあるため、ここにも答えを出しておこう。
【カップルが同棲する時期】付き合ってからどのくらいの期間で同棲するの?
カップルが同棲生活をスタートする時期は、付き合い始めを卒業した辺りから増えはじめ、おおよそ半分が1年未満で同棲をスタートする。
結婚準備以外で同棲するカップルの交際期間
「プロポーズ後に同棲する」など、現実的に結婚を意識しない同棲の場合は、おおむね付き合ってから3か月から1年くらいの期間をイメージしておけば良い。
早いカップルは付き合って1か月で同棲することもあって、同棲するまでの期間はそのカップルの親密度や生活スタイルによって大きく変わる。
長続きするイメージがないとカップルは同棲しないので、下の記事も参考になるかもしれない。
結婚前に同棲カップルになる時は、交際後2年から3年経っていることもある
付き合ってから2年や3年経ってから同棲するカップルもいるのだが、その場合は「結婚する準備期間」とのイメージで、離婚しないために同棲してから結婚する意味合いで同棲生活を送るカップルが多い。
一度一緒に住んでいる方が結婚後の生活はリアルにイメージできるので、結婚前に同棲するカップルは20代後半から30代前半によくある。
ここまで、同棲の誘い方と同棲するまでの期間を押さえた上で、いよいよ同棲のメリットとデメリットに移っていく。
経験談で語る「同棲のメリット」とは
カップルが同棲するメリットは大きく5つある。
一緒に居られる時間が大幅に増加する
カップルが同棲することで得られるメリットの一番は、やはり「一緒に生活することでたくさん一緒にいられるようになること」だ。
忙しいカップルも暇なカップルも、同棲することで一緒にいられる時間が大幅に増えるから、今までより強い幸せを感じることができる。
想い合う二人なら、「どんなときも一緒にいたい」と思うから、このメリットは体験してみると本当に大きいことに気付く。
会う理由がいらなくなる、デートの内容を考えないでも会える
しかも、一緒に住んでしまえば会うのに理由がいらなくなるし、家で過ごす時間が増えることでデートの内容も考える必要がなくなる。
短い時間しか会えないカップルは、同棲することでお互いの都合を合わせる必要がなくなるので、気軽に一緒にいることが可能になる。
忙しい人やバリキャリ系のカップルは仕事に集中しながら恋愛が楽しめるメリットが大きい。
デート代がかからない、安くなる
同棲するカップルは家で過ごす割合が増えていくので、同棲前よりデート代がかからないようになる。お茶しに入るカフェなどが自宅になるイメージだ。
少なくても、デート代が安くなるのは間違いないところで、特にインドア派のカップルは同棲の大きなメリットだと感じるだろう。
金欠カップルは会うのに「デート代」を考えてしまうことも多いけど、自宅に誘うことなく普通におうちデートが楽しめる同棲は付き合いやすいと感じるはず。
お金がない彼氏や彼女と付き合っている人は、同棲カップルになることで大きく交際の形が変わってくる。実際に経験してみると、デート代が浮くメリットは大きいと感じた。
お金の面についてもう一つメリットを挙げよう。
同棲することで生活費が折半になって、お金がないが解決できる、貯金できる
お金の面では、それこそ交通費からホテル代まであらゆる出費が浮いてしまう上に、生活費は押しかけた方も一定割合以上は負担するようになるため、一人暮らししている方も経済面の変化は意外と大きく改善する。
特に、お金のない「大学生カップル」は成り行きで自然と同棲生活に入る理由で「お金」の影響度が高い。
世の中には「結婚資金を貯金する目的」で同棲カップルになる人もいるので、同棲することで「お金がない問題」を解決できる。
大好きな人と付き合っている時特有の「不安」がなくなる
同棲すると、カップルはお互いのすべてを知ることになる。生活する上のこだわりやクセはもちろん、生活サイクルや交際する友人関係なども分かってくる。
そうなると、恋愛感情の副作用である「不安」が解決されることになる。好きな人の一番近くで付き合えることもその大きな理由だが、相手をより深く理解していくことで安心できるメリットは大きい。
