同棲と結婚の違い~同棲しているカップルと結婚したカップルはどう違う?

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あるカップルが同棲するとき、結婚との違いは少し気になるテーマになる。

一緒に住むのは同じだが、結婚とは違った「同棲」はふわふわしたイメージが先行し、悪いものだと思う人もそう少ないと言えない。

同棲するべきかしないべきか悩む人もいるんじゃないだろうか。

そこで今回は、私の経験をもとに「同棲と結婚の違い」を詳しく解説する。

結婚と同棲にはどんな違いがあるのだろう?

今、同棲しているカップルやこれから同棲しようとするカップル、結婚に迷うカップルへ、経験談も交えて同棲と結婚の違いを解説するので、ぜひ参考にしてみよう。

  1. 同棲と結婚は付き合い方や生活の仕方はどう違うのか
    1. 同棲と結婚は「家族付き合い」「親戚付き合い」が違う
    2. 同棲と結婚は「2人の雰囲気」に違いがない
  2. 「周りの見方」における同棲と結婚の違い
    1. 結婚すると家族として社会的に認められるが、同棲は同居しているだけで社会的には認められない
    2. 結婚すると社会的に一人前として見られるが、同棲しているだけだと半人前扱いされることも…
    3. 結婚したカップルは周りから温かい声をかけられるが、同棲しているカップルは将来を心配される
    4. 結婚すると堂々と一緒にいられる!同棲カップルは社内恋愛だと肩身が狭い
  3. 同棲と結婚は「未来の捉え方」に違いがある
    1. 同棲は未来が不確かだが、結婚は未来に向かって進む
    2. 同棲は「積み上げた今日の連続」が未来だが、結婚は「将来を見据えて進んでいく先」に未来がある
    3. 本気で一生一緒にいたいと思うと、余計に将来の話ができないのが同棲カップル。結婚すると気軽に将来のことを話せるからポジティブな会話が多い
  4. 同棲と結婚は喧嘩の仕方にも違いがある
    1. 同棲カップルと結婚したカップルは、日常的なルールの決め方が違うから、喧嘩に頻度も違う
  5. 同棲と結婚は「覚悟」が違うから、「別れる確率」が違う
    1. 同棲は覚悟がないから1年から2年で結婚しないと別れる確率が高いが、結婚は覚悟を決めて同棲を始めるから1年や2年じゃ別れない
    2. 同棲と結婚は、3年以内に別れる確率が全然違う
  6. 同棲と結婚は「権利」が違う
    1. 結婚すると色々な権利が発生するが、同棲しているだけだと何の権利もない
    2. 同棲と結婚は「慰謝料の請求権」の問題で、雲泥の差が開く!浮気と不倫の違いは「相手」からすると本当に大きい
  7. 生活を共にすること(同棲)と、二人で生計を立てること(結婚)は違う
  8. まとめ

同棲と結婚は付き合い方や生活の仕方はどう違うのか

同棲と結婚は、「付き合い方」においてはほとんど違いがない

同棲から結婚したとしても、2人の接し方や態度が変わるようなことはなく、生活の仕方にも特段の変化がない場合が多い。同棲してから結婚した人の中には、しばらくの間「結婚した実感がない」と思う人までいるくらいだ。

ただ、結婚を機に色々とルールを決め直すカップルはいて、同棲から結婚すると結婚した実感がないからこそ、きちんと仕切り直して夫婦として再出発しようとするカップルもいる。

たとえば、家事の分担を決め直したり、悪い生活習慣を見直すように話し合ったりは、同棲から結婚した夫婦がよくやっていることなので、もし同棲生活の中でなあなあになっていた場合は、結婚したタイミングを大事にすると良い

普通に同棲するとどうしても緩いスタートになってしまうところがあるのは「結婚との違い」と言えるけど、他にも違いがあるので解説する。

同棲と結婚は「家族付き合い」「親戚付き合い」が違う

カップルの生活という面では、同棲と結婚で周りの人との付き合い方に違いがある。

同棲カップルはあまり相手方の両親と付き合いがない場合が多いけど、結婚すると相手方の親は義理の両親になるので、お正月やお盆には2人で実家を訪れたり、挨拶するのが基本となるし、日常的に連絡することが増える。結婚したら親戚付き合いも発生しやすい。

