誰かを好きになって片思いをすれば、その恋愛が進むにしても進まないにしても、「好きな人の気持ち」を考えてしまうものだ。
特に好きな人と仲良くなれた時は、脈ありと脈なしを常に意識するような感じで恋愛する人が多いと思う。
確かに恋愛を成功させるには好きな人の気持ちを正しく理解することが求められる面があるものの、恋愛が苦手な人や恋愛初心者の人ほど「好きな人の気持ちが分からない」と思いがちだ。
片思いにいっぱいいっぱいになってしまって、自分の気持ちが中心に来ることで、相手の気持ちが見えなくなる。
恋愛が得意な人でも同じ状況になるのだが、経験があると好きな人の気持ちが分からない理由を知っていて、その前提に立った「好きな人の気持ちをシンプルに考えていく方法」を何となく知っている。
この記事では、好きない人の気持ちを考える上で大切になる「恋愛をシンプルに考える方法」を解説する。
好きな人の気持ちは、「事実」を前提に「結果」と「状況」で理解することが重要だ。その意味や方法を理解してみてほしい。
あなたの恋愛が今どんな状態にあるかを理解するためには、好きな人の態度や行動ばかりに目を向けていては余計に分からなくなる。
好きな人の心理が全然分からないという人は、違うアプローチで考えることで見えてくるものがあるはずだ。
好きな人の気持ちがわからない理由
まずは、恋愛をするとなぜ相手の気持ちがわからなくなるかについて説明したい。
恋愛が難しいと感じるのは、相手の気持ちが分からないことも原因の一つなので、それが「なぜか」について見てみよう。
一貫した行動や態度を取る人がほとんどいないから好きな人の気持ちがわからない
好きな人に対して、あなたは一貫した行動を取り続けることができるだろうか?
例えば…、いつでも笑顔で好きな人に話しかけ、LINEは一日一回は必ず送って、二人の時もみんなで居る時も常に優しく接する。
一見、このような態度を取り続ける人はいるんじゃないかと思う人もいるかもしれないけど、「脈ありと脈なしの違い」を判別するように細かい目線でチェックすると、場面や状況、その日の気分とか体調とかで、自分の態度でさえ色々変わっていることに気付くと思う。
誰かに対して、一貫した態度を取り続ける人はほとんどいないのだ。
一貫した行動を取り続けることがないのが人であるため、恋愛は考えれば考えるほど色々な情報が打ち消し合って、好きな人の気持ちが分からなくなるのである。
感情によるバイアス(思い込みなどによる偏り)が客観性を奪うから好きな人の気持ちがわからない
恋愛をしている時に相手の気持ちが分からないのは、自分が抱えている「期待や不安」がバイアスとなって客観性を奪うからだ。主観的になってしまうと、どうしても相手の心理は見えなくなる。
恋愛をすれば、好きな人との一つ一つの出来事に一喜一憂する。のめり込むような恋愛であったなら尚更だし、そうでなくても「友達」には向けない特別な感情を抱えているため、度合いの差こそあったとしても、好きな人のことは主観的に見てしまうところがある。
心理学の世界では、自分の大切にしたいものに対し、客観的な視点を持つには訓練が必要だと言われる。(ここはよくギャンブル・投資の世界で言われること。大切なもの=お金)
恋愛に限らず、相手の心理を読むには客観性が必要不可欠だが、その客観性の担保が本当に難しいのだ。分析するのに情報を捻じ曲げてしまう「主観性」は邪魔なものだけど、恋愛においては多くの人が自分の主観を排除して考えることが「不可能」な状態になっている。恋愛が難しいと感じる理由の一つだ。
これがあるために「好きな人の心理分析」は、本気で好きであることを条件に、恋愛に慣れている人さえ非常に難しい。だからこそ、これから説明する「好きな人・恋愛をシンプルに考える方法」を知っていることが「好きな人の気持ちを知る」のに大切な意味を持っている。
さっそく具体的に解説していこう。
「好きな人の気持ちがわからない」を解決!恋愛をシンプルに考える方法とは?
