ネットがより身近になったことや、LINEやフェイスブック、インスタやX(旧ツイッター)などのSNS利用が当たり前になったことで、以前は非常に限定的な一部の人しかあり得なかった「ネット恋愛」が若者を中心に増えている。
地方に住む高校生やあまり社交的ではない大学生など、最初からネット彼氏やネット彼女を望んでいたか否かを問わず、XやLINEやインスタで繋がった人と「ネット上だけで恋愛する」という現象が一般化してきている。
そんな「ネット彼氏」や「ネット彼女」をあなたはどう思うだろう?
今回はこの「ネット恋愛」について考え、会ったことがない恋人の価値やネットだけの関係で付き合うということはどういうことかをまとめ、私なりの意見を述べながら解説したい。
恋愛のきっかけに拘る時代ではないとは言え、ネットから始まる恋愛はどんな意味や価値を持っているのか、ネットでしか会えない彼氏や彼女の価値とは?
あなたも経験するかもしれないネット恋愛をぜひ詳しくしってほしい。
- ネット彼氏、ネット彼女とは?(ネッ彼、ネッカノの意味)
- 完全ネット恋愛が増えた理由
- ネット彼氏やネット彼女を作るメリット
- ネット彼氏やネット彼女を作るメリット① ネットだけであっても恋人持ちになれる
- ネット彼氏やネット彼女を作るメリット② 話を聞いてくれる人、自分を認めてくれる人ができる
- ネット彼氏やネット彼女を作るメリット③ 暇がつぶれる、毎日が充実する
- ネット彼氏やネット彼女を作るメリット④ モテる気分を味わえる
- ネット彼氏やネット彼女を作るメリット⑤ リアルで恋愛できなくても、ネットなら自己表現ができる人は恋愛をあきらめなくて良い
- ネット彼氏やネット彼女を作るメリット⑥ 盛れた写メで外見をごまかすと、ブスやブサイクでも彼女や彼氏ができる
- ネット彼氏やネット彼女を作るメリット⑦ 多少話をごまかせば、友達に恋人持ちを自慢できる
- ネットだけの恋愛、会ったことのない恋人と「本当に付き合っている」と言えるのか
- ネット彼氏やネット彼女の価値
- ネット恋愛に迷うなら
- まとめ
ネット彼氏、ネット彼女とは?(ネッ彼、ネッカノの意味)
最初に、ネット恋愛のことを全く知らない人のために言葉の意味から解説する。
ネット恋愛とは、ネット上だけで恋愛すること
ネット恋愛とは、オンラインのインターネット上で恋愛することであり、基本的にネット上だけの付き合いしかない状態で恋愛することを指す。
最初はネット恋愛だったけどリアル(オフライン)の交際に発展した場合は、「ネットがきっかけで出会ったカップル」となり、ネット恋愛の定義から外れる。
そのため、やり取りがうまくいけばリアルで会うのが前提になっている「マッチングアプリでの出会い」はネット恋愛に該当しない。
主な出会いの場はSNSが主流だ。
今はインスタで知り合ったカップルが普通にいる時代で、X(ツイッター)で出会ったカップルも多い。普通は、Xやインスタで出会ったカップルはそう時間をかけずにリアルで会う流れになるが、ネット恋愛をする男性や女性は相手と直接会わないでネット上の交際を続けるのが特徴だ。
これに関する価値や意味については、この記事で解説していく。
ネット彼氏やネット彼女とは、ネット上の恋人の意味
ここまでの解説を読んで何となく理解できてると思うが、ネット彼氏やネット彼女とは、ネット上の恋人の意味で、ネットだけでカップルとして交際している恋人のことを指す。
ネット彼氏やネット彼女はネットだけの交際であるため、お互いに「会ったことがない恋人と付き合ってる」という状況になるが、恋愛感情の本気度としては千差万別で、ゲーム感覚のネット恋愛をしている人から、ガチ恋でネット彼氏・ネット彼女と付き合ってる人もいる。
ネット彼氏やネット彼女は、ネッ彼(ネッカノ)、ネト彼(ネトカノ)と略されることも多いが意味は同じ
また、ネット彼氏やネット彼女はそれぞれ略して使うことが多い言葉になっているのも特徴だ。言葉の意味は同じなのだが、略し方を下に挙げておく。
- ネット彼氏=ネッ彼、ネト彼
- ネット彼女=ネッカノ、ネトカノ
