一人暮らし同士のカップルは、お泊りからの連泊を通して、なし崩し的に同棲状態になる場合が少なくない。
そういう私も、かつて数年間に渡って当時の彼女の家に居候のように同棲していたことがあって、その他も合計すると3人の女性とそれぞれ2年以上の同棲経験がある。結婚前に同棲した期間は相手を変えながら8年以上に及ぶ。
その同棲経験の中では、当然良いことも悪いこともあって、同棲が結婚に与える影響もはっきり分かっている。
そこでこの記事では、カップルが同棲するメリットとデメリットについて体験談も含め、詳しく解説する。同棲すると婚期が遅れるのは理由があったので、この記事で詳しくまとめよう。
カップルの同棲は憧れる人も多いと思うけど、メリットばかりではないから、経験談で本音を語れればと思う。
半同棲状態から同棲することになったカップルや、同棲するか迷うカップル、一緒に住むカップルはぜひ参考にしてみてほしい。
まずは、これから同棲したいと思う人に向け、同棲の誘い方から解説しよう。
- 同棲の誘い方とは?
- 【カップルが同棲する時期】付き合ってからどのくらいの期間で同棲するの?
- カップルが同棲するメリット:彼氏と同棲する時の魅力、彼女と同棲する時の長所
- カップルが同棲するデメリット:彼氏と同棲する時の欠点、彼女と同棲する時の弱点
- 同棲するデメリット① 彼氏や彼女が家族のように思ってくる
- 同棲するデメリット② 一緒に生活することで生活臭が漂い、彼氏や彼女とのもめごとが増える
- 同棲するデメリット③ 好きで付き合っているのか、同棲を続けるために付き合っているのか、曖昧に感じてしまう
- 同棲するデメリット④ 彼氏が余裕を持つことで浮気したくなる心理になる
- 同棲するデメリット⑤ 同棲して完全に手に入ってしまうと、彼氏は彼女から興味を失う
- 同棲するデメリット⑥ 一緒にいる時間が長いから彼氏や彼女に飽きる
- 同棲するデメリット⑦ 一人の時間がなくなることで、恋人をストレスに感じやすい
- 同棲するデメリット⑧ 同棲すると別れたいと思っても別れにくい
- 同棲のデメリット:まとめ
- 同棲すると婚期が遅れる理由:同棲したら結婚できない?
- もし同棲して結婚が遠のきそうなら
- まとめ
同棲の誘い方とは?
冒頭書いた通り、私が彼女と同棲するようになったきっかけは、お泊りが1泊から2泊になり、2泊が3泊という感じで徐々に発展していき、半同棲から同棲することになった形が最初だ。
この「彼女と同棲する方法」は友だちカップルも同じ方法を取っているところが多く、私の経験では変に同棲の誘い方を考えるより、同棲するくらい仲の良いカップルを目指す方が、結果的に早く同棲することになることが証明されている。
連泊を繰り返す「半同棲」から「完全同棲」に発展させる形をとると、本人たち的には自然に同棲するようになるので、二人の相性も分かりやすいし、構えない同棲の誘い方ができる。
しかし、この方法は一人暮らし同士のカップルしか使うことはできず、年齢的にも大学生カップルなどの10代後半から20代前半の時期に限られる方法だ。
20代半ば以降の社会人同士のカップルだと「きちんとした同棲の誘い方をした方が良い」と考える人も多いので、私の経験談をもう一つ紹介する。
【社会人カップル】彼女を同棲に誘う方法
私は社会人になって正式に彼女を同棲に誘ったこともあるのだが、その時は彼女に同棲したいと伝えた上で、同棲のメリットを説明した。
なぜ、自然な方法ではなくこの彼女だけ同棲の誘い方を考えたのかと言うと、彼女が同棲に不安を持っていたからだ。
私の経験談を踏まえると、彼女を同棲に誘う男性は、「彼女の気持ち」を推し量って同棲の誘い方を考えた方が良い。彼女も同棲したいと思ってるなら自然に誘えばよいけど、同棲したくないと思ってるなら「なぜ同棲するのか」を説明しないと、流れを作るだけじゃOKしてくれない。
もちろんこの記事で解説する同棲のメリットを十分に理解した上で、同棲したい彼女と話し合うのは前提になる。
同棲を開始する際は仲良しカップルであることが条件であるものの、彼女の不安や疑問を解決してあげることができれば、たくさん一緒にいたいと思うのがカップルである以上、同棲生活をスタートするのはそこまで難しいことではない。
では、付き合ってからどのくらいの期間でカップルは同棲すると良いのだろう?
同棲に誘う時期の問題もあるため、ここにも答えを出しておこう。
【カップルが同棲する時期】付き合ってからどのくらいの期間で同棲するの?
