恋愛はとても深いコミュニケーションの中で進むものだから、「好きな人のコンプレックス」と向き合う機会もある。あなたは、付き合っている彼氏や彼女、片思いしている好きな人のコンプレックスと、どんな風に向き合ってきただろう?
好きな人と親しくなって距離が縮んでいく時ほど、たくさんの話を深くまでしていくことになるから、好きな人が自分のコンプレックスを話してくる場面にも遭遇する。そんなときは、あなたの人間性が試される機会となるのかもしれない。
コンプレックスが無いという人はほとんどいないだろうし、グチを言いたい時もある。コンプレックスを指摘されて傷付いた時などは、彼氏や彼女に癒しを求める場合だって少なくなくて、相手のコンプレックスとの向き合い方は、恋愛の基本とも言うべきものだ。
そこで今回は、彼氏や彼女、片思いしている好きな人のコンプレックスにどう向き合うかを考えてみよう。
好きな人が気にしているコンプレックスに対する良いリアクションとはどのようなものかを紹介したい。
彼氏や彼女のコンプレックスはどんな内容でも笑わない
一言にコンプレックスと言っても、色々あって問題の大小も様々である。
自分から見たら相手のコンプレックスなど気にならないレベルのものに思えるが、本人としては非常に気にしていることであったりして取り扱い注意なのは言うまでもない。
まず、付き合っている彼氏や彼女のコンプレックスは、自分からあまり指摘しないようにしよう。
多くの時間を共有すると、段々恋人がコンプレックスに感じていることを理解するけれど、どんな内容であれ、からかったり笑うのは大きな間違いとなる。最悪、別れるまで至るケースがいくつもあるから、受け止め方に気をつけよう。
自分から話題に出すのも控える方が良い。
自分がコンプレックスに感じていることをバンバン突っ込んでくる彼氏や彼女とは付き合っていけないから、そのまま長続きしない原因となるはずだ。
「これくらいなら平気だろう」と悪ふざけすることも実際のお付き合いではあることだが、あくまでそれは相手のリアクション次第。コンプレックスに思っていることの大半は、他人からはあまり気にされないことだったりするので、自分の物差しで判断するべきではない。
時々、相手のコンプレックスを自分が気にしていないアピールのために冗談で指摘する人がいるのだが、どんな理由でも相手が気にしていると分かった時点で冗談でも笑わない方が良い。
その場は取り繕って受け流すにしても、どの程度傷付いているかは他人からは理解しきることができない。コンプレックスがそういうものだと認識することが重要である。
それでは彼氏や彼女、片思いしている好きな人のコンプレックスについて、どのようなリアクションをするべきかの具体的な説明に入ろう。
話したがるなら聞いてあげよう
他人のコンプレックスに思っていることの大半は、自分に取ってあまり気にならないことである。当然ながら自分のコンプレックスについてもそれと同じように、他人はあまり気にしていないと考える。はっきり言って、本当に重いコンプレックスはそう多くない。
しかし、それでも気になるのがコンプレックスであり、自分の中の絶対評価でどうしようもない問題になっていることがほとんどだろう。
コンプレックスを悩みとして打ち明けるような時は、リアクションを間違えることが少ないように思うが、本人が冗談交じりにでもグチのように言う場合であっても親しく付き合う相手としてちゃんと聞いてあげよう。
リアクションの基本である。
自分がコンプレックスに思っていることを誰かに言う時は、その人を信頼している時だし、受け入れてくれていることを確信している時だ。気にしていることは、誰かに話したくなるものなので、悩み相談同様、ちゃんと聞いてあげることが基本になる。
特にコンプレックスに関しては、問題に対する解決策が少ないことが多い。何年も自分の中で「弱点」だと思っていることなので、聞いてあげることで楽になってもらうとか、吐き出させることで癒しになるという感覚でいよう。
受け流すこともコンプレックスの種類によっては傷付くことなので、向き合うことは重要だ。そんなに重い空気を作ることもないので、真剣に聞いていると思われるような態度で聞いてあげるといい。
「私(俺)は気にならない」という意見と他人としての意見
コンプレックスを打ち明ける時は、先程述べたように相手はあなたに対して一定の信頼感を持っている。自分が気にしていることは他人からどう見えるか確認したくなることがあるし、その人には受け入れて欲しいと思っていたり、結構複雑な感情があるはずだ。
従って、コンプレックスを話してきた時のリアクションは、他人の見方を少し説明してあげると良い。できれば「大丈夫、そんなにおかしいと人は思ってないよ」という趣旨の話で、相手を安心させてあげられたらベストになる。しかし、あくまでも正直な感想がそのようなものになる場合に限ってだ。
話し自体が冗談交じりでも良いが、問題を過小評価せず、客観的な意見を言ってあげる方が、彼女や彼氏は救われるだろう。正し、ネガティブな話をせざるを得ないコンプレックスなら、伝え方は重要であり、客観的な事実であっても伝え過ぎは具合が悪いから気を付けよう。
そして結論についてだが、「私は(俺は)気にならないよ」というところが最終的に話が落ち着く場所だ。
付き合っている彼氏や彼女なら「それでも好きだよ」って言ってほしいと思っているだろうし、「そこも好き」って言って欲しいと思っているかもしれない。着地点を間違えなければそれまでの話で多少地雷を踏んでしまってもどうにかなると思う。