これまでは「好きな人の気持ちがわからない理由」について紹介したが、ここからは好きな人の気持ちを知るために「恋愛をシンプルに考える方法」に移る。
好きな人の心理を「好きだから分からない」と知った後、ではどのようにして「今の恋愛の状態」を見極めていくか。
これから説明することを理解することで、脈ありサインや脈なしサイン以外の好きな人の気持ちの見極め方ができてくる。
「事実」に注目して「結果」と「状況」から好きな人の心理を読む
好きな人の行動や態度を恋愛サインとして見ていても、情報が自分の主観で捻じ曲げられたり、好きな人自体が自分の気持ちとは裏腹な態度や行動を取ることもあるため、正しい心理分析が難しい。
だとすれば、好きな人の気持ちは「事実」だけを並べて考える方が、心理を読む時の精度が高くなる。
「この時にこんな態度を取ったけど、次はこんな態度だった」
一つ一つの行動・態度に注目してしまうのが恋愛だけど、「事実」にフォーカスして「結果」と「状況」から心理を読もうとする方が、全ての情報を丸ごと詰め込んで考えるよりも相手の心理分析には有効だ。
もちろん、完璧に好きな人の気持ちを知る方法なんてないのだけど、相手の行動・態度で一喜一憂して、恋愛が難しくて分からない状況になるのもしんどいと思うので、よりベターな方法として考えていく。
ここで私が「事実」と言っているのは、「好きな人とどうなっているか」という状況や結果のことだ。
たとえば、どんなLINEが脈ありかとか脈なしかと考えるよりも(※好きな人が相手のLINEで自分がいつも脈ありLINEを送るわけではないように、相手も同じだから)、どの程度の頻度でLINEのやり取りが発生しているかという「客観的な事実」だけを見るようにする。
好きな人の気持ちをシンプルに考える方法としては、なるべく現在の状況を事実だけで考えたいので、余計なことを排除して「今自分たちがどんな関係でいるのか」を結果だけで考えてみよう。
好きな人の気持ちを知るのにこの方法を推薦する理由は、勘違いを防げるからだ。
恋愛中、期待に胸を含ませるタイプの人はよく勘違いをして突っ走ってしまう人がいるけど、逆の勘違いでネガティブに見てしまう人も同じように、相手の気持ちを「ある一部分を見て決めてしまう」ところがあるので、多くの勘違いが発生する。
そうならないためには、現在の状況を事実だけで考えるべきだ。
「好きな人が笑顔で話してくれる!」と、いくら印象面で自分の主観を含めた情報を並べても、精度が低くなって自分がどんな性格かで受け取り方も違ってしまう。
この場合であれば、「話しかけてくる頻度」や「会話する時間の量」などで好きな人の気持ちを把握する方が勘違いしない。
何かを知るためには多くの情報があった方がいいけど、恋愛では「難しく感じる」原因になるので、もっとシンプルに考えよう。
なるべくあなたの主観が入らない「事実」だけを洗い出して好きな人の気持ちに近づくことが、「正しい理解」につながる。
好きな人の気持ちを理解するために「客観性を担保する」には?