カップルが同棲生活をスタートする時期は、付き合い始めが最も多く、7割以上が1年未満で同棲をスタートする。
付き合ってから同棲するまでの交際期間
SUUMOがカップル専用アプリ「Between」の会員4700人を対象に行った調査によると、付き合ってから同棲するまでの期間で最多だったのは「交際3ヶ月」だった。
付き合ってから同棲するまでの交際期間
- 3ヶ月=39%
- 3ヶ月から6ヶ月=15%
- 6ヶ月から9ヶ月=7%
- 9ヶ月から12ヶ月=10%
- 1年から2年=14%
- 2年から3年=5%
- 3年から4年=4%
- 5年以上=4%
こちらのアンケートを参考にすると、カップルが同棲するまでの期間は割と付き合ってすぐなのが分かる。
交際3ヶ月と言えば、まだ結婚のことは意識してない交際期間である。漠然と「結婚したい」と思ってる人は少なくないかもしれないが、「この人と結婚したい」と思うにはあまりにも交際期間が短い。
それを証明するように、同アンケートでは「結婚する前のお試し同棲」を理由に恋人と同棲した人は12%しかおらず、結婚を前提に同棲するカップルは少数派となっている。
多数派の同棲カップルは、「もっと一緒にいたい」「好きな人と一緒に生活したい」と思って彼氏との同棲・彼女との同棲をスタートさせていて、アンケートでは相手の家に通う内に同棲することになった人の割合が32%に及んだ。
同棲するカップルは、7割以上が付き合って1年以内に同棲している
私自身を含め、周りで同棲を始めたカップルは付き合って1年以内に同棲を開始したカップルがほとんどで、紹介したアンケートを参考にしても7割以上のカップルが1年以内に同棲しているという結果だった。
同棲したことがない人は「カップルが同棲するのはいつ?」「どのくらい付き合ったら同棲する?」と考えることが多いのだが、実際は交際が軌道に乗ったらすぐに同棲する人が多くて、同棲するか同棲しないかは想像より早い段階で決まる。
もし彼氏や彼女と同棲したいと思っているなら、この記事でそのメリットとデメリットをしっかり理解して早めに動くことも検討しよう。この記事を読むことで、逆に「同棲したくない」と思う人もいると思う。
結婚前に同棲カップルになる時は、交際後2年から3年経っていることもある
付き合ってから2年や3年以上経ってから同棲するカップルもいるのだが、その場合は「結婚する準備期間」との位置づけで、離婚しないために同棲してから結婚する意味合いで同棲生活を始めるカップルが多い。
一度一緒に住んでいる方が結婚後の生活はリアルにイメージできるので、結婚前に同棲するカップルは20代後半から30代前半によくある。
実際、先ほどのアンケートでは、「婚約・結婚したから」というきっかけで同棲を始めたカップルが16%いた。
ここまで、同棲の誘い方と同棲するまでの期間を押さえた上で、次の見出しからは同棲のメリットとデメリットに移っていく。
カップルが同棲するメリット:彼氏と同棲する時の魅力、彼女と同棲する時の長所
カップルが同棲するメリットは大きく6つある。
同棲するメリット① 一緒に居られる時間が大幅に増加する
カップルが同棲することで得られるメリットの一番は、やはり「一緒に生活することで、たくさん一緒にいられるようになること」だ。
忙しいカップルも暇なカップルも、同棲することで一緒にいられる時間が大幅に増えるから、同棲後は今までより幸せを感じる時間が長くなる。
想い合う二人なら、「どんなときも一緒にいたい」と思うから、このメリットは同棲を体験してみると本当に大きいことに気付く。
同棲するメリット② 誘わなくても会える、デートの内容を考えないでも会える
カップルが同棲すると、誘わなくても会えるようになり、煩わしいスケジュール調整が必要なくなる。
このメリットは、一見すると大したことがないように思う人もいるのだが、忙しい時期は会わないことですれ違いのがカップルであるため、実は長続きするのに重要なメリットになっている。
同棲するとデート内容を考えないで良いし、特に出不精のカップルは理想的な付き合い方ができる場合もある。
カップルとして仲良く付き合うにはどんなカップルもたまにお出かけデートをした方がいいのだけど、もしお互いにデートの段取りを決めるのがめんどくさい・毎回彼氏や彼女に会うために外出するのがめんどくさいと思っていた場合は、同棲が合ってるかもしれない。
そうじゃなくても、短い時間しか会えないカップルは、同棲することでお互いの都合を合わせる必要がなくなるので、気軽に一緒にいることが可能になるのは大きなメリットである。
忙しい人やバリキャリ系のカップルは仕事に集中しながら恋愛が楽しめるメリットが大きい。
