異性と仲良くなってすごく一緒に居る時間が増えると、恋人同士のような感覚を覚えることがあって、「付き合っていると思ってたけど勘違いだった」という問題が起きることがある。
そんな二人は客観的に見てもカップルの雰囲気だし、カップルのように振る舞う時もあるから「ほぼカップル」と言って良い。
一見それで問題が無いようにも思うが、付き合うことを約束してない曖昧な関係は、自然消滅したり、突然態度が変わったりして、「本当は付き合ってなかった」と自分だけの勘違いだったことが後から判明する場合が実は少なくない。
「彼女だと思ってたのに…」「彼氏だと思ってたのに…」と後悔に似た気持ちを持つ時は、本当にショックな気持ちになるし、傷つく。
本気で恋愛する人や、真面目に恋愛を考える人に取って「付き合ってると思ってた(でも、付き合おうとは言われてない)」という状態は大きな問題だ。
ただ、この勘違いはよく考えると非常に大きなミスを犯した結果、「付き合っていると思っていた」と誤解に至っていることが分かる。今回は、その決定的なミスを説明して、対処法にまで踏み込んで解説する。
付き合ってると勘違いしたことがある人はもちろん、好きな人と曖昧な関係に悩む人も参考にしてみてほしい。
この記事のラストでは、付き合ってると思ってたと言われた人や、勝手に付き合ってることになってるという経験をした人向けにアドバイスもまとめている。
付き合ってると思ってたと勘違いする男性や女性は、2人の状態と雰囲気から「勝手な思い込み」を起こしている
付き合っていたと勘違いする時の一番多いミスから挙げていこう。
そのミスとは、「付き合ってることを確認しないまま長期間過ごす」という点だ。
2人の状態や雰囲気から、思い込みで付き合ってると勘違いする男や女は意外といて、あるタイミングで確信的な言葉を言った時に「彼女だと思ってた」「彼氏だと思ってた」という経験をする。
では、なぜ「付き合ってる」という特別な関係性を「思い込み」「勝手な勘違い」で結論付けてしまうのだろう?
なぜ思い込みで付き合ってると勘違いする女や男が存在するのか
付き合ってると勘違いする女性や男性は、自分の思い込みで勘違いするのだが、なぜ付き合ってると思い込むかというと、以下の2つが理由だ。
付き合ってないのに付き合ってると思い込む理由
- 2人の関係性や雰囲気から「彼氏みたい」「彼女みたい」と思い始め、それが継続することで付き合ってると思い込む
- 付き合ってると思いたい心理から盲目的に相手を信じてしまい、客観的に見る余裕がなくなり、視野が狭くなることで「自分の信じたい世界」に入り込んでしまう
付き合ってると勘違いする人は、男性女性かかわらず存在するが、その多くは付き合ってるみたいな雰囲気や状態があるのが大きな特徴だ。
詳しくは次の小見出しで解説するが、下の記事で解説しているようなことをすべて満たしてるような状況になっている。
本当に勝手な思い込みをしているような人は圧倒的に少なく、付き合ってると勘違いする人は「これって付き合ってるってこと?」と思うような体験が連続し、さらに継続することで付き合ってると勘違いする。
しかも、恋愛中はどうしても盲目になってしまうところがあるため、「好き同士で付き合ってると思いたい」という深層心理も影響して2人の関係性を勘違いしてしまうから、メンヘラばかりが付き合ってると勘違いしやすいわけでもない。
本当に色々なタイプの人が、2人の関係性や雰囲気から、付き合うことを約束してない状況で付き合ってると思い込むことがある。
付き合ってると勘違いしやすい状態、雰囲気とは?
では、付き合ってると勘違いしやすい状態や雰囲気とは具体的にどんなものだろう?