ここまでで基本知識を押さえた上で、まずは完全ネット恋愛が増えた理由から解説していく。「なぜネットだけで恋愛するのか」見ていこう。
完全ネット恋愛が増えた理由
ネットだけの彼氏や彼女を持つ行為は決して「流行している」とまでは言えない。あくまでも昔に比べて増えたという程度だ。
しかし、それでも確実に増えているのには明確な理由がある。解説していこう。
気軽に繋がれるSNSの普及でネット恋愛する男性や女性が増えた
ネット恋愛という言葉自体は、20年以上昔の2000年には既に誕生していた。ネトゲ(オンラインゲーム)を通じて知り合った異性とネット上で恋愛する人がいたからだ。そのネトゲが流行りだしたのが1990年代後半からである。
ネトゲをきっかけにしたネット恋愛は、リアルとは違ったネット人格を作り、ゲーム内の力関係などを持ち込んで恋愛する人が多かったため、リアルだと恋愛が苦手な人がネット恋愛に逃げるような側面もあった。
もちろん、ネット彼氏・ネット彼女を作る主な理由は「ゲームしてる内に好きになったから」だし、「ゲーム内に恋人を作ることでよりゲームを楽しむため」だったのだが、客観的言えば、昔のネット恋愛は恋愛弱者同士の恋愛が多かったのは事実だ。
オンラインゲームに熱中する層の問題もあって、「リアルで恋愛できないからネットで恋愛する」という公式が(ほぼ)成立していた。
一方で、現在の完全ネット恋愛の形は、誰もが理由する「SNS」がきっかけになっているため、恋愛弱者の逃げ道とは断定できない状況だ。
インスタ、X、LINE、フェイスブックを代表どころにネット恋愛の出会いのきっかけがあるから、昔のように「一部の人しかネット恋愛があり得ない状況」ではなくなった。
今はネッ友がいるのも当たり前の時代だから、ネット上の友達から恋人になる流れもそこまで違和感がないだろう。
今は誰もが誰とでもネットで繋がれる時代となり、つながり方も多様化したため、ネットを介して男女が恋愛的に仲良くなったり、恋人がほしい人同士が繋がって会ったことがない関係でも恋人になるのが珍しくない。
多少なりともネット恋愛が増えてきた理由は、昔から存在している「ネット上で恋人を作る理由がある(リアルがイケてない)人」に加え、気軽に繋がれるSNSが流行ったことが大きな理由だ。
特に恋愛環境に恵まれない地方に住む人同士がつながり、遠距離恋愛をしているのが目立つ。
ネット恋愛は日本中の人(さらに言えば世界中の人)が出会いの対象になって恋愛対象になるため、遠距離が多いのが特徴だ。だからネットだけの恋愛になってしまってる状況もある。
もちろん、普通に会おうと思えば会える関係でもネットだけの関係で彼氏や彼女として「一定の範囲内(=ツイッター上とか限定的な範囲内)」で付き合う人もいて、今の完全ネット恋愛の形はここで挙げきることができないほど多様化した。
それは誰でも身近にネットで恋愛する機会が増えたことを意味し、以前はネット恋愛なんてしなかった層まで取り込んできている。普通の恋愛同様、ネット恋愛に関しても “きっかけ” 次第と言えるだろう。
昔はイケてない人がリアルで恋愛できないからこそネット恋愛をしていたけれど、今はネットもリアルの感覚に近く、イケてるかイケてないか総合的な判断をされる時代になった。カッコいい男子、可愛い女子も、恋愛観や恋愛環境によってはネット恋愛している状況だ。
ネット上に顔写真を載せることに抵抗がなくなったからネット恋愛は増えた
若者の恋愛は大人の恋愛に比べて相手の容姿を気にする向きが強いが、今のネット恋愛は昔と違って顔写真を交換し、画像と動画を通じてお互いに外見も知った上で付き合う方が主流だ。
住所や名前を知ってる場合も多く、ネット恋愛であっても「情報」の面でリアルとの垣根はほぼ無い場合も多い。
昔のネット恋愛は容姿はおろか名前もニックネームで付き合っていたカップルが多かった。ネット恋愛の特徴を活かし、お互いに色々なことを隠し合ってまさにネット上だけで恋愛していたのだ。
以前のネット恋愛はある意味ファンタジーで、自分の想像の中で相手を作り上げるところが逆に恋愛的に面白かったのかもしれない。