そういう意味では、自由に生活できるのが「同棲」で、煩わしい付き合いが発生するのが「結婚」と言え、ここには明確に違いがある。

同棲と結婚は「2人の雰囲気」に違いがない

一方で、同棲カップルと結婚した夫婦では、2人の雰囲気自体には違いがなく、「同棲カップルと新婚夫婦はどっちがラブラブか」との問いには一般的な答えがない。

世間では新婚夫婦はラブラブなイメージがあるが、結婚したからと言って必ずラブラブになるわけじゃないし、愛情が冷めた同棲カップルが結婚しても、イメージ通りの新婚夫婦にはなれない。

特に、結婚相談所を介して結婚した夫婦の場合は、自然に同棲することになったカップルよりよほど遠い距離感で結婚生活を送り始めることが多くて、結婚がダイレクトに2人の関係を良くする作用がないことは、何度も目の当たりにしてきた。

同棲から結婚する場合についても、責任を取らせるように結婚すると思ったような新婚生活にならないため、結婚に夢を見過ぎるのはおすすめできない。

同棲と結婚の違いは他の部分にあるので、さらにリアルに解説していこう。

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「周りの見方」における同棲と結婚の違い

同棲と結婚では、「周りの見方」において違いが大きい。

結婚自体が社会的な手続きだから当たり前の話だけど、いくつかポイントを挙げて解説する。

結婚すると家族として社会的に認められるが、同棲は同居しているだけで社会的には認められない

結婚したカップルは社会的に家族として認められるが、同棲は同居しているだけで社会的には認められてない関係性である。

周りからの見られ方は、結婚と同棲に大きな違いがある。

結婚すると周りの人に胸を張って紹介することができ、妻や夫の話を「家族の話」としてすることができる。結婚は2人の関係が大っぴらになるから余計な詮索が増えるデメリットもあるけど、社会的に認めれた関係になることで得られる安心感は相当に大きい。

しかし、社会的に認められてない同棲カップルは隠れて同棲しているところも多く、大っぴらに存在を語れないどころか、こそこそ付き合わないとならず、相手の関係者に紹介してもらえないケースも多い。

その生活の中では、「ただシェアハウスしているだけ」の漠然とした不安感を持つ人がたくさんいる。

結婚すると社会的に一人前として見られるが、同棲しているだけだと半人前扱いされることも…

結婚すると社会的には一人前扱いされるが、同棲は何年2人で仲良く暮らしても社会的には半人前扱いで、周りから「いつまでもチャラチャラしている人」とのレッテルを張られることもある。

ここは特に会社の上司からの見られ方であるあるになってしまっていて、法律婚を “選択する” 時代になった今も、「結婚してる人」と「結婚してない人」の見られ方は、ある年齢を超えると同じとは言えない。

事実、結婚してる人は結婚してない人より出世が遅れるケースはいくらでもあって、社会的に一人前と見られることの重要性は「仕事」においても大きいと感じる。

結婚したカップルは周りから温かい声をかけられるが、同棲しているカップルは将来を心配される

同棲しているカップルは「周りに隠れて生活しているところが多い」と言ったが、なぜ同棲していることを隠すかと言うと、「周りからなぜ結婚しないのか聞かれる」「将来のことを心配される」のも大きな理由だ。

結婚した夫婦は、周りからポジティブな声をかけられることが多く、特に結婚してから1年から2年の新婚夫婦は周りから「羨ましい」「幸せそう」と言われることもよくあるから、違いは明らかだ。

結婚すると付き合っていた頃より幸せになるイメージがあると思うけど、周りからの声もその要因である。

しかし、同棲カップルは周りに「同棲すると結婚できない」と思ってる人も多くて、どれだけ仲良く付き合っていてもネガティブな声をかけてくる人が大勢いる。

この傾向は、同棲生活が長いほど強く、同棲カップルは積み上げた時間が評価されないところがある。

同棲カップルが周りからネガティブな視線を浴びるということは、喧嘩した時やうまくいってない時期への悪影響が強くて、社会的に認められてない2人の関係性は現状を客観視したくなった時に自らが否定的な気持ちになる原因となる。