もっと親密に付き合いたいと思う、「大好きな人」と付き合えている人は、同棲がより幸せに付き合う方法となるだろう。
同棲のメリットまとめ:
同棲経験がない人にとっては、いつも恋人と一緒にいられる状態は夢のような時間になるだろう。かつての私もそう感じた。
簡単にではあるが同棲のメリットを考えると、すぐに浮かぶ同棲のメリットは決して少なくなく、段々と自然に同棲状態になるカップルがいてもおかしくない。
同棲のメリットを書いていて改めて感じたのだが、どちらかと言うと私はカップルの同棲に賛成の立場だ。
とにかく楽しいし、楽だし、生活レベルも上げられるし、好きな人とずっと一緒にいられることはこの上ない幸せだ。付き合ってからしばらく経ち、なんでも話せる仲になれた後で同棲をすれば、離れることができないくらいカップルは仲良くなる。
経験則から言えば、チャンスがあるのに機会を逸する理由がみつからないとも思うくらいである。
そもそも同棲することができるなら段々と同棲の流れになる方が自然かなと思う部分がある。最初は彼女の方が「ちゃんとしよう」とか言っていきなり同棲スタートとはならないかもしれないが、付き合いが続けば泊まることは増えていって、都合によっては連泊なんてことも出てきて、段々と半同棲状態に突入し、気付けば完全同棲へと移る。
友人の場合なども勘案すると、こんな感じになっていくパターンを数多く見てきたし、体験もした。計算してどう同棲に持ち込もうかと考える前に、既にその道の途中であることに気付くカップルも少なくないと推測する。
しかし、カップルの同棲はデメリットもある。
体験談で語る「同棲のデメリット」とは
残念ながら、カップルが同棲する時というのは、デメリットも覚悟しないといけない。
何でも裏表があるものだが、同棲のデメリットを5つ解説しよう。
彼氏や彼女が家族のように思ってくる
体験して一番思う同棲のデメリットは、「生活を共にすることでカップルが家族状態になってしまうこと」だ。
結婚前のカップルとは言え、どんな二人も同棲が長くなるにつれ、やはりいつまでも初々しくは暮らせない。
お互いに覚悟を決めた結婚でさえ段々と男女の関係ではなくなると言われているなかで、彼氏も彼女も何の覚悟も意識もないままにスタートしていく同棲は、さらに関係が崩れるスピードを早める。
実際に経験してみると、カップルらしくいられなくなっていくのは相当のデメリットに感じるはずだ。「適度な距離感と緊張感」が自分たちカップルを恋愛関係にしていた事実に気付く。
そのくらい、同棲することで「カップルがお互いに程よい距離感でいることの大切さ」を感じる人が多くなるはずだ。
一緒に生活することで生活臭が漂い、もめごとも増える
顕著な例を挙げるなら、同棲する前は喧嘩の内容がカップルならではのことだったのが、同棲することでより生活臭のある内容に変わっていく。
掃除や洗濯、電気の消し忘れから洗い物まで、同棲してカップルが一緒に生活をすると「暮らし」についてもめごとができてしまうのである。
若い男女ならお金のことも度々問題になったりするし、これが結構つらいのである。
経験して思うことは、やっぱり「生活を共にする」ということと「恋人同士でいる」ことは相性が良くないと言わざるを得ない。同棲を1年2年と続けるなら、特別な努力がやはり必要だ。
好きで付き合っているのか、同棲を続けるために付き合っているのか、曖昧に感じてしまう
同棲生活が長くなると、最初は「好きだから同棲する」と言う気持ちが自分の中でも相手からも明確だったのものが、段々と「同棲を続けるために付き合っているんじゃないか」と思えてくる。
これも、自分の問題と相手の問題の両面が絡むところに難しさがある。
実際、半同棲から同棲まで行くと、相手の彼女や彼氏は自分の生活に必要不可欠な存在になっていくので、愛情が曖昧に感じることがある。「この人は、本当に好きでいてくれているの?」と思ってしまう瞬間があるのだ。