方や、今のネット恋愛は相手について知らないことは少ない。もちろんカップルごとにここの事情は大きく変わるが、お互いに住所を知らないと出来ない「プレゼント交換」を行うことも珍しくないことは、複数のネット恋愛カップルから取材済みだ。
SNSの普及は自分の写真のネット公開に抵抗感をなくさせ、高校生も含めて今の若者のネットに対するイメージは昔と変わった。特にインスタがきっかけになると最初から顔を知って繋がるケースも多く、仲良くなってからなら写メやプリクラの交換は当たり前となっている。ネット彼氏やネット彼女とは、フェイスタイムやLINE電話、ズームなどで顔を見ながら話すこともよくある。
ネットで繋がった相手への信用はリアルとそう変わらないとイメージする人が劇的に増えたことは、完全ネット恋愛が増えた理由として代表例となる。
恋人への憧れを叶える手段の多様化がネット恋愛を増やした
10代の恋愛に対する憧れはやはり大きい。ネット恋愛が増えた理由は、オンライン環境が整ったことに加え、元からある潜在ニーズの高さもここで挙げておきたい。
若者の生活環境は大人に比べて非常に狭い。周りの人と恋愛できない事情があれば昔は恋愛をあきらめるしかなかったが、今は「彼氏を作りたい」「彼女を作りたい」とモチベーションさえ高い状態なら、同じニーズを持った人とネットを通じて知り合うことで恋愛できる時代になっている。
若者が持つ恋人への憧れは昔から変わらず存在していたけれど、それを叶える方法が多様化したことで、ネットという出会いのきっかけが幅広く受け入れられ、「まさか自分が…」と思う人でもネット恋愛の経験をすることが増えた。
気軽に繋がれるからこそのマッチング現象もネット恋愛が増えた理由
ネット恋愛するタイプの人は恋愛力の意味で幼いようによく感じる。恋愛アプリでも「マッチング」という概念があるが、これはあくまでも興味を持ちあった同士、そこからコミュニケーションを取ることで本格的に恋愛していくか付き合っていくかどうかを探る意味合でマッチングしているだけであって、第一印象的にお互いにいいなと思い合ってサインを送り合っても、「両想い♡」とはならないのが一般的な感覚だ。
しかし、これが完全ネット恋愛になると、中には「マッチングするように付き合うという概念を持ち出す人」がいる。
会ったことがないことをほとんど気にせず、「彼氏(彼女)がいないなら付き合おう」と、リアルで言うところの「告白」をオンライン上で行うのだ。
今は、気軽に繋がれることが気軽にネット彼氏やネット彼女になることを助長させている面があって、リアルでは言えないことをネットなら言えることで、マッチングするように付き合うことを決めるネットカップルが増えた。
もちろん、真面目(ここでは意味合いとして「重い」ということ)にネット恋愛するカップルもいるのだが、こじらせた人はネットだけの関係で付き合った別れたを繰り返す人がいるのも事実である。
ネット彼氏やネット彼女を作るメリット
ネットだけの関係が儚いことはほとんどの人が自覚するところだが、なぜネット恋愛をするかと言えば、ネット彼氏やネット彼女を作ることにメリットがあるからだ。
ここまで挙げてきたことから連想できるネット恋愛のメリットも含めて、ネット彼氏やネット彼女を作る主なメリットを7つのポイントで挙げてみよう。
ネット彼氏やネット彼女を作るメリット① ネットだけであっても恋人持ちになれる
ネットカップルはただの妄想で付き合ってるのではなく、ネット上だけであっても2人で付き合うこと決めて付き合い始める。
そうなれば、2人はお互いに恋人持ちの状態となり、「彼氏がほしい」「彼女がほしい」と思っていた気持ちは叶う。
「ネットだけで付き合ってるって幸せなのかな?」と思う人は多いと思うけど、「恋人持ちの幸せが感じられる」と言うネット恋愛経験者は多いので主なメリットの一つだ。
ネット彼氏やネット彼女を作るメリット② 話を聞いてくれる人、自分を認めてくれる人ができる