「彼氏だと思ってた」「彼女だと思ってた」という体験をする人は、その相手とこんな状況になってることが多い。
付き合ってると勘違いしやすい状態と雰囲気
- 特別に仲が良い親密な関係性(距離感、連絡頻度、2人でいる時の接し方、言葉)
- 二人で会う頻度が高い(基本的に週1回以上会う、期間が空く時もあるが2週間会わない時はほとんどない)
- カップルぽい雰囲気だけでなく、具体的な行動がある(キスやハグ、スキンシップなどもある)
付き合ってると勘違いする時は、その相手がほぼ恋人みたいになっていることがほとんどだ。
何回かデートしただけで付き合ってると勘違いする女や男もいないわけじゃないが、「彼女だと思ってた」「彼氏だと思ってた」と本気で思っていた人は、実際にそういう態度と行動を相手から取られている。
何の行動も態度も言葉もなく「勝手に付き合ってることになってる」という状況は余程のメンヘラと出会わない限りあり得ない。(※ないわけじゃないのが恋愛の闇ではあるが…)
もし逆の立場で、付き合ってると思ってたと言われたら、そう思わせる何かがあったのだろう。現実的に「○○したら付き合ってるってこと!」と思いやすい行動は存在する。
確かに、黄色の枠内に挙げた内容は「付き合ってるかもしれない」と思うのに十分な材料で、すべてを満たしつつこんな状況が続けば、付き合ってると勘違いするのも無理はない。実際に付き合おうと言わないで付き合い始めるカップルもいるからだ。
しかし、事実から現在の関係性を考える人は、カップルになる上での「要件」を完全に無視していて、勘違いする可能性が高い人の典型的な考え方になってしまっている。
形に拘らない恋愛は軽やかで、捉えようによってはオシャレだけど、言葉がないまま異性である男女がすべて通じ合えるかと言うと答えはNOで、必要な工程を省く恋愛は危うさをはらむ。
最初は曖昧な関係が心地良かったりもするが、きちんと付き合う約束をしないならいつ関係が終わってもおかしいとは言えず、その軽やかな雰囲気は文字通り2人の関係の軽さを象徴する。
付き合うことは、二人が向く方向を統一しようとすることを必要条件としている。上で挙げた3点は、確かにカップルとしての形をそのまま表しているが、その目的が一致していないかもしれない点で、大きく違っている。
ここに大きな問題点があって、付き合ってると勘違いする状況になっている。
2人の関係性はどこまで行っても「付き合う約束をしない」限りは、付き合ってない状態だと思うことが重要
彼氏や彼女になることをどのように捉えているのかは、人それぞれでかなり違っている。
例えば、今は誰とも付き合いたくないと思っていた人とそういう関係になったとしよう。この時、どんなに関係が進む間柄になっても、その人とは付き合っている状態にはならない。相手は(本音では)付き合う状態にはなりたくないと思っている人なのだから、関係が熟したとしても、越えなければならない壁の存在とその高さはよく理解できるところだろう。
この点を理解すると、二人の状態=付き合っているとはならないことをまずは理解できると思う。
二人で気持ちを確かめ合うことなく、盲目的に「私たちって付き合っているよね!」「さすがに今の状態は付き合ってるでしょ」と考えてしまうのは、付き合っていると勘違いする人の決定的なミスである。
2人の関係性を確認しないのであれば、付き合う約束をしてないのだから、本質的にはずっと「彼氏だと思ってた、彼女だと思ってた」という体験をする可能性をはらんだ状態を放置していることになる。
>>付き合う前のキスに込められた意味と男性心理~付き合っていないのにキスする男性の気持ちと、その後の態度
付き合ってると思ってたのに…という体験をする人は、2人の関係性をはっきりさせる言葉をおざなりにしてしまっている
なぜ多くのカップルが告白によって付き合う約束をするかと言うと、友達関係とカップルに明確な違いがないからだ。
もちろん、普通は友達とはしないことがあるし、一般的な意味での友達と恋人の違いはある。
しかし一方で、万人が絶対に友達とはしないことは存在せず、厳格な意味での友達と恋人の違いはない。
このことは、「遊ばれた」と言ってる人や、遊び人の存在で証明されている。