同棲前は、「好きだからデートに誘ってくれる」など愛情を行動や態度で伝えてくれていたが、同棲後は自動的に二人の時間ができるので、相手の気持ちを見失いやすい。ここにも、「家族のようになってしまう」という大きなデメリットが関係していて、「この感じ何なんだろう」という気持ちを連れてくる。
きちんと愛情表現する彼氏や彼女と付き合っている人はそこまで心配しなくても大丈夫なのだが、カップルの同性後の変化まで考慮すると、ずっとラブラブで付き合っていきたい人に取って恐怖を感じる同棲のデメリットだ。
彼氏が余裕を持つことで浮気したくなる心理になる
さらに、同棲することで彼女に安心しきると、男性に余裕が生まれてしまって浮気しやすい土壌ができる点も女性からすると大きなデメリットだ。彼氏と同棲するなら、彼女はそういったところも気を付けないといけない。
付き合っている彼女が生活の一部に変わると、多くの女性と関係を持ちたい男の本能が外側に向くことになる。身内になっていくイメージだといえばわかりやすいだろうか。
特別だった「彼女」がより身近になって、家族になったような印象まで行けば男性の気持ちが外に向くのはある意味仕方ない問題になっていく。
確かに一緒に住んでいない方が浮気の難易度は低いのだが、普段の生活を送るのに彼女との時間が「イベント」ではなくなると、やはり刺激を求めたくなるのが男だ。
それまで彼女との時間は特別な時間だったのに、同棲することで彼女と会っている時間が何気ない時間に変わっていく。その変化は案外大きいのである。
そして、これは恋愛的にさらに大きなデメリットを呼ぶ。
同棲して完全に手に入ってしまうと、彼氏は彼女から興味を失う
最初は好きな人と同棲できるのが幸せな時間と思うのだが、完全に手に入ってしまった女性から興味を失っていく男性は少ないと言えない。ここでも狩猟的な男性感覚が顔を出す。
浮気が本気になって別れていくなら「幸せにしてくれない彼氏」というのが判明して「結婚しなくてよかった」という形になるかもしれないが、同棲の悪影響から何気ない浮気をきっかけに一気に別れまで発展していくことは大きな後悔をしかねない問題だ。
お互いに必要としあっていたカップルに起きるなら悲しいすれ違いだろう。
同棲のデメリット:まとめ
同棲することでメリットもあればデメリットもあって、中でもデメリットは時にカップルに対して壊滅的な悪影響を与えることもある点は伝えておきたいことだ。
関係が崩れそうになったとき、どうにか新鮮さを保つ工夫が必要である。
同棲のデメリットの部分で言いたいのは、「同棲したらカップルはカップルでいられなくなる」ということではなく、その可能性が高まる以上、対策や対処が必要だということだ。
次からは「同棲と、婚期や結婚」の関係について解説していく。同棲はあなたの婚期を遅らせる可能性があるため、しっかり読んでいこう。
同棲することで結婚が遅れる理由
あなたは、「同棲すると結婚が遅れる」と聞いたことはあるだろうか。
そう言われるにはやはり理由がある。
同棲すると結婚が遅れる可能性が高まるのは本当だ。きちんと説明していこう。
結婚する勢いがつかなくなる
上の記事で詳しく解説している通り、結婚するときに「責任を取る」と表現する以上、男性に取って結婚を決めることは覚悟が必要になることだ。
どこか常識を飛び越えた勢いが必要で、理屈ではなかなか彼女にプロポーズができない。
もし同棲するとなれば、どんどん落ち着いていく二人の関係から、結婚に必要な勢いが無くなる。これが「同棲すると婚期が遅れる」という最大の理由だ。
「もっと一緒にいたい」とか「一緒に暮らすために結婚しよう」という気持ちを奪ってしまうことになるので、彼氏がこのままでも十分幸せだと思ってしまう。
結婚のメリットがなくなるから、プロポーズしてくれない
責任を取りたくない心理で結婚から逃げたがる男も多い中、同棲することでそれに輪をかけて結婚のメリットをなくしてしまうため、もし結婚したい女性がこれを読んでいるなら「結婚前に同棲しない方が良い」とアドバイスしたくなる。
同棲していることと結婚していることの差が、男性はそこまで明確に感じないので、プロポーズしようと思えないで時間が過ぎる。