ネット彼氏ができたり、ネット彼女ができると、ネット上だけであっても相手は自分の恋人として振る舞ってくれるので、自分が聞いてほしい話を聞いてくれるし、自分を褒めてくれたり、自分を認めてくれる人ができる。
ネット彼氏やネット彼女は会えないのが大きすぎるデメリットだが、そこに目を瞑ることができれば、物理的コミュニケーション以外は案外幸せがあったりする。
ネット彼氏やネット彼女を作るメリット③ 暇がつぶれる、毎日が充実する
ネット恋愛がリアル恋愛より軽い理由にもなってしまっているが、ネット彼氏やネット彼女ができると、気軽にLINEできたり、電話できる相手ができるので、暇がつぶれる。
普段の生活が忙しくない人は、ネット彼氏やネット彼女ができたことで「毎日の生活が充実した」と感じる人は多くて、オンライン上でコミュニケーションが取れれば良いと思える人は意外と多くのメリットを感じている。
ネット彼氏やネット彼女を作るメリット④ モテる気分を味わえる
ネット彼氏やネット彼女ができると、ネット上だけでも恋人ができることで自信をつける人が多くいる。
出会い厨のように活動していると、ネットでモテる気分を味わえることもよくあって、ネット恋愛がうまい人は(自己満足的ではあるけれど…)自己肯定感が高まるメリットを享受している。
ネット彼氏やネット彼女がいる人を馬鹿にする人は多いが、自分が恋人持ちじゃなかったり、モテないタイプだったら、意外と相手を笑っている場合じゃないかもしれない。
ネット彼氏やネット彼女を作るメリット⑤ リアルで恋愛できなくても、ネットなら自己表現ができる人は恋愛をあきらめなくて良い
ネット上の恋愛はリアルの恋愛とモテるタイプが違っていて、たとえばフォロワーの数だったり、投稿のオシャレさだったり、リアルの恋愛偏差値がネット上にそのまま反映されない。
この特徴を深堀すると、リアルで恋愛できないタイプの男性や女性も「ネットなら恋愛できる」ことがあるということ。
ネット上の自己表現や自己プロデュースが上手い人は、どれだけリアルの恋愛が上手くいかない人であってもネット恋愛にチャンスがある。
普段の生活で恋愛を諦めていた人も、ネット恋愛で幸せを掴むケースがあるので、チャンスが多様化されたことは一部の人にとって救いになっている。
何もしないで諦めている人より、ネット彼氏やネット彼女と恋愛している人の方が幸せを感じているのは間違いないから、逆転のチャンスがあるのはメリットだろう。
ネット彼氏やネット彼女を作るメリット⑥ 盛れた写メで外見をごまかすと、ブスやブサイクでも彼女や彼氏ができる
上のことに付随するが、ネット恋愛はごまかしも多くて、リアルがブスだったり、ブサイクな人が「盛れた写真」で恋愛活動をしていることがよくある。
ここは見方を変えれば詐欺的で、ネット恋愛の価値を下げる原因にもなっているが、普段の生活では到底恋人ができないタイプの人でも恋人ができる可能性が残されているのは “当事者” にとってメリットに見えている。
そもそもネット恋愛は疑似恋愛の一種だと見るなら、盛った自分であっても自分は自分である以上、中身で恋愛できるなら幸せと言えるのかもしれない。
お互いに会う気がないなら確かに「本当の見た目」にどの程度の価値があるか微妙な問題にもなってくるので、本人たちが幸せだったら他人がとやかく言うべきではないのだろう。
ここは賛否別れるところだが、ネット彼氏がいる女性や、ネット彼女がいる男性の中にはメリットだと感じている人がいるので紹介した。
ネット彼氏やネット彼女を作るメリット⑦ 多少話をごまかせば、友達に恋人持ちを自慢できる
ネット彼氏やネット彼女ができると、ネットだけであっても恋人持ちになれるので、友達に自慢できるのがメリットだと言う人がいる。
確かに、誕生日の予定や、クリスマスの予定、バレンタインデーなどでは、彼氏持ち・彼女持ちの人が恋人がいない友達に対してマウンティングしているのをよく見かける。
恋人がいないことをコンプレックスに思う人もいるので、ネットの恋人であっても恋人持ちをアピールできることがメリットだと思う人がいても不思議はないだろう。