同棲するメリット③ デート代がかからない、安くなる
同棲するカップルは家で過ごす割合が増えていくので、同棲前よりデート代がかからないようになる。話すためだけに入るご飯屋さんやカフェなどが自宅になるイメージだ。
少なくても、同棲したらデート代が安くなるのは間違いないところで、特にインドア派のカップルは同棲の大きなメリットだと感じるだろう。
金欠カップルは2人で会うのに「デート代」を考えてしまうことも多いけど、自宅に誘うことなく普通におうちデートが楽しめる同棲は付き合いやすいと感じるはず。
一人暮らしをしていてお金がない彼氏や彼女と付き合っている人は、同棲カップルになることで大きく交際の形が変わってくる。実際に経験してみると、デート代が浮くメリットは大きいと感じた。
お金の面についてもう一つメリットを挙げよう。
同棲するメリット④ 同棲することで生活費が折半になって、「お金がない」が解決できる、貯金できるようになる
同棲した後はそれこそ交通費からホテル代まであらゆる出費が浮いてしまう上に、生活費は2人で折半したり、割合を決めて負担するようになるため、経済面の変化は意外と大きく改善する。
特に、お金のない「大学生カップル」は成り行きで自然と同棲生活に入る理由で「お金」の影響度が高いと感じた。
世の中には「結婚資金を貯金する目的」で同棲カップルになる人もいるので、同棲することで「お金がない問題」を解決できるのは大きなメリットだ。
同棲したことがきっかけで経済面が改善し、たまに豪華な旅行に言ったり、誕生日やクリスマスに豪華な食事を楽しめるようになるカップルもいて、幸福度が上がる傾向もある。
同棲するメリット⑤ 大好きな人と付き合っている時特有の「不安」がなくなる
同棲すると、カップルはお互いのすべてを知ることになる。生活する上のこだわりやクセはもちろん、生活サイクルや交際する友人関係なども分かってくる。
そうなると、恋愛感情の副作用である「不安」が解決されることになる。
同棲して一緒に住むことで、好きな人の一番近くで付き合えることも不安がなくなる大きな理由だが、相手をより深く理解していくことで安心できるメリットは、恋愛上とても大きいと感じた。
もっと親密に付き合いたいと思う「大好きな人」と付き合えている人は、同棲がより幸せに付き合う方法となるだろう。
本当に好きな人と付き合ってると、離れてる時の不安や心配が余計辛いけど、同棲すると生活が一緒だからその辛さが大分軽減される。全部がなくなるわけじゃないが、もし今まで恋愛中の負の感情に負けて恋人とうまく行かなった人は、同棲した方がフラットな気持ちで恋人と向き合うことができるかもしれない。
同棲するメリット⑥ 結婚後の生活が具体的にイメージできる
同棲したカップルは、形上、結婚したカップルと同じ状態になる項目が多い。
毎日一緒に生活するし、あらゆる出費は2人で負担していくし、親に挨拶に行くカップルもあるだろう。新しい家具を買う時は2人で決めるし、日々の買い物も一緒に行くことが増えるはずだ。
そうなると、先ほども少し触れたけど、相手のすべてが分かっていく。その中には、「2人の意見が合わない時にどうするか」「自分の機嫌が悪い時にどんな態度を取るか」「相手が体調不良になった時にどんな接し方をするか」などなど、2人の間に起きたネガティブな事件への対処の仕方も含まれていて、2人が結婚した後の生活の仕方が具体的に想像できる。
そのため、実際に3人の人と同棲経験をしてみて「結婚しようと決めた相手との同棲」は非常に有意義だと感じた。
確かに一緒に住んでみないと分からないことはたくさんあって、私の周りでは生活の仕方が合わないことでスピード離婚した夫婦もいた。結婚前に同棲すれば「こんな人だと思わなかった」がほぼ100%回避できるのは大きなメリットだ。
普通に付き合ってるだけじゃ分からないことは本当にたくさんあるから、婚約した後に一緒に住んでみるのは離婚を回避するためにおすすめだ。
同棲のメリットまとめ:
恋人との同棲経験がない人にとっては、好きな人と一緒に住むことでいつも一緒にいられる状態になるのは、夢のような時間になると思う。初めて同棲する時の私もそう感じた。
同棲のメリットを書いていて改めて感じたのだが、どちらかと言うと私はカップルの同棲に賛成の立場だ。
とにかく楽しいし、生活は楽になるし、生活レベルも上げられるし、好きな人とずっと一緒にいられることはこの上ない幸せだ。
付き合ってからしばらく経ち、なんでも話せる仲になれた後で同棲をはじめれば、離れることができないくらいカップルは仲良くなる。
経験則から言えば、同棲できるチャンスがあるのに機会を逸する理由がみつからないとも思うくらいである。