つまり、付き合うとは、究極的に言って「2人で約束しないと成立しない」ものと言え、「○○するから付き合ってる」と思うことはその人の勝手だが、相手の気持ちは違う可能性をはらんでいるということ。
恋愛では、目に見えない相手の気持ちを「言葉」によって確認しない意味は果てしなく大きい。このことは、「彼女じゃないと思ってた」「彼氏じゃないと思ってた」と言われた時に本当に痛感する。
みんなが、あるタイミングで自分たちの関係性を確認する、又は告白によって付き合う約束をするのは、付き合うということが2人の気持ちの確認を要件にしているからだ。
簡単に言うと、お互いに相手の恋人になることを受け入れないと、何をしてても、どんな関係になっても、「友達だと思ってた」があり得るということ。
好き同士であることが分かったとしても、それでお互いが「彼女になる」「彼氏になる」ことは意味してない。
通常は、好き同士であることが(なんとなくでも)分かった状態になると、かしこまった告白がない状態でも「それじゃ付き合う?」「付き合おうか」などの言葉を経て、2人は正式なカップルになるけど、好き同士になっても付き合わない2人もいる。
好きという気持ちと、付き合いたい気持ちは似て非なるものだ。告白しないで付き合う2人もいるが、そんな2人でさえすぐに確信にふれる機会が来るし、お互いに付き合いたいと思ってるならどちらともなく自然にお互いが恋人同士であることを確認する。
その手前の状態には常に不安や心配の気持ちが同居していて、どれだけラブラブに思えても「確認」が為されてない関係性は確実に不安定である。
では、なぜ「そのまま付き合ってるような付き合ってないような関係を続けるか」というと、確信にふれるのが怖いからであり、流れに身を任せることで今現在続いてる幸せを手放したくないからだ。
「付き合ってると思ってたのに付き合ってなかった」という体験をする人が、関係性をはっきりさせない理由
付き合ってると思ってたのに付き合ってなかったという体験をする時は、「今さら言葉は必要ない」と思うことも多いのだけど、実際はそれが言い訳になってるケースが本当に多い。
付き合ってると思ってるのに確認をしない理由は、その言葉がきっかけで関係が終わる可能性があるからだ。
ちゃんとした言葉がほしいと思いながらも不安があり、時には「重いと思われるかな?」「付き合ってる人に付き合ってるの?って聞くのは変だよね」と考え、いずれにしても大事なことを確認をしないまま放置してしまう。
彼女だと思ってた、彼氏だと思ってたという人に「付き合おうと言われないのに、付き合ってるのは不安じゃなかったの?」と聞くとほとんどの人が言葉を濁すのは、どこかその曖昧な状態に心地良さを感じていて、思い込みかもしれない事実を信じることで、現在ばかりでなく未来に希望を持っていたからである。
中には、いつか彼氏として認めてくれる、彼女として認めてくれると思って交際することもある。
「付き合ってると思ってたのに…」と後で後悔する人の多くは、無意識にも「付き合いたいと言えなかった」「付き合おうと言わなかった」という想いを持っていることがあって、勘違いした責任を相手に求めながらも、本音の部分では自分を責めることもある。
進む先に不安や心配があるからこそ、「今の状態(本当は付き合ってるかわからない状態)」に満足している場合もあり、本当は関係性をはっきりさせないことにメリットを感じている人もいて、やはりこの問題は心理面が複雑だ。
「付き合ってると思ってた」と「本当に付き合うことになった」の大きな違い
付き合ってると勘違いする女性や男性は、恐らく「これって付き合っているんだよね!」と思うまでに様々な工程を経ているのだと思うが、それと同時にカップルにならなかった原因もあったはず。
そこに目を瞑り、二人の状態からカップルであると思い込むのは、自分本位の考え方になってしまっている。この自分本位な考え方は、相手がいる “恋愛” では完全に御法度の考え方だ。
世の中には色々な価値観の人がいて、特別に異性と仲良くなることも、ずっと一緒にいることも、カップルぽい雰囲気になることも、恋愛的な意味で「特に意味のないものだ」と考える人がいる。
だからこそ、恋愛では言葉を使って気持ちを語り合い、確かめ合うことを大事にしないといけない。他人とは言葉なしに分かり合えないと思ってないと、常に勘違いや誤解してしまう危険性と隣り合わせになってしまう。