本当に現実を直視すれば虚しさも覚えそうだが、積極的にネット恋愛をする人は上に挙げたようなメリットを意識している。
完全にこじらせている人になると、ネット恋愛のための盛り写メ作りに毎日努力をするほどだ。
確かに恋愛する上で自分の外見が弱点になってしまう人もいるから、恋愛の本質である「中身」を見てもらう、もしくは相手の中身を見るのに十分なコミュニケーションが取れるなら、ネット恋愛にも本質的な魅力がある。そこまでは言えるのではないだろうか。
ここまで、ネット恋愛がどのようなもので、どのような気持ちでするのかをまとめたが、次の見出しからは「会ったことのない恋人の価値」について視点を変えながら私の意見をまとめていこう。ネット恋愛は果たして本当に幸せなのか、詳しく解説する。
ネットだけの恋愛、会ったことのない恋人と「本当に付き合っている」と言えるのか
下の記事でも以前にまとめているが、基本的に「恋愛とは超個人的なものでいい」というのが本質だ。
私自身も、普通の恋愛にしか価値がないとは思わないし、ネット恋愛がいいならネット恋愛を全面的に否定するつもりはない。
そもそも「普通の恋愛って何?」とも思う。恋愛の “普通” に本質的な意味はないだろう。
完全ネット恋愛になってしまっているカップルの中でも、その付き合い方は多種多様で、致し方なく会ったことがない状態で付き合っているカップルもいる。
ネットでしか知らない彼氏や彼女との付き合いに悩んでいる人たちもいて、「これから」に期待する人たちまで「ネット上の恋愛」として否定するのは少しかわいそうという気持ちを抱く。
愛し合っている、好き同士なら、否定するのが二人の不幸になるとも思うのである。
しかしながら、ネット恋愛に逃げ込むようにリアル恋愛をあきらめてしまうのは勿体ないと思うし、もし虚しさを抱えてしまうなら「その場しのぎになってしまっている」と感じる。
リアル恋愛からネット恋愛に「逃げる」なら、掴むはずだった幸せを自分から放棄しているように感じ、恋愛する人を応援している私の立場では、すごく悲しく感じるのだ。
世のカップルの中には遠距離恋愛で3ヶ月に一度しか会えないとか、お互いの価値観の問題で月に1回しか会わないでお互いのプライベートを優先して付き合うカップルもいて、「自分たちが良ければ人に迷惑をかけないことを条件に、自由なのが恋愛」だと思う。これは基本だ。完全ネット恋愛であっても、お互いが想い合って納得していて、幸せを感じるならそれでもいいのだろう。
でも、彼氏や彼女と「会うからこそある幸せ」もやっぱり恋愛にはあって、ネット恋愛で適当に付き合っては別れを繰り返してしまうなら、やめた方がいいかなと思ってしまう。
彼氏や彼女の体温や空気、色々な表情や言葉にされない想いを感じる行動や態度、挙げて行けばキリがないほど「実際に会うことで感じること」は本当に多い。
ネット恋愛をしている人はこんなことを言われなくても分かっているのだろうが、敢えて向き合うべき人もいることだろう。
ネット恋愛してる内に、本当に幸せになるにはどうしたら良いか、考えるべきタイミングを迎えることもある。
カップルになる、付き合うということは、お互いに恋愛感情を持ち合って両想いであるなら、付き合い方は自由だ。
会えない恋愛を否定する人は会える人と恋愛すればいいし、性格が合うことが全てと思う人は外見が悪い人でも胸を張って付き合えばいい。外見重視でイケメンや美人としか付き合えない人は、性格ブスでも外見がいいならいい恋人になる。
想い合う関係でいるならネット恋愛でも付き合っていると言えるのだろうが、その価値については見出しを変えてもう少し深堀したい。
ネット彼氏やネット彼女の価値
今回のテーマで伝えたいことは、本質的には「あなたが納得しているなら恋愛は形を問わない、相手も納得しているなら幸せに付き合うことができる」ということだ。
ネット彼氏やネット彼女の価値は自分で決めればいい。
しかし、会ったことがない関係の儚さはこれまでネットを介して繋がってきた経験やネット恋愛カップルを見て思うところである。
マッチングするように付き合うことを決め、適当に恋人ごっこをするだけなら、思ったような価値がないことを後から知ることになるだろう。