そもそも同棲することができる2人なら、だんだん同棲する流れになる方が自然かなと思う部分がある。最初は彼女の方が「ちゃんとしよう」とか言っていきなり同棲スタートとはならないかもしれないが、付き合いが続けば泊まることは増えていって、都合によっては連泊なんてことも出てきて、段々と半同棲状態に突入し、気付けば完全同棲へと移る。
友人の場合なども勘案すると、こんな感じになっていくパターンを数多く見てきたし、体験もした。計算してどう同棲に持ち込もうかと考える前に、既にその道の途中であることに気付くカップルも少なくないと推測する。
しかし、カップルの同棲はデメリットもある。ただ一緒にいたい気持ちで同棲を始めると後悔することもあるので、次の見出しで解説する。
カップルが同棲するデメリット:彼氏と同棲する時の欠点、彼女と同棲する時の弱点
残念ながら、カップルが同棲する時というのは、デメリットも覚悟しないといけない。
何でも裏表があるものだが、同棲のデメリットを7つ解説しよう。
同棲するデメリット① 彼氏や彼女が家族のように思ってくる
体験して一番思う同棲のデメリットは、「生活を共にすることでカップルが家族状態になってしまうこと」だ。
結婚前のカップルとは言え、どんな二人も同棲が長くなるにつれ、やはりいつまでも初々しくは暮らせない。
お互いに覚悟を決めた結婚でさえ、だんだん男女の関係ではなくなると言われているなかで、彼氏も彼女も何の覚悟も意識もないままにスタートしていく同棲は、さらに関係が崩れるスピードを早める。
実際に経験してみると、同棲することでカップルらしくいられなくなっていくのは相当のデメリットに感じるはずだ。「適度な距離感と緊張感」が自分たちカップルを恋愛関係にしていた事実に気付く。
そのくらい、同棲した後で「カップルがお互いに程よい距離感でいることの大切さ」を感じる人が多くなるはずだ。同棲して半年じゃ大丈夫だと思うけど、1年経ったあたりから、同棲前と関係性が変わったことを痛感していくと思う。
同棲するデメリット② 一緒に生活することで生活臭が漂い、彼氏や彼女とのもめごとが増える
カップルは、同棲すると喧嘩の内容が変わる。
顕著な例を挙げるなら、同棲する前は喧嘩の内容が “カップルならでは” のことだったのが、同棲するとより生活臭のある内容に変化するのだ。
掃除や洗濯、電気の消し忘れから洗い物まで、同棲してカップルが一緒に生活をすると「暮らし」についてもめごとができてしまうのである。
若い男女ならお金のことも度々問題になったりするし、これが結構つらいのである。同棲する前は気にならなかったことが気になるようになり、同棲後はそれまでと違った付き合い方が求められる。
経験して思うことは、やっぱり「生活を共にする」ということと「恋人同士でいる」ことは相性が良くないと言わざるを得ない。同棲を1年2年と続けるなら、特別な努力がやはり必要だ。
同棲するデメリット③ 好きで付き合っているのか、同棲を続けるために付き合っているのか、曖昧に感じてしまう
同棲生活が長くなると、最初は「好きだから同棲する」と言う気持ちが自分の中でも相手からも明確だったのものが、だんだん「同棲を続けるために付き合っているんじゃないか」と思えてくる。
これも、自分の問題と、相手の問題の両面が絡むところに難しさがある。
実際、半同棲から同棲まで行くと、自分が相手の彼女や彼氏の生活に必要不可欠な存在になっていくので、愛情が曖昧に感じやすい。「この人は、本当に好きでいてくれているの?」と思ってしまう瞬間が度々あるのだ。
同棲前は、「好きだからデートに誘ってくれる」など愛情を行動や態度で伝えてくれていたが、同棲後は自動的に二人の時間ができるので、相手の気持ちを見失いやすい。
ここにも、「家族のようになってしまう」という大きなデメリットが関係していて、カップルが同棲するとパートナー色が強くなりすぎてしまって、恋愛の意味で愛されてる実感が薄くなる傾向がある。
きちんと愛情表現する彼氏や彼女と付き合っている人はそこまで心配しなくても大丈夫なのだが、愛情表現が少ない恋人と付き合ってる人はこのポイントに本当に注意してほしい。
一緒に住んで家族みたいな扱い方をされると、恋人が自分のことを本当に好きか分からない状態になりやすいので、きちんと言葉で「好きだよ」と言ってくれる人じゃないと、好き同士かわからなくなるのが「結婚前の同棲」だ。
カップルの同棲後の変化まで考慮すると、ずっとラブラブで付き合っていきたい人に取って恐怖を感じる同棲のデメリットだ。
同棲するデメリット④ 彼氏が余裕を持つことで浮気したくなる心理になる
さらに、同棲することで彼氏が安心しきると、過度な余裕を持ってしまって浮気しやすい土壌ができる点も女性からすると大きなデメリットだ。