恋愛なのに付き合うことが “契約” だと言ってしまうと固いイメージになるかもしれないが、付き合う(=誰かの彼氏になる、彼女になる)ということは、お互いに約束し合う側面を有しているから、それがない状態はどうしても勘違いの可能性を持った交際になってしまう。
極端な話、言葉がないなら相手がどう思ってるか分からない状態なのだ。
言葉は嘘をつけるのだけど「何も言わない」のも騙してることと同義で、曖昧な関係に留めておくなら2人はどこまで行っても「付き合ってるか付き合ってないか分からない関係」である。
世の中には「彼氏・彼女がいる人はどう行動するべきだ」とか、「どんなことをする関係だ」とかのコンセンサス(共通理解)が一定のところに存在しているから、「付き合うってどういうこと?」の答えはある程度は明示できる。
でも、2人の付き合い方は2人で決めていく以上、どうしても話し合いが避けられない局面があり、そこをなあなあにして「付き合ってるみたい(=本当は付き合ってない)な関係」にすれば、どこかのタイミングで「彼女だと思ってたのに…」「彼氏だと思ってたのに…」という状況に出くわす。
カップルは、二人でどんな付き合い方をしたら最も幸せなのかを統一していくことが大切なことだが、その行為には明確な二人の共通したモチベーション(=二人で付き合うと決めること)が必要になる。
これがないままに、付き合ってると勘違いするような付き合い方をすると、いずれくる「うまくいかない時期」に話し合いすらできず、何もなかったかのように別れてしまうか、付き合う約束をしてないからこそ自然消滅してしまう。
「気持ちの確認」という工程を結果的にでも怠っていることを自覚しながら、放置した結果として自分本位の考えに至ってしまうのは、二人の関係性を客観的に評価する上で大きなミスを犯していると言わざるを得ない。
「付き合ってると思ってた」と「本当に付き合うことになった」の大きな違いは、2人で気持ちを確認し合って同じ方向を向くことを決めていたかどうかである。これがないなら、相手が何を考えているか分かってなかったということになってしまう。
相手からしても、「付き合ってると思われてたなんて知らなかった」という気持ちかもしれない。そんな不安が1ミリでもあるなら、本当に付き合ってると思ってるからこそ、気持ちを確認するべきだった。
付き合うことを約束しないまま付き合うような状況になると、恋愛経験豊富な人であっても付き合ってると勘違いするリスクが高い
友達と恋人の明確な違いは、意外と難しい問題である。だから、付き合っていると勘違いしてしまう気持ちはよくわかる。
しかし、感覚の違いがあり得るという問題をおざなりにしてしまうのは、「実は付き合ってなかった」という経験をする時の決定的なミスになってしまう。
関係性が進んでいるのに、告白などの正式な約束を踏めていないことは、ある意味その二人の状態を最もよく表している。付き合ってるなら本来は気軽に聞けるはずのことが聞けないのだから、裏を返せば「彼女なの?」「彼氏なの?」と聞けない関係性だった。本当は冗談でも「彼女なんだから当たり前でしょ」「彼氏にそんなこと言わないでいいよ」みたいな会話をするのがカップルだけど、そういうことがなかったとしたら “避けていた” からだろう。
「言葉でわかり合う作業」が欠如してしまうことは、恋愛する上で本当に大きなミスであり、ストレートな言葉が出ない関係は、それこそ付き合ってるとは言えない関係である。
付き合ってると勘違いしてしまった人も相手の気持ちを考えてはいると思うが、実際の行動が何らかの理由で自分本位の意思決定になってしまうと、思いがけない現実と向き合うことになってしまう。
気持ちを確かめるのが怖いと感じたり、心地良い関係をそのまま続けたいという気持ちが邪魔をしたりと、色々な理由でこのようなことが起こるのだが、勘違いするとしたら「言葉がなかったことを放置した」「明確な言葉を引き出さなかった」ことが、付き合ってると勘違いした大きな原因になっている。
付き合ってると勘違いする相手は「人間性」からは見抜けないから、言葉の確認が必要になる