簡単に言えば、同棲カップルは「別れた方がいいのかな」と思う機会が多いのだ。意図的ではないものの、周りがそう考えるように仕向けるところがある。

結婚した夫婦は逆にポジティブな声をかけられるので、これも意図的ではないものの、周りに励まされるような環境が出来上がり、少しうまく行かない期間ができても乗り越えることができる。

周囲に公認の夫婦になるとプレッシャーを受ける人もいるのだが、カップルは多少なりとも良い時期と悪い時期を周期的に繰り返すことがあるから、「周りからどんな風に見られているか」は意外と大事な要素だ。

同棲カップルは周りから大っぴらに応援されないこともあるけど、結婚すると周囲は2人がうまくいくようにアドバイスをくれたりもするから、悪い時期を乗り越える難易度が下がる。

結婚すると堂々と一緒にいられる!同棲カップルは社内恋愛だと肩身が狭い

結婚したカップルがうまく行かない時期を乗り越えられる理由は、「堂々と付き合える」という結婚後の変化も関係している。

結婚した夫婦は社会的に認められた関係性になることで付き合いがオープンになる。

ここは、特に社内恋愛の場合に非常に大きなメリットで、こそこそ付き合わないといけない同棲カップルは上手くいかない時期に距離ができやすいが、結婚した夫婦は世間体も気にしつつもオープンに付き合えることで少し不穏な空気が流れても距離ができにくい。

周りの見方は2人の在り方に多大な影響を与えるので、「事実婚」も決して悪い選択肢ではないのだけど、本当に一生一緒にいたいと思うなら、法律婚に軍配が上がる。

同棲と結婚は「未来の捉え方」に違いがある

同棲と結婚は、未来の捉え方がはっきり大きく違う。

同棲は未来が不確かだが、結婚は未来に向かって進む

同棲は生活を一緒にしながも未来については非常に不確かで、カップルで見ている未来が違うことも多い。

どちらかと言えば、「今が楽しければそれでいい」と考えるのが同棲カップルだ。そこまで刹那的に付き合ってるわけじゃないけど、未来の捉え方は2人で共通化されておらず、少なくても形に落とし込んでいない関係性は、脆さをはらむ。

一方、結婚したカップルは、「今」よりもむしろ「未来」を大事に共に歩む関係になっていて、2人で一生一緒にいることを形にし、本当の家族になるために時間を積み上げていく。

今は3組に1組の夫婦が離婚する時代と言われ、離婚率も高い状況になっているけど、それでも好き同士で付き合うカップルが結婚を通して夫婦になる意味は相当に重く、未来を見据えて関係を作って行く夫婦は、同棲カップルの何倍も未来が確かなものになっている。

同棲は「積み上げた今日の連続」が未来だが、結婚は「将来を見据えて進んでいく先」に未来がある

彼氏との同棲や彼女との同棲は、本当にそれぞれで意味合いが違っていて、中には「1日でも早く結婚したい人」と「結婚はあり得ないと思ってる人」で形成されたカップルすらいるし、将来のことをまったく考えてない人も多くいる。

こんな同棲カップルの現実を見るに、同棲と結婚の違いは、「未来に進むのか(=結婚)」それとも「今の連続が未来なのか(=同棲)」で、本当に大きな違いがある。

結婚すると、婚約した時点からだけど、将来に向けて様々な話し合いが為される。結婚したら何十年と一緒にいることを前提に生活をしていくから、子供のことはもちろん、5年先や10年先の話も自然にしていくことになる。

2人で統一された未来に向かって、2人で努力していくのが結婚だ。

しかし、好き同士でお互いに望んで一緒にいるとは言え、「ただ同居しているだけ」という意味合いが強い同棲カップルは、未来のことを語るのが憚られる関係も多く、結婚している夫婦とは違っていつ別れ話をされてもおかしくない状況で同居生活を続けている。

もちろん、同棲カップルにも強い絆があって、新婚夫婦よりも仲良しなカップルもたくさんいるのだけど、将来を約束し合った仲ではないから、少なくても「安心感」には大きな違いを感じるところだ。