彼氏と同棲するなら、彼女は一緒に住みながら自分を追わせるように接しないといけないので、彼氏の愛情を繋いでいく難易度がやや高い。
同棲することで付き合っている彼女が生活の一部に変わると、多くの女性と関係を持ちたい男の本能が外側に向くことになる。身内になっていくイメージだといえばわかりやすいだろうか。
特別だった「彼女」がより身近になって、家族になったような印象まで行けば、男性の気持ちが外に向くのはある意味仕方ない問題になっていく。
結婚していれば覚悟が違うし、離婚の問題がリアルで浮気の心配はほぼいらないのだけど、彼女と同棲する時の男性心理はもう少しふわふわしているので、彼の視線が外を向くと危険度が高い。
常識的に考えると、確かに一緒に住んでいない方が浮気の難易度は低いのだが、普段の生活を送るのに彼女との時間が「イベント」ではなくなると、やはり刺激を求めたくなるのが男心だ。恋愛に非日常感が大切なのはみんな理解しているが、同棲すると彼女は日常に変わる。
それまで彼女との時間は特別な時間だったのに、同棲することで彼女と会っている時間が何気ない時間に変わっていくと、恋愛的なドキドキを求めて彼氏が浮気する確率が高まってしまうのは、結婚前に同棲する大きなデメリットである。
そして、これは恋愛的にさらに大きなデメリットを呼ぶ。
同棲するデメリット⑤ 同棲して完全に手に入ってしまうと、彼氏は彼女から興味を失う
最初は好きな人と同棲できるのが幸せな時間と思うのだが、完全に手に入ってしまった女性から興味を失っていく男性は少ないと言えない。
男性はそもそも好きな人を追いかけたいと思ってるところがあるので、彼女が完全に手に入ったと思うと、多少なりとも愛情がそがれる面がある。
浮気が本気になって別れていくなら、「幸せにしてくれない彼氏」というのが判明して「結婚しなくてよかった」という形になるかもしれないが、同棲の悪影響から何気ない浮気をきっかけに一気に別れまで発展していくことは大きな後悔をしかねない問題だ。
普通の付き合い方をしていれば浮気されることも、冷めることもなかったのに、同棲したことがきっかけで浮気したり、冷めたとなれば本当に悲しいことである。
本来、お互いに必要とし合うカップルは別れないのだが、同棲してその生活が長くなると、相手が当たり前の存在になる事で必要性を見失うことがあるので気を付けたい。
カップルの同棲は超近距離恋愛になるからこそ、”灯台下暗し” 的にすれ違いが起こることがある。
同棲するデメリット⑥ 一緒にいる時間が長いから彼氏や彼女に飽きる
同棲カップルは、同棲してから2年くらいで別れる確率が高いのだけど、その原因は「飽きる」からだ。
一緒に住むと恋人のすべてが見えて、一緒にいる時間も長いので、今までの交際で飽きることがなった人も、恋人に飽きる体験をしやすい。
当然、自分が大丈夫でも相手から飽きられることも多いから、カップル2人で対策しないと腐れ縁のような関係になって恋人関係が破たんしやすい。
カップルの同棲生活はなあなあになると100%結婚しないし、別れることになるので、節目節目では自分たちの状況を振り返るようにして、関係性が崩れないようにしよう。
同棲するデメリット⑦ 一人の時間がなくなることで、恋人をストレスに感じやすい
カップルが同棲する時は、間取りが1LDKだったり、1Kや2Kなどの部屋数が少ないマンションが選ばれやすく、彼氏と彼女のどちらも一人になる時間がない(少ない)状態で生活することになりやすい。
同棲を始めたばかりの頃はそれがむしろ楽しいと思う要因になり、もっと一緒にいたいと思って同棲を始めたカップルはなんの不満もないのだけど、家にいる時はお互いに常に一緒にいる状態になるとその内ストレスを感じるようになる。
特にそれが問題になるのが、職場で嫌なことがあったり、体調が悪い日だ。
生活していると、恋人以外の問題でストレスを感じたり、ちょっと頭が痛い日や少し風気味になる日があるが、そんな時も常に一緒にいるのはしんどいと感じる。相手が察してくれたらこの問題はクリアできることも多いのだけど、毎日の生活の中ではつい恋人に当たってしまう人も少なくない。
一人になりたい日に一人になれないだけでストレスを感じているから、恋人のちょっとした一言だったり、行動にイライラして、ついきついことを言ってしまうことがよくあるのだ。
普通に付き合っていたら我慢できることが、同棲することで我慢できないのは、2人が長く付き合っていくのに本当に大きなデメリットで、恋人のせいじゃないのに喧嘩腰に接すると自己嫌悪にも陥る。