付き合ってると思ってたのに…と後悔するような相手は、多くの人が「遊び人」「チャラい人」などの人物像をイメージすると思うが、はっきり言ってどんな人が相手でも付き合ってると勘違いするような交際になることがある。
付き合ってると勘違いする相手は、「人間性」からは見抜けないのだ。
信じるに足る人間性の人だろうが、あとから「実は付き合ってなかった」と知ることになるパターンはあり得る。「あの人はそんな人じゃない」と思うこと自体が恋愛では間違いだ。
本人は誠実に接していたつもりでも、「付き合ってると思ってた」と言われることがある
なぜ遊び人やチャラい人以外でも、相手から「付き合ってると思ってた」と言われるような接し方をしてしまうかと言うと、理由は以下の2つだ。
- 自分と相手との間に「友達以上」と思う行動や態度に認識の違いがあった(相手は友達として仲良くしてるつもりだったが、あなたからすれば行き過ぎた行動だった)
- いい人でも、何らかの原因であなたにだけ「曖昧な関係にしていこう」と考えることがある
付き合ってると思われてたということは、友達じゃあり得ない何かしらがあったということだが、「どこからが友達以上なのか」は定義が曖昧だ。現実的には、その人の感覚に依存してしまっている。
相手としては「ちょっと行き過ぎたかもしれないけど、付き合う約束はしてない」「勢いでああいうことがあったけど、普段は友達として接しているから恋人だと思ってるのはおかしい」などと考えていることもある。
要は、ここでも価値観の問題が浮上しているだけで、人間性とはほぼほぼ無関係なのである。
当然そこには世間一般から言われる常識を当て込んで「好きじゃないならやらないこと」には節度を持って行動すること求められるわけだけど、人間性が優れている人でも恋愛では「間違い」があるし、「その場の勢い」もある。
だから、現実の恋愛では「私のことどう思ってるの?」という質問がよくあるのだ。相手の気持ちは聞いても分からないくらいに掴みにくくて、返ってくる言葉よりも反応を見るために質問することすらある。
特に異性との間では、普段モラルがある人でも抗えない衝動と向き合うことがある点を踏まえると、人間性から気持ちを判断するのは危険極まりない行為だ。
付き合ってないのに相手から付き合ってると思ってたと言われたら、本人的には「いつ付き合うって言った?」という事実に注目するから、心理的には「付き合おうとは言ってないよ」という点に自分の正義を持っている。
やはり、告白なしで付き合うのは、付き合うことを重く考える人にとって難しいことである。
付き合ってると勘違いする人は「付き合うことのデメリット」に疎い
モテる人は、付き合うことのデメリットに敏感である。
彼氏彼女の関係になってしまうことで自分の自由が奪われたり、時間が奪われたりすることを経験によってよく理解しているから、恋愛経験が多い人ほど「付き合ってるみたいな状態」と「本当に付き合ってる状態」を明確に線引きしている人が多い。
恋愛用語には「都合の良い女」という言葉があるが、特定の相手を固定しないことで、自分の自由を確保しながら異性と付き合う人がいるのは、あなたも知っているだろう。
モテる人は、「付き合うこと」と「付き合っているような状態」との差を意識するから、それを利用する立場になることがある。
これは私も「付き合ってると勘違いさせた側」で実際に経験がある。友達に付き合っているのかと問われれば否定をするが、その子からやんわり聞かれればはぐらかす。そんな付き合い方をした女子がいた。
はぐらかすと言っても限界があるから、「これって付き合ってるのかな?」みたいに聞かれることは避けられないけど、そんな時は「どうだろね」といった反応がやっと。そこからは話題を変えてしまって、結局付き合う確約はしない感じで数か月過ごしたことがあった。
「私は付き合ってるつもりなんだけど、私は○○くんの彼女じゃないの?」と、彼女が意を決して強い言葉で聞かれてしまえば、振るしかないというのもこの時の特徴だった。本当にずるい関係性を維持しようとしていたと思う。
でも、当時のその女性はそんな強い言葉で私を問い正すことはしなかった。それがなぜだったかは聞けなかったからはっきりとわかるわけじゃないけど、付き合ってると勘違いさせた方の立場からすれば、責められないぶん楽だったのは間違いない。