見ている先が同じなら安心できるのに、同棲カップルは口約束すらない場合も多いので、「未来」という視点では、同棲と結婚の違いは果てしなく大きいと感じる。

本気で一生一緒にいたいと思うと、余計に将来の話ができないのが同棲カップル。結婚すると気軽に将来のことを話せるからポジティブな会話が多い

同棲カップルは、本気で一生一緒にいたいと思う人ほど、将来の話ができなくなるところがある。

なぜなら、相手は将来のことをどう考えているか分からないからだ。

未来の話をしたときに、「プレッシャーを与える」「結婚する気がないと分かった時のショックが耐えられない」と思うと、先々の話をするのすら躊躇してしまう。

実際、「結婚してくれない彼氏にどう接するのか」は難しく、プロポーズさせようとする彼女にプレッシャーを感じ、逆に結婚したい気持ちがなくなる男性もいるので、女性が慎重になるには無理がない状況もある。

そうなると、早く結婚したいと思ってる方はその同棲生活に不満を持ちながら恋人と一緒にいる状態になる。そこまでストレスを覚えないにしても、将来の不安や心配は拭い去ることができず、結婚できない状況は悩みの種だ。

では、結婚するとどうなるかと言うと、結婚した夫婦は将来にわたって気持ちを確認し合ったので、必然的に会話はポジティブになるのが特徴だ。

特に結婚したばかりの新婚夫婦は将来のことが楽しみで、夢もあるから、会話が明るくなることでラブラブ度が増す傾向もある。

普通に付き合うだけなら「将来」のことはそこまで影響を与えないけど、同棲すると結婚のことがどうしてもちらつくので、同棲生活が1年を超えると色々と問題が起きやすい。

同棲と結婚は喧嘩の仕方にも違いがある

同棲と結婚は、「喧嘩」に少し違いがある。

同棲の喧嘩は「家に帰らない」とか「家を出ていく」ということが頻繁にあるのだが、結婚した夫婦の喧嘩はよほどのことがないと家を出ていくことがないため、仲直りは比較的早い傾向がある。

もちろん離婚間近の夫婦であれば話が別なのだが、同棲の喧嘩は大きくなる傾向と長引く傾向がある。同棲カップルが喧嘩しやすい理由には、なあなあにルールが決まっていったと言う点もよく絡んでいる

同棲カップルと結婚したカップルは、日常的なルールの決め方が違うから、喧嘩に頻度も違う

結婚したカップルは結婚や婚約を機に同棲をスタートするところが多いのだが、同棲前に大きな節目を作って生活を始めるので、喧嘩しないようにするルール作りは明確なのが特徴だ。

結婚や家族に対するイメージもお互いにあるので、話し合いが持ちやすい。

しかし、同棲カップルになると好き同士だから一緒にいる意味合いが大きいので、ルール作りは後手後手に回る。問題が起こった後で解決策としてルール作りがされるのだ。

形式にこだわらない分、同棲しているカップルは長くカップルっぽく居られるのがメリットに当たるが、半同棲から完全同棲に移行するように同棲が始まると、どうしても2人の生活は適当な部分が出てしまう。

これから同棲をはじめるカップルはもめないように話し合うべき事項をきちんと話し合うべきだろう。結婚したカップルは、同棲を始める最初に色々なことを話し合ってるので、同棲カップルも見習うべきだ。

同棲と結婚は「覚悟」が違うから、「別れる確率」が違う

同棲と結婚は覚悟の点で意識が全然違う。

好きだから一緒にいたいと思って始める同棲は、特に一人暮らし同士だと何の覚悟もないまま始まる。

私の経験したところでは、彼女の家に入り浸ることで同棲生活が始まったことも過去にあって、本当に何の覚悟もないまま同棲が始まったことがあったのだが、その時は結婚とは雲泥の差があると感じた。