結婚してお互いに支え合うことを誓っている夫婦なら話が変わってくるのだけど、同棲カップルは「好きだからもっと一緒にいたい」と思って2人で暮らし始めるので、相手からストレスを受けて愛情が削られていくと「この人じゃないかもしれない」と思いやすく、もっと気持ちが煮詰まっていくと「一人の方がマシ」と思って別れを決断することもある。
一人の時間が必要な人や、恋人が一人の時間を大切にしている場合は、安易に同棲を始めると後悔することが多いので気を付けよう。
同棲するデメリット⑧ 同棲すると別れたいと思っても別れにくい
カップルが同棲すると、別れたいと思った時にすごく大変な作業が待っていて、別れにくいと思ってしまうのもデメリットである。結果的に、別れたいけど別れられないと思って、腐れ縁を続けてしまうこともある。
同棲カップルは別れる時に、以下の5つの工程を踏む必要がある。
同棲カップルが別れるまでに行うこと
- 別れる雰囲気を匂わせて、相手に心の準備をさせる
- 別れ話をして、相手に納得してもらう
- 少なくても片方は引っ越しをすることになるので、その準備をする(新居を探す、契約する、引っ越し業者を手配するなど)
- 出て行く日までの生活費の清算をする(家賃含む)
- 2人で買ったものをどうするか話し合う
- 片方、もしくは両方が引っ越す
同棲カップルは、普通のカップルが別れる時より必要な工程が多く、関係性が濃かっただけに別れ話がもつれやすいという特徴がある。
一緒に生活していると愛情が冷めても情が残っているケースも多くて、別れる難易度は通常の2倍じゃすまない。
私は実際にある彼女と同棲した時は冷めた後も1年以上同棲を続けたことがあって、同棲してないならすぐに別れたのに、同棲していたがために別れられなかった経験がある。
同棲は、始めるのも大変だけどやめるのはその何倍も大変なので、このデメリットについては本当に深く理解した上で同棲を始めてほしいと思う。
同棲するか考えてる時期に別れる時のことは頭に浮かばないと思うけど、勢いだけで同棲すると後悔することも多いので気を付けてほしい。
同棲のデメリット:まとめ
同棲するとメリットだけじゃなくてデメリットもあるのは重々承知していると思うけど、同棲は時にカップルに壊滅的な悪影響を与えることもある点は、これから同棲しようか迷う人に伝えておきたいことだ。
関係が崩れそうになった時は、どうにか新鮮さを保つ工夫も必要である。
同棲のデメリットの部分で言いたいのは、「同棲したらカップルはカップルでいられなくなる」ということではなく、その可能性が高まる以上、対策や対処が必要だということだ。
次の見出しでは「同棲と婚期や結婚の関係」について解説する。同棲はあなたの婚期を遅らせる可能性があるため、しっかり読んでいこう。
同棲すると婚期が遅れる理由:同棲したら結婚できない?
あなたは、「同棲すると結婚が遅れる」「同棲したら結婚できない」と聞いたことはあるだろうか。
そう言われるにはやはり理由がある。
同棲すると結婚が遅れる可能性が高まるのは本当だ。きちんと説明していこう。
同棲すると婚期が遅れる理由① 結婚する勢いがつかなくなる
上の記事で詳しく解説している通り、結婚するときに「責任を取る」と表現する以上、男性に取って結婚を決めることは覚悟が必要になることだ。
結婚はリスクがあり、様々な工程も複雑に存在するため、結婚の決意はどこか理屈を飛び越えた「勢い」が必要になっている。言い換えると、勢いがないとなかなか彼女にプロポーズができないのが男性心理だ。
しかし、もし同棲するとなれば、どんどん落ち着いていく二人の関係から、結婚に必要な勢いが無くなる。これが「同棲すると婚期が遅れる」と言われる最大の理由だ。
同棲したら「もっと一緒にいたい」とか「一緒に暮らすために結婚しよう」という気持ちを奪ってしまうことになるので、彼氏が「このままでも十分幸せだ」と思ってしまう。
同棲すると婚期が遅れる理由② 結婚のメリットがなくなるから、プロポーズしてくれない
責任を取りたくない心理で結婚から逃げたがる男も多い中、同棲するとそれに輪をかけて結婚のメリットをなくしてしまうため、もし結婚したい女性がこれを読んでいるなら「婚約前に同棲しない方が良いよ」とアドバイスしたくなる。
男性は家庭への憧れが弱く、温かい家族に憧れるようになる年齢が遅い。男性はそもそも「家族を養えるようになるまで結婚を考えない」という価値観の持ち主が多いから、同棲して結婚した時と同じような状況ができると結婚したいと思わなくなる。責任を背負いこむことを拒否したくなるのだ。
それでも、「好きな人と一生一緒にいたい」「好きな人と2人で暮らしたい」と思うから結婚を決意するのだけど、結婚することによる安心感を求める心理が女性より弱いため、同棲すると「結婚するのと変わらない」と思ってしまい、結婚の決断を先送りしたくなる。