こういう話をすると、”何が誰の幸せだったか” わからなくなる話に発展していってしまうのだけど、もし付き合ってると勘違いしたまま好きな人と一緒にいるのが嫌だと思うなら、やっぱりはっきりした言葉で2人の関係性を問い正すことは、必要な行動になってくるのだと思う。
好きな人を信じたい気持ちを妄信すると「騙される」のと似た経験をする
思い込みについて解説したところで少し触れているが、付き合っていると勘違いしてしまう理由が「好きな人を信じたい」という妄信になっている人は、今後の恋愛でも同じ経験をしてしまう可能性があるから、本当に注意が必要だ。
アプローチの段階では好きな人を信じる気持ちは重要だが、どこかで気持ちを確かめない限りは、彼氏彼女にはなれないことを覚悟するべきである。
正式に付き合わないのであれば、たとえ両想いの関係であったとしても「彼氏彼女の関係ではない」とする考えを完全に否定することはできない。
また、相手から「付き合うと約束してないでしょ」と責められた場合など、不確実な関係を続けてしまった自分の責任を相手から問われた場合、論理的に責任がなかったことを説明するのは難しいことも、事前に理解しておくべき事柄だ。
いい感じになるところまではアプローチの期間内でも進んで良いが、それ以上を望むのであれば、適切な工程を経ていくことが必要である。少なくとも、その必要性が高い関係が存在している。
「状態=付き合っている」と思うことは、付き合うことのデメリットに視点を定めれば、いかに危険な考えかが分かると思う。
必要があれば、下の記事を読んでおこう。
付き合っていると勘違いして傷付くことを無くすために必要なこと:本当は付き合ってなかったという経験をした人の解決策
まず、これまで解説してきたことをよく読んで「付き合う」ということの認識を改めよう。
正式に付き合うためには、告白は無くても良いが「お互いの意思確認」が必要だ。なあなあの関係にすれば、それを利用されたり、勘違いすることも出てきてしまう。
その前提に立ってもらった上で、具体的な方法の説明に移る。付き合っていたと勘違いしないために、一体何をすれば良いか、対処法を解説していこう。
どれだけ関係が進もうが、付き合うことを二人の意思決定でなされるまでは、アプローチ期間だと思うこと
本当の恋愛をしたいなら、二人の状態で満足してしまうことはやめよう。付き合いたいと思ってるなら、相手から了解を得ないと、独りよがりの気持ちである可能性をはらむ。
どんな事実があっても、「彼氏だと思ってる、彼女だと思ってる状態」は、「付き合う手前の状態」だと認識して、ちゃんと彼氏彼女だと言ってもらえるようになるまでは、アプローチの期間であると認識するべきだ。
そのくらい、「付き合っている状態」と「付き合っているような状態」には違いがある。
付き合ってると思ってただけなら、「本当に付き合うためにはまだ超えないといけない壁がある」と思って、その恋愛をもっと前に進めて行こう。
色々な恋愛をしてきた人は、付き合いそうで付き合わなかった恋愛も経験しているから、この言葉の意味が理解できる。
あまり付き合うことを押し付けてもいけないから解説が難しいけど、正式な言葉がないままに時間を過ごしていることを理解して、そのメリットも意識しながら自分たちの関係を認識すると、「次にやるべきこと」や「今の状態」がはっきり見えてくる。
正しく現状を把握して、自分で選択していくのが、この先の恋愛で付き合ってると勘違いするのを防ぐコツだ。
関係性が深まったところで告白をしっかりする
アプローチの期間で仲が深まったら、「付き合うか付き合わないか」具体的な話をするタイミングを探ろう。
はぐらかされるのならどこかで決断をしないと、いつまで経っても付き合ってるような付き合ってないような関係が続く。
好きだと告白して関係が悪化することが怖いのなら、対処法は「より親密さを高めていく」ことだ。
告白に至る恋愛は、二人で温めていくことも大事だし、自分自身の気持ちを高めることも大事である。そして、その期間はまだアプローチの期間だと自覚して、自己満足することなく、告白や関係性を明確にするタイミングを計っていく。