同棲は覚悟がないから1年から2年で結婚しないと別れる確率が高いが、結婚は覚悟を決めて同棲を始めるから1年や2年じゃ別れない

同棲カップルは、同棲を始めてから1年から2年で結婚しないと、いずれにしても別れる確率が高い。

2年経った頃にすぐ別れる雰囲気になるわけじゃないけど、同棲して2年経っても結婚しないカップルはそのまま結婚できないで別れることが本当に多かった。

その理由は、結婚したいと思うタイミングが来ないことと、結婚するメリットを感じないからだ。その上、長く同棲することで関係性だけは家族的になり、もう一度愛を誓うような雰囲気にならないことも大きく関係する。

一方で、結婚したカップルは別れることが離婚を差すため、一緒に生活をし始める時の覚悟が違う。お互いに「絶対に離婚しない」と思って結婚するから、1年や2年で別れるようなことは本当に少ないし、3年経っても5年経っても仲良しでいるのは、同棲カップルより結婚した夫婦に偏っている。

もっと一緒にいたいと思って始めた同棲が結婚の足かせになるのは何とも言えない皮肉だけど、もしあなたに結婚願望があって、結婚したいと思える相手に出会ったのなら、婚約までは同棲しない方がいいと断言しておく。

同棲と結婚は、3年以内に別れる確率が全然違う

同棲カップルをもう100組以上見てきたけど、少なくても結婚を前提に同棲を始めないと、3年以内に別れる確率が本当に高い。

婚約してから同棲したカップルは3年以内に別れる確率が5%未満だったので、覚悟がないままに関係性だけステップアップさせるのはデメリットがあることもぜひ分かっておいてほしい。

同棲から結婚するカップルは2年以内に結婚しているから、同棲生活が1年を過ぎたら遠慮しないで将来の話を少しずつ出していき、2人で答えを出していく努力をするべきだ。

同棲は婚期が遅れる?結婚前にカップルが同棲するメリットとデメリット
一人暮らし同士のカップルは、お泊りからの連泊を通して、なし崩し的に同棲状態になる場合が少なくない。 そういう私も、かつて数年間に渡って当時の彼女の家に居候のように同棲していたことがあって、その他も合計すると3人の女性とそれぞれ2年以上の同棲

同棲と結婚は「権利」が違う

最近は「事実婚」という言葉が浸透して、同棲カップルの社会的地位は多少なりとも向上したように感じるけど、それでも結婚してないカップルは「権利」の面で結婚しているカップルに大きく見劣りする。

結婚すると色々な権利が発生するが、同棲しているだけだと何の権利もない

結婚すると、2人は家族として社会から認められるので、様々な権利が発生する。

たとえば、お金のことを例にとると、「配偶者控除」や「家族手当」は有名だし、浮気をされたらその相手に慰謝料を請求できる権利もある。手術の同意書へのサインや、家族以外面会不可の面会権も発生し、賃貸契約や保険契約もスムーズに進む。

しかし、同棲カップルであれば、公には家族として認められず、社会的にみるとただのシェアハウスしてる男女なので、税金の控除もなければ手当もなく、浮気されたら泣き寝入りするしかなくて、恋人に何かあっても家族としての手続きができない。

同棲と結婚は、第三者や社会システムが絡んだ時に本当に違いが大きく、人生設計を真剣に考えるなら法律婚のメリットは果てしなく大きいのが現実だ。

結婚すれば社会から応援してもらえるのだけど、同棲しているだけなら本人たちの気持ちだけだから、それこそ「同棲と結婚のどっちが得か」と考えるなら結婚以外あり得ないということになる。

同棲と結婚は「慰謝料の請求権」の問題で、雲泥の差が開く!浮気と不倫の違いは「相手」からすると本当に大きい

ときどきドラマでも描かれるけれど、結婚している人と恋愛する不倫は、浮気相手からしてもリスクが大きい恋愛になるので、躊躇する心理が必ず働く。

不倫は犯罪ではないけど、慰謝料の請求を考えると避けたくなるのが普通で、ただの浮気と不倫は似て非なるものだ。倫理観的にも「他人の家族を壊すのか」「他人の夫婦を壊した責任を取れるのか」と考えれば、ただの浮気と違う結果になるのは想像に難くないだろう。

浮気は相手の問題があるから厄介だけど、既婚者になれば「遊び」で浮気することは劇的に少なくなる。

実際、私の友達でも、結婚する前は浮気を繰り返していたのに、結婚した途端に女遊びをやめて落ち着いた人が何人もいるので、当然本人のモラル的にも同棲と結婚で違いがある。