男性心理では結婚さえ理屈で考えたくなるところがあるので、同棲することで結婚のメリットが少なくなると、プロポーズしてくれない彼氏になってしまう可能性が高まる。
同棲することで彼女のすべてが分かると、結婚したいと思えない
男性も後から結婚を考えた時「あの子と何で別れちゃったんだろう…」って思うのが同棲したことのある元カノだ。
同棲してすべてが見えるからこそ完璧な判断ができるわけだが、そもそも完璧な相性のカップルなどほとんどない。
生活のすべてが見えすぎれば、結婚する勢いはつくはずもないのである。
同棲すると授かり婚以外の可能性はかなり低くなるのが現実だとここでは伝えておこう。もちろん私はこれを本音で述べている。
結婚する決め手がなくなる
若い頃は色々な女性・男性と付き合うことも悪いことではないから、結婚なんてまだまだ先って感覚でもいい。本当にこの人と一緒になりたいと思える女性・男性に、「これから出会う可能性」は年齢問わず大いにあるわけだ。
しかし、気を付けるべきは「結婚を心の中では決めているが、きっかけやタイミングががこないことで時間が経過している同棲カップル」である。愛し合うから先に同棲するのに、それが原因で結婚が遠のいて別れしまうのでは悲しすぎる。
もし既に同棲生活が長くなっているなら、どこかで無理にでも決断するしか方法はないと思う。その状態では結婚を理屈を考えても選べないだろう。
同棲すると結婚にメリットを感じることが難しいからだ。最後に、結婚が遠のきそうな人に向けてアドバイスを綴る。
もし同棲して結婚が遠のきそうなら
長い人生のその先を見据えて、同棲カップルにアドバイスするなら…
と言いたい。
今回は男性にも女性にも両方読んでもらいたい記事となった。
同棲をして数年すると必ず結婚の時期を考え始める。
プレッシャーみたいのを感じると男が萎える理由にもなるんだが、その時に男性がどのような心境かは女性が知っておいた方がいいことかもしれない。
結婚をせがまれると男は逃げたくなるものだ。
男性は年を重ねても経済力が増すことで加齢の影響を消せる傾向があるし、経験から醸し出される器の大きさが新たな魅力に変わっていくを知っているから、結婚への焦りという感覚は女性に比べて非常に低い。恋愛は女性のほうが有利だと言われるが、結婚は男性のほうが有利だと痛感する機会は大変多いと感じるのだ。
女性は子供を産むのにも年齢的な制限を意識せざるを得ないところもあるだろう。こうして考えていくと、同棲の影響はかなり深いと感じてくる。
もし同棲して婚期が遠のきそうになったら、「ずっと二人でいることができるかどうかはわからない」という点と向き合って、一つのきっかけをぜひ大切にしてほしい。
後悔する前にできることをやっておく。今の状況やこれから先にことに悲観しても何も事態は変わらない。もっともっと前を向いて、より良い未来を自分で作っていこう。
結婚してくれない彼氏に悩んでいる女性は、下の記事も合わせて読んでみよう。
まとめ
今回は、私の体験談をもとに、同棲のメリットとデメリット、同棲が結婚に与える影響を中心にまとめた。前半で同棲の誘い方や同棲するまでの期間もまとめたので、同棲するカップルをより具体的にイメージできたのではないだろうか。
好きな人と長く一緒に居られる「同棲」は幸せも大きい一方で、結婚が遠のく傾向があり、長い先を見たときは対策や対処も考えながら生活したい。できれば、それをパートナーと共有できれば一番良いのだろう。
なあなあで同棲を開始したとしても、何か小さなことがあるたびにきちんと向き合うことができれば素敵なカップルで居続けることもできる。お互いに甘えすぎないようにすりのは一つポイントになる部分だ。
特に、同棲のデメリットは「回避するため」にぜひ参考にしてほしい。
女性は下の記事も参考に。
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いつでも結婚できると思っていても、カップルは同棲している間にも変わり続けていて、来月一緒にいられる保証はない。
大事な決断は気付かぬ内に見送ったら後悔するから、考える機会は絶対に大切にしよう。」