目を見て「私は彼女なの?」「俺は彼氏なの?」と聞けない理由は「親密さ」がまだ足りてないからかもしれない。そこに対処することができれば、「勘違いして付き合っていると思っていた」という状態を放置しないではっきりさせることができるはずだ。
どんな恋愛をしても「告白できない」と悩む人は、下の記事を読んでみてほしい。もう10回以上、告白の経験がある私から、告白できない人のために解説している。
女性は下の記事も参考にしてほしい。
「都合の良い人」になって利用されない
付き合っているか曖昧な関係になりそうな時は、自分が「都合の良い人になっていないか」という視点を持とう。
都合の良い女にはなりたくないと思ったら、友達以上になった後に深みにはまる前に対処ができる。
ただし、都合の良い人になることが全て悪いわけではないので、大事なことは「まだ恋人未満に甘んじていることの自覚」と、その時々の判断だ。
都合の良い人から本命の彼女彼氏になれることは実際にあるし、相手が迷ってる状態であることも考えられる。
そんな状況の中、付き合ってると思ってたと勘違いするからひどく傷つくことになる。
どんな形でも好きな人と一緒に居たいと思うなら、「都合のいい人になっているかもしれないけど、それでも良いと思って行動している」という点を強く自覚して、そこからの対処法を実践しよう。
結果的にそうなってしまっている人も同じように、自分を客観視して勘違いがないようにする。
なぜ勘違いするのがいけないか言うと、都合の良い人だと思っている相手なのに、その人が「自分は都合の良い人ではない」と思っている場合が、最も相手を利用しやすい状態だからである。
- 都合の良い人になっていないと思っている=利用されやすい
- 都合の良い人になっていると気づいた=利用されにくい
都合の良い人が「これって付き合っているんだよね」って思っている時ほど、相手を利用する立場の人に取って都合の良い状況はない。
そうはならないように立ち回ることで、最悪な状況を回避しながら「本当に付き合えるか」を試していくことができる。
ここは少し高度な解説になってしまっているけど、簡単に言うと以下の3点がポイントだ。
- 友達以上恋人未満のような状況になることが恋愛的にすべて悪いわけじゃない(相手の気持ちがこれからどうなっていくか分からないから)
- でも、その状態は都合のいい人になってしまうリスクがあるため、「ちゃんと付き合ってない」ということを自覚しないといけない
- きちんと現状を把握した上で、正式に付き合えるようにアプローチしていくのはアリ
好きな人と付き合ってるみたいな関係になれたら、恋愛的にはある程度進んだ関係だけど、言い換えれば「付き合う前の恋愛」の範疇だ。その後が大事になってくるので、しっかり現状を受け入れた上でアプローチしよう。
都合のいい人になってると自覚したら、相手の心理を考えて戦略的に恋愛を進めていく
恋愛では、気をつけていても「好き」という気持ちを利用されることがあって、自分自身も「好きだから断れない心理」で深みにはまってしまうことがある。
もし、都合の良い人になってしまったと思ったら、相手心理にも着目した「戦略的な恋愛の進め方をする」ことが大事だ。
そのままで時間をかけてしまうと、相手は本命を見つけてどこかにいってしまう。その前に自分の存在を彼氏彼女にしてもらわないといけない。
では、どうしたらきちんと付き合ってもらえるかと言うと、経験上一番効果的な行動は、どんどん関係が濃くなっていったところで急に突き放すことである。簡単に言えば、押して押して引くような駆け引きを行い、自分の存在の大きさに気づかせる。
自分が相手に取ってどれだけの存在になっているかを考え、これからもっと相手の生活に入っていって自分が大切な存在になっていくアプローチをするのか、既にそういう状態だけど都合よくあしらわれていると判断して駆け引きするか決断しよう。
都合の良い相手に依存していくケースは少なくないので、戦略的に恋愛を進めていくと、突き放した時の効果は高い。勇気のいる行動かもしれないが、思い切った行動を取らないといずれ終わる恋だという認識を持った後なら、その重要性はわかるだろう。
都合の良い人になってしまってからも好きでいるなら、思い切りアプローチをしていって自分の存在を大きくして、自分の必要性を相手に認識させるしかない。