同棲は普通に付き合ってるよりも「飽き」の問題で浮気しやすいところがあるし、結婚すると周りの虫が自重するしで、同棲と結婚の違いが大きい部分である。

生活を共にすること(同棲)と、二人で生計を立てること(結婚)は違う

結婚すると、束縛とは全く違った縛りが増える。

「夜ごはんが必要か」とか、「帰りが何時になるか」など、同棲カップルがなあなあにしていることを結婚した夫婦は細かくコミュニケーションをとる傾向があって、結婚がおままごとじゃないことを痛感する。

また、お金の問題に関しても、結婚は二人で一つの財布を管理するような生活にはいっていくから、二人で支出を「分担」することが多い同棲とは違ってくる。

「同棲は生活を共にしているだけ」と、結婚した人からは見えている。

同棲中にダラけた結果別れることになるカップルは多く、共同生活だけの関係であった同棲はやはり楽だ。

もちろん同棲にも二人で生計を共に立てる意味はあるのだが、結婚した夫婦ほどかっちりした状態を維持することはできていない。覚悟も違うし、社会的責任も違うし、生活をどのように運営していくかを考えながら長期的計画性を持って生活していかないといけない夫婦に比べて、同棲はもう少しその場その場の判断の連続で運営されることから、生活を共にする同棲と生計を二人で立てていく結婚は大きく違っていると言える。

同棲と結婚は、二人の関係が社会的かどうかで最も違いがある。

結婚はある意味別れることを社会が許さないから、それを覚悟した上で結婚したカップルはお互いへの干渉を強める。お金の面も生活の面もそうだ。それが二人で未来を努力の一環になる。

同棲は、結婚と比べると自由さを重んじている。生活を共にしているパートナーとして最低限のことは共有するが、色々な重い問題にも踏み込んでいくかというと、そうではないことが多い。

未来の約束がない同棲は、恋人から嫌われるんじゃないかって感覚もあるから、結婚したわけじゃないって思ってしまう感覚も手伝って、その人の全てに干渉していこうとはならない。

こんな違いを見つめると、結婚と同棲の違いは「社会性」の部分で本当に大きな違いを感じる。人は社会の中で生きるから、法律的に婚姻関係を結ぶことが、結局「二人の未来の作り方」へ影響している。未来は結婚も同棲もどちらにも存在しているが、結婚はそれを誓い合った関係で、同棲は今を維持した結果未来がくるイメージだ。

カップルの形への影響が最も出るのがこの部分だろう。1年先は一緒にいることが前提でも、10年ならどうだろう?20年先ならもっとわからないのだから、どうしても同棲は脆さがあって曖昧な関係にとどまっている。

これらのことを踏まえると、同棲と結婚の間でカップルの形を決めようとする時は、長期的な思考が必要だろうと思う。その上に立って同棲と結婚を選択すれば、後は「その二人でどうしていくか」に問題は移ることになる。

それがそのカップルの幸福な時をなるべく長くできる選択であったならあなたにとっても幸せだろう。

今回はどちらかというと同棲を否定する記事になってしまったが、同棲の良いところは別にあるともいえる。よりカップルらしいのは同棲カップルだから、要は「現在」と「未来」のどっちを取るかが結婚と同棲の選択を決めるのだろう。

今が良ければそれでいいなら同棲をとるべきだし、この先長いことずっと一緒にいたいと思うなら結婚を取るべきだ。選択から逃げる人も多いので、同棲と結婚は違うことを知ってきちんと自分から選択してほしいと思う。

まとめ

今回は「同棲と結婚の違い」について角度を変えながら解説した。具体的なイメージの中できちんと選択できれば、あなたの幸福は最大化できると思うので、ぜひ参考にしてみてほしい。

経験してみて、意外と同棲カップルの社会が見る目は暖かい印象がある。しかし、未来のとらえ方の違いは大きく、同棲は結婚することを考えると相性の悪さを感じる。

下の記事では同性の影響についてまとめているので合わせて読んでみよう。

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