自分から好きな人を見たときは、どうしてもバイアスがかかってしまうことを説明したが、では客観性を担保するためにはどうしたら良いだろうか。
一つはシンプルに「事実」から「状況」を知って相手の心理を読む方法だけど、もう一つ、「他人の目」から「状況」を知って好きな人の心理を読む方法がある。
つまり、好きな人の気持ちがわからないと思った時は「客観的な他人の意見も聞いておこう」ということだ。
グループ内恋愛ならグループの人、コミュニティー内恋愛なら同僚やクラスメイトに「恋愛相談」して、外から見た自分たちの関係を分析してもらうのも、好きな人の気持ちがわからないと思った時の対処法として精度が高い。
他人の目は客観性が担保されているから、自分自身で好きな人の気持ちを知ろうとするより、余計な情報が排除できるのだ。
問題点は、「誰に相談するか」が少し難しい点だ。
ベストは、恋愛経験が多い人(=恋愛力が高い人)であり、かつ周りに暴露される恐れのない相手(=信頼性が高い人、信頼関係が強い人)である。だが、自分も好きな人のことも両方知っている人で相談できるような人がいないという人は多いかもしれない。
それなら、自分が恋愛相談したいと思う人なら好きな人のことを知らない人でもいいから、一緒に「状況」を分析してもらうと良い。実際に行動してみると、期待も不安もない他人の分析はまた違った視点を持っていることに気づけるだろう。
主観の入らない他人の目を使って好きな人の気持ちを知る時に気を付ける点は、「〇〇と思う」という言葉を連発しないこと。それはあなたの感情が乗ってしまっている。
先ほどと同じように、なるべく「事実」だけを並べていくとより精度が高まるから、話し方には気を付けるべきだ。あなたの主観が入った好きな人の情報を与えれば与えるほど客観性は失われて、おそらく相手はあなたの話しぶりから意見を調整してしまう。
友達が忖度しなかったとしても、客観的な分析を捻じ曲げてしまう原因となるため、今回説明している「好きな人の気持ちをシンプルに考える方法」を実践するには、恋愛相談する時に「LINEは毎日している・毎日話しかけて5分くらいは話す・通話も週1くらいするようになった」などなど、客観的な事実を話すことで「今、二人がどんな状況にあるか」を伝えた上で意見を言ってもらおう。
好きな人の気持ちがわからない時、なぜ事実に基づく「好きな人との状況」を重視するべきなのか
好きな人の気持ちが分からない場合、なぜこんなにも「結果」や「状況」にフォーカスするべきだとしているかと言えば、私の経験上、「好きな人との状況を作り出していたもの」を、後から知ることが多かったからだ。
好きな人の態度や行動はどうしても例外が出てくるから「傾向」的な考え方をしないといけないけど、それには自分の「期待や不安」を原因にした強いバイアスがかかる。恋愛に絶対の自信を持てる人は本当に少数派なので、多くの人が期待と不安から真反対のサインを並べて、結局「好きな人の気持ちが分からない」となってしまう。
しかし「状況」は違っていることが多い。
例えば、用事の有無は置いておくとして毎日LINEをしている関係や、みんなで遊んでいるのに気づけば隣同士になってよく話していたり、話し出すと毎回のように長くなったり等々、そのLINEに脈ありサインがどれだけ含まれているかとか、会話の中に脈ありサインがどの程度含まれるかは置いておくとして、そのような状況は「お互いの興味がそれなりに強くないと継続しない状況」である。
最終的に片思いが両想いになって付き合い始めれば、上にあげた状況になってきた時期から「本当はもう好きになっていた」なんて話をすることがあるあるだったりする。
「じゃあ、何で態度に出さなかったの?気持ちが分からなかった」
という話には、
「気持ちを知られたくなかったからだよ。気まずくなるのが怖かったんだ」
なんて答えが返ってくる。
あくまでも一例だけど、好きな人との状況を作り出していたものを後から知ることは本当に多い。
また、自分からばかり連絡を取っている関係だったなら、相手は迷っていたり、ただ奥手だったり、自分からのみ連絡している状況であっても相手への気持ちがどの程度あるかでその「状況」が作られていく。
「少し前まで毎日連絡を取り合っていたのに、いつの間にか無くなった」のなら相手の気持ちが離れたのだろうし、自分からばかりアプローチをしていたとしても相手が受け入れるような状況なら興味を持っている状態である可能性が高いし、その期間が長くなっていて関係も発展してきているなら、あなたに恋愛感情を持っているかもしれない。