だから、「自分は」という一つの視点だけは好きな人の味方でいてあげよう。他人の評価は客観的なものなので絶対に肯定してあげられるかわからないけれど、自分の評価はどんなものも肯定してあげることができる。
きちんと受け止めてあげることに並んですごく大事なリアクションなので、重い話であってもしっかり肯定してあげよう。
コンプレックスが同じなら
もし彼氏や彼女のコンプレックスが自分と同じなら、言い辛くても伝えてあげると良い。
話を合わせるためにそれをするなら、悟られると傷付く原因になるからしない方が良いだろう。あくまで「もし同じなら」で押さえておいてほしい。
コンプレックスに思っていることが同じなら、更に仲間意識が強くなるし、恋人同士はわかり合えることがプラスに働く。共感できるなら積極的に伝えるべきだろう。
安心感にも繋がることなのでできたら隠さずに話したいところだ。
コンプレックスの解決策が浮かんだ際は
話されるコンプレックスの中には、解決策が浮かぶものもあるだろう。
ハタから聞いていると、「なぜ〇〇しないのだろう」と考えることも結構あったりする。
もし解決策になり得るものがあなたに浮かんだのなら、伝えてはいけないのものではないから、伝え方を考えよう。どんな内容の話も、9割が伝え方で決まる。
解決できるのなら、好きな人に取ってもその方が良い。
付き合っている彼氏や彼女へ解決策を伝える時は、できれば一緒に取り組めると、その解決策の伝え方としてはベストかなと思う。寄り添うイメージで話をするなら、変な風に受け取られることがない。
ただのアドバイスに終わってしまったり、何度も指摘されて直すことを半ば強制されたら傷付くと言うよりも多分ムカつくから気を付けよう。
簡単に解決できるならコンプレックスになっていないだろうとの見方は大切で、本人としてはいかんともし難い問題なのだ。前向きに頑張ろうとする姿勢が大切であり、直させるのではなくて、一緒に頑張るような感じで接したい。
解決策を授けることは、時に説教臭くなったり、批判ばかりになってしまう方向へ進むことがあるので注意をしよう。
自分のコンプレックスとは違っても
先程の場合とは逆で、聞いたコンプレックスと自分のコンプレックスが違っても、同じように、打ち明けることで良いリアクションになることもある。
慰め合うようなイメージだろうか。
彼氏や彼女のコンプレックスに対する理解は、想像の域を越えることはないから相手の気持ちを推し量るには限界がある。
従って、自分の問題を持ち出すことで「共感」を目指す形でリアクションを取ると、種類は違っても「悩み」を持っていることが共有できるし、誰にでもあるコンプレックスの問題を多少でも小さく思える。
場合によっては「それは大した問題じゃない」なんてリアクションが来ることもあるが、「それなら〇〇のもそうだよ」って返すことで着地できるはずだから、落としどころに悩むこともないだろう。
付き合い始めの頃なら、何だか仲が深まったような感触を覚えることもある方法。
何度もコンプレックスをグチる人は
彼氏や彼女、片思いしている好きな人のなかには、何度も自分のコンプレックスをグチる人がいると思う。リアクションに気を付けながらその話を聞いてきたけど、何度も同じ話をされると、なかなか辛いものに感じるだろう。
そんな時は、ついアドバイスが過激になったり、説教じみた話をしたくなるが、問題の解決が図れることは稀である。
なぜなら、コンプレックスをよくグチる人は、セルフイメージ(自己評価)が低いのが原因だからだ。もし、そんな人でも末永く付き合っていきたいと思う時は、コンプレックスの解決策を考えるよりも(解決できるならその方がいいけど)、前向きに変える努力をする方が良い。
正し、時間がかかる取り組みになるし、直るかどうかは不透明なので、飽き飽きしたから別れるという極端な行動も実際にはあり得るだろう。どうしようもないことを再三言われるのは、結構キツイ。自分はそうならないように気を付けることで学びを得ることも一つ。
よくグチる人の対策は非常に難しい。
不安だからグチる人へは、愛情を注ぐことでどうにかなっていきそうに思うが、性格的なものを変えるのは難しいし、場合によっては不可能なことも。
従って、良い聞き役に徹することが現実的な解決策になってくる。
話を広げないように、何度もコンプレックスをグチる人だったらひたすら共感を与える。
どうにかしようと思っても衝突する可能性が高いので、じっくり前向きにかえていく方向に努力をしてみよう。
「許容」や「愛情」が不足している可能性も無いことは無いと思うので、その点を考えながら付き合ってみるのが良い。場合によっては、「前向きにいること」の大切さを伝える方が良いこともある。
まとめ
今回は、彼氏や彼女、片思いしている好きな人のコンプレックスにどう向き合うかを考えてみた。リアクションに困った時の対応策は浮かんだだろうか。
悩みの種類や深度は本当にそれぞれなので、全てを深刻に受け止める必要はないのだが、コンプレックスに関しては他人と自己で評価に大きな差がある場合も存在するので、リアクションには気を付けよう。
向きあう機会が増えたのなら、それはそれだけ近い存在になった証拠とも言えるので、自分だったらどのようにリアクションをしてほしいか考えることも基本になる。
どんなことでもコンプレックスを頻繁に指摘しては、良い付き合いを継続するのが難しいので、相手を傷つけないリアクションをして、仲の良いカップルでいられるように努力しよう。
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