既に付き合ってるみたいな関係性があるなら、その関係をさらに密にして引いてみよう。親密になれてるなら一度引いたくらいで関係は終わらないので、揺さぶりをかける意味でも実践してみると良い。
ずっとはぐらかされる関係が続く場合は、見限る(見切りをつける)ことも視野に
一方で、もしいくつかの施策を行ってもはぐらかされてしまうのなら、引き際も大切になる。
相手は利用しているだけなら、かけた時間の分だけ後から傷付くことになってしまう。後悔の気持ちも大きくなるだろう。
都合の良い人でいることはリスクが大きいことをよく理解して、その恋愛を進めていくべきかどうかの判断は定期的に行うようにしよう。
押し引きするとその反応から「相手目線の自分の重要性」が見えてくるので、押しても引いても動じない様子なら、本音の部分では「相手にされてない」と判断し、見切りをつけるべきだ。
もしあなたが結婚したいと思っているなら、自分の現在地をしっかり認識する必要がある。モヤモヤする恋愛をしている20代後半から30代の人は、下の記事も参考にしてみよう。
彼氏がいると勘違いされる、彼女がいると勘違いされるというリスクも把握しておくこと
最後に、付き合ってると思ってたと言われた人や、付き合ってると勘違いする女性や男性に捕まったことがある人向けに解説する。
付き合っていると勘違いされる人は、「周りの目」もきちんと把握しておこう。
友達以上恋人未満の関係は二人とも心地良い距離感を感じることがあるが、ハタから見て恋人持ちだと思われたら、あなたにアプローチしてくる人がいなくなるデメリットもある。
いいとこ取りが難しいのが恋愛という世界なので、付き合っていると勘違いさせた人もメリットだけが享受できるわけじゃない。遊び人と思われることもあるし、恋愛観を疑われることもある。
この方向性から考えていくと、やはり今回の問題は「自覚と把握」がすごく重要な意味を持っている。
付き合ってると思ってたと言われたら、その言葉に驚いた人ほど「自分の何が問題だったのか」を客観的に考えてみて、付き合ってると勘違いさせる行動や態度を改めるようにしよう。もし、何も浮かばないのに勘違いする男や女がいたら、メンヘラだと割り切って距離を置く対処法も必要だ。
勝手に付き合ってることになってる状況は、相手が周りに何を言うか分からないという危険性があるので、自分に非がない場合は一刻も早く関係を切ることをおすすめする。
この点はある意味でモテる人の宿命でもあるが、周りから付き合ってると勘違いされるのは良いことが1つもないので具体的に対処した方がいい。
恋愛力に自信がない人は、信頼できるソースから少し勉強してみても良いと思う。
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まとめ
今回は、付き合ってると思ってたという勘違いを経験をする人が犯しているミスについて詳しく解説した。
付き合っていると思っていたけど勘違いだった経験の主な原因は、
- 「付き合う」という価値観が様々なのに言葉で確認をしてないこと
- 告白できない弱さと現実を知ることへの恐怖心で逃げてしまうこと(現状の幸せに満足してしまうこと)
- 好きな人を信じる気持ちが妄信になってしまい、「思い込み」を起こすこと
だった。
それを回避するためには、
- どこで二人の関係を確認すること
- 彼女彼氏だと約束するまで付き合っていないと自覚すること
- 確認ができるまではアプローチ期間だと思って本当に付き合うための努力をすること
- 都合の良い人として利用されずに、その関係性を利用することを考えること
が挙げられる。
良く考えてみると、「付き合っていると思っていた」という関係は恋愛的に非常に進んだ関係で、その恋愛がもう少しで成就する一歩手前だとも言える状態だ。
自分が興味のない、魅力を感じない人とは、なかなかそういう関係にはならない。
よって、しっかりとした対応を取れていれば、付き合えている可能性は低くなかった。
もし事後でこの記事を読んだなら、実際の行動を適切に取れなかった後悔は大きくなったかもしれない。
恋愛で深く傷つくことはどうしても防げない副作用だから、受け入れて前に進む努力をしていこう。
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