そのような考え方をしてみると恋愛はよりシンプルに考えることができると思うので、少し考えてみよう。
一つ一つの行動・態度に意味があると思って好きな人の気持ちを知ろうとしても、当然矛盾だらけになって、結局何も分からなくなる。
「結果」から「状況」を考えて、相手の気持ちをシンプルに考える方法は恋愛を進めていく上で大切になるし、告白をするタイミングにも影響するはずだ。
好きな人と仲良くなるところで悩んでいる人は、下の記事を参考にしてみよう。
好きな人の気持ちが分からないと、適切な恋愛アプローチができない!少しでも好きな人の気持ちを把握する意味
今回の記事を読んで「恋愛してる時にこんな考え方をしたことがなかった」という人は、恋愛アプローチが苦手な人だと思う。
好きな人の気持ちが分からないと、その時々に応じた恋愛アプローチができないから、少しでも「好きな人の本当の気持ち」に近づくことが付き合う前の片思いにおいて重要な恋愛力になっている。
なぜ好きな人の気持ちが分からない人は恋愛が苦手なのか
なぜ好きな人の気持ちが分からないと恋愛が苦手になってしまうのかと言うと、恋愛では好きな人の気持ちに応じて距離感を変える必要があるからだ。
好きな人の気持ちが自分に向き始めたら、その状況に合わせてさらに距離を縮めることが付き合うコツになるし、自分に興味がない状況だったら興味を持たせるための行動や態度を取らないといけない。

特に「奥手なタイプ」は恋愛する時に守りに入ってしまうけど、嫌われないように振る舞うことは、好きな人に好きになってもらうことにほとんど影響しないのが悲しいところであり、恋愛の難しさだ。
少しでも好きな人の気持ちが分かったら、アプローチの仕方に活かそう
今まで「好きな人と仲良くなってきたけど、全然好きな人の気持ちが分からない」と思っていた人が、この記事をきっかけに少しでも好きな人の気持ちが分かるようになったら、ぜひその状況に応じた恋愛アプローチをしてほしい。
付き合う前の恋愛は、二人で「両想いに近づいている」「付き合う直前の雰囲気に近づいてきた」と実感し合うことが重要だ。
好きな人に自分を好きになってもらうことにも、二人の段階に応じたアプローチの仕方が必須になっているので、「ちょっとは気になってくれてる」という状況になったらもう一歩踏み込まないといけない。普通に仲良くなるだけでは、友達止まりになる。


最近はコロナの影響もあって人と人の距離が昔より遠くなっている面もあるため、この記事で解説した「恋愛をシンプルに考える方法」を実践して、好きな人の気持ちに応じたアプローチのレベルを調整してみよう。
好きな人と仲良くなって意識されたのであればデートや食事に誘うタイミングが来ているし、もっと恋愛が進んで告白するべきタイミングに来ているなら告白しないと気持ちを割り切られる。


少しでも好きな人の気持ちが分かるようになると、好きな人に取る態度や行動が最適化できるはずだから、好きな人と付き合える恋愛力をあなたにも付けてほしい。
まとめ
今回は、好きな人の気持ちが分からない人のために、「恋愛をシンプルに考える方法」を解説した。
好きな人の気持ちを知りたいなら、行動・態度にばかり注目していても矛盾することばかりで逆に見えなくなるので、事実や結果から好きな人の気持ちを理解しよう。
恋愛は時に負担に思うものでもあって、片思いを長く継続できない人がいる。
難しく考え出せば、「辛い」とか「しんどい」と感じるものなので、そんな時こそ「シンプルに考える」ことは大切になるだろう。
自分と好きな人との間に起こった「結果」から状況を考えて、なぜそうなっているかを考えることが本当に重要だ。
もし客観性を担保できないのであれば、他人の意見も参考になる場合が多いので、煮詰まった時は「事実」だけを説明して、第三者から印象を聞いてみても参考にできると思う。
その場合は「誰に」相談するかが大事なので、色々な意味で信頼できる人を選ぼう。
恋愛は、好きな人の気持ちと同じくらい「自分の恋愛」を理解していることが成功のコツだ。自分の恋愛傾向や恋愛時の性格、強みや弱みがはっきりしていない人は、下の記事も参考にしてみてほしい。


下の関連記事には「恋愛した時の雰囲気」をテーマにしたものを貼っておく。
今回の内容とは少し角度の違う記事ではあるが、「結果・状況」をどう考えるかについても参考になる人がいると思うのでこちらも合わせて読んでみよう。
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