男性からすれば、同棲していることと結婚していることの差を明確には感じないのだ。
同棲と結婚の違いが分からないと思えば、様々な手続きが必要な結婚に躊躇するのは、自然な発想である。
男性心理では結婚さえ理屈で考えたくなるところがあるので、同棲することで結婚のメリットが少なくなると、プロポーズしてくれない彼氏になってしまう可能性が高まる。
同棲すると婚期が遅れる理由③ 同棲することで彼女のすべてが分かると、結婚したいと思えない
恋愛はよくこんなことを言われる。
『「もっと知りたい」と思って恋に落ちて、「もうわかった」と思って恋から冷める』
同棲のデメリットの部分でも解説したけど、同棲は普通に付き合っていた頃と違うシチュエーションの恋人を見ることができ、恋人のすべてを理解していく(=もうわかったと思いやすい)ので、恋愛感情的には冷める方向に作用する。
恋人の生活のすべてが見えると、結婚する勢いなどつくはずもないのだ。
同棲してすべてが見えるからこそ結婚相手にふさわしいか完璧な判断ができるわけだが、そもそも完璧な相性のカップルなどほとんどない。だから、同棲すると結婚したいと思えなくなる。
婚約前に同棲したカップルは、授かり婚以外の可能性がかなり低くなるのが現実だとここでは伝えておこう。
同棲のメリットのまとめのところで、私はカップルの同棲に賛成だと言ったが、当時は結婚願望がなかったから肯定的だっただけで、結婚のことだけを考えるなら同棲しない方がいいと思っている。
同棲しなかったら結婚していたカップルが、同棲したことで結婚できなかったケースを私は20組以上見てきた。
もちろん未来のことは分からないから、「恐らく結婚しただろう」との推測でしかないけど、周りから「絶対結婚する」と思われていたカップルでそのまま結婚したカップルはほとんどが「同棲しないカップル」だった。
周りから別れると思われてなかったカップルが別れるパターンの多くが「同棲したカップル」だったので、「一生一緒にいたいと思うなら結婚前に同棲しない方がいい」と言うのは本当の話だ。
男性が年齢を重ねてから結婚を考えた時に、「あの子と何で別れちゃったんだろう…」って思うのが同棲したことのある元カノだ。
同棲すると婚期が遅れる理由④ 結婚する決め手がなくなる
若い頃は色々な女性・男性と付き合うことも悪いことではないから、結婚なんてまだまだ先って感覚でもいい。本当にこの人と一緒になりたいと思える女性・男性に、「これから出会う可能性」は年齢問わず大いにあるわけだ。
しかし、気を付けるべきは「結婚を心の中では決めているが、きっかけやタイミングががこないことで時間が経過している同棲カップル」である。
同棲すると結婚を決意する決め手に欠ける状態となり、そのうち「結婚はいつでもできる」と考えるようになって、結果的に恋人をないがしろにするようになって2人の関係が終わっていく。
結婚前のカップルが同棲すると、正直言って男性側が「結婚するのがめんどくさい」という心理になりやすく、きちんと結婚という形に落とし込む作業を回避したくなる心理が働く。
簡単に言えば、「同棲も結婚もそんなに変わらないから、いつか結婚すればいいや」と思ってしまうのだ。
愛し合うから結婚より先に同棲するのに、それが原因で結婚が遠のいて別れしまうのでは悲しすぎるのだけど、現実的には非常に多く起こっている。
もし既に同棲生活が長くなっているカップルがあるなら、どこかで無理にでも決断するしか方法はないと思う。その状態では結婚を理屈を考えても選べないだろう。必ずどちらかが「まだ結婚はいい」と思って現状維持したくなる。それだけ結婚は大がかりな人生の一大事だからだ。
同棲すると結婚にメリットを感じることが難しいから、結婚したいと思ってるなら婚約をきっかけに同棲することを強くお勧めする。
今が楽しければそれでいいなら、好きな人との同棲は最高に幸せな生活だが、結婚したいと思ってるなら「一緒に住める」という結婚のメリットを消すと、なかなかプロポーズしてくれない状況を覚悟しないといけない。
もし同棲して結婚が遠のきそうなら
長い人生のその先を見据えて、同棲カップルにアドバイスするなら、私は以下のようなメッセージを送る。
同棲をして数年すると、男女関係なく必ず結婚の時期を考え始める。
結婚へのプレッシャーみたいのを感じると男が萎える理由にもなるんだが、その時に男性がどのような心境かは女性が知っておいた方がいいことかもしれない。
結婚をせがまれると男は逃げたくなるものだ。でも、結婚しなくてもいいと思わせると、男は大事な決断から逃げる。
男性は年を重ねても経済力が増すことで加齢の影響を消せる傾向があるし、経験から醸し出される器の大きさが新たな魅力に変わっていくを知っているから、結婚への焦りという感覚は女性に比べて非常に低い。恋愛は女性のほうが有利だと言われるが、結婚は(一定レべルの容姿と経済力があれば)男性の方が明らかに有利だ。
女性は子供を産むのにも年齢的な制限を意識せざるを得ない。ここが男女差として非常に大きい。男性と女性は、結婚できる年齢が違うから、女性はただ待つだけじゃ結婚できないけーすがあって、特に彼氏と同棲したら将来のことを考えさせながら付き合わないと、結果的に利用されて終わる確率が高い。こうして考えていくと、同棲の影響はかなり深いと感じてくる。
もし同棲して婚期が遠のきそうになったら、「ずっと二人でいることができるかどうかはわからない」という点と向き合って、一つのきっかけをぜひ大切にしてほしい。
後悔する前にできることをやっておこう。今の状況やこれから先のことを悲観しても何も事態は変わらない。もっともっと前を向いて、より良い未来を自分で作っていこう。
結婚してくれない彼氏に悩んでいる女性は、下の記事も合わせて読んでみよう。
まとめ
今回は、私の体験談をもとに、同棲のメリットとデメリット、同棲が結婚に与える影響を中心にまとめた。前半で同棲の誘い方や同棲するまでの期間もまとめたので、同棲するカップルをより具体的にイメージできたのではないだろうか。
好きな人と長く一緒に居られる「同棲」は幸せも大きい一方で、結婚が遠のく傾向があり、長い先を見たときは対策や対処も考えながら生活したい。できれば、それをパートナーと共有できれば一番良いだろう。
なあなあで同棲を開始したとしても、何か小さなことがあるたびにきちんと向き合うことができれば素敵なカップルで居続けることもできる。お互いに甘えすぎないようにすりのは一つポイントになる部分だ。
特に、同棲のデメリットは「回避するため」にこの記事をぜひ参考にしてほしい。
女性は下の記事も参考にしよう。
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でも、結局は結婚を後回しにして、同棲した女性とは誰とも結婚しないで、私は最終的に他の女性と結婚した。そのこと自体は今でも後悔してないけど、ふとした瞬間に今でも「あの子と結婚していたらどんな人生になっていただろう?」と考えることがある。
私が自分の人生を何周か生きたとしたら、その子と結婚した世界線もあったと思うから。私には、同棲しなければ結婚したかもしれない女性がいる。
しかし、結婚しなかった本当の原因はきっと「同棲したから」ではなかった。同棲していることの安心感や居心地の良さが慢心を生み、彼女をないがしろにしたし、結婚がめんどくさいと思った。だから、結婚してもいいと思いながら、別れるまで結婚しなかった。これを読んだあなたには、ぜひ「同棲が結婚の決断を遅らせる」という事実と向き合って、後悔しない行動をとってほしい。彼氏と同棲したら、彼女と同棲したら、きっと自然には結婚できない人の方が多いと思う。別に結婚する理由がないからだ。だったら、意識的に結婚を選択するように2人で話し合いをすることも大事だし、そこまでしなくても、将来のことは共有しながら同棲生活を充実させた方がいい。私の場合は、彼女がずっとただ信じるだけだった。「きっとプロポーズしてくれるはず」って。それ自体は正解も間違いもないと思うのだけど、私は3人との同棲経験があるから敢えて言いたい。「待っているだけじゃ、プロポーズしてくれないよ」って。結婚する理由を考えても「結婚したい」以外に浮かばないなら、きっと相手は惰性で付き合い続けるか、飽きたタイミングで別れる選択をする。
だから、うまく行ってる時にちょっとずつでも将来の話をしていこう。子供の話でもいいし、老後の話でもいい。漠然としていていいので、「このままじゃ、ちょっとうまくいかなくなっただけで別れちゃうことがあるかもしれないね」って気持ちを恋人と共有しよう。私の場合は、彼女が将来のことを語っていたら、結婚していたのではないかとよく想像している。「言われなくたって結婚したいと思ってるのは分かっているだろう」と言う人もいるけど、人は自分が都合のいいように他人が考えていることを想像する。だから、当時は彼女が結婚したいと思ってると本気では信じてなかったし、彼女は待っているだけだから彼女の本心と向き合う機会もなかった。自分が都合がいいように考えているだけオールOKだったのだ。そんな状況で結婚しようと言えるくらい、当時の私は結婚願望が強くなかった。
色々な考え方があると思うし、カップルの状況によっても適切な行動は違ってくるけど、同棲は結婚したい気持ちを奪うものだから、結婚したいと思ってる人はただ待つだけにならないでほしいと、経験を通して思う。