恋愛は適当なところで妥協すれば幸せと遠ざかる。一人でいるべき時期もあって、その間に考えたことが自分を成長させたり、恋愛への考え方を大人にする。
適当に付き合ってきた人を出会うと、何だか薄っぺらい人だと感じることもあったりするものだ。人が相手の付き合った人数を気にするのは、相手が「今までどんな恋愛をしてきたか」が気になるからである。
こんな諸々のことを考慮していくと、ネットをきっかけに会ったことがない彼氏や彼女を作るなら、近い将来会えることが付き合う上での条件になるかなと思う。
「インスタ上だけ」などのように、「条件付きの付き合い方」は本来の意味で恋人同士とは言えないだろう。ネット恋愛が恋人ごっこになるなら虚しい恋愛になってしまうし、恋人ごっこをするだけなら別に誰だっていいのだろうから、恋人作りは世に言われるほど難しいことにならない。
一人で居れば寂しいとしても、逃げると本質的に自分の魅力を失うことに繋がって市しまう。「素敵な人と付き合いたい」という気持ちは、言葉にしにくいが実際には大事なことだと感じる。会えない恋愛にはやはり限界があり、会うからこそある「恋人の価値」を感じることができなければ、幸せの総量もやはり小さいのだと思う。
会える恋人だからこそできることの代表としては上の記事でテーマにしている「キス」が挙げられる。ネットだけの恋愛をするなら失っているものがあり、誰かほかの人を探しながら恋愛するなら付き合うという形と取らない方がいい。恋愛をくだらないものにするのは自分自身だ。
恋愛を通して幸せになる方法は決して一つに絞り切ることができないから、自由に恋愛をすればいいけれど、適当な恋愛からは恋愛のデメリットの方が気になる。
特に若いうちの恋愛はその人の恋愛観を決めるところもあって、若いが故に未来が明るいからこそ、理想の恋愛を求めてほしいなと思う。ネット彼氏やネット彼女に「自分の理想」を求められないなら妥協の恋愛となり、時にその選択は「未来の自分を不幸にする選択」となる場合もある。
ネット恋愛に迷うなら
もしネット上だけの恋愛に迷うなら、どのように自分へ価値付けできるかを考えよう。
ネット恋愛は、きっかけにしていれば問題ない。
恋がはじまるきっかけに拘るのはもう古いし、幸せかどうかに “きっかけ” は直接影響しない。恋愛では馴れ初めを聞く風潮があるけど、本来はそこまで重要なものではない。
事実、さんざん否定されてきたマッチングアプリを通じた恋愛は時間をかけて幅広く受け入れられるようになり、大手婚活・マッチングアプリである「ペアーズ」は恋人ができた人が既に30万人を突破し、真剣に恋愛して結婚に至るカップルもすごく多くなっている。
恋愛はきっかけが必要だから、可能性が広がったのは歓迎できる。
色々な方法で積極性が発揮できるようになったのだし、あなたの価値観次第でネットが恋愛に役立つツールになっているのは事実だ。ネットだけにならなければ、ネットから始まる恋愛に価値はある。
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公式サイト⇒pairs
ネットをきっかけにした恋愛がはじめてだったら、合うか合わないかはやってみないと分からないだろう。
限定的な意味合いでお付き合いを開始するのはゲームのように恋愛するようなものだからおすすめしないけれど、二人で未来が見られるなら自分たちで価値を与えることはいくらでもできる。
要は、ネット恋愛に価値を与えるように恋愛すれば良いということ。付き合い始めるなら早い時期に会おうとすることは大事だし、真剣に好きになってくれる人を探すことも重要だ。ネットに逃げる人ではなく、「出会ったきっかけがたまたまネットだった」という人と恋愛するなら不幸であるはずがない。
恋愛は自分と相手が良くて、世間に迷惑がかからないなら個人的なものでいい。だから、最終的には自分が納得できるか、自分がその恋愛に価値を与えられるかが問題となる。
でも、一つだけここで言いたいことは「むなしい恋愛を繰り返してはいけない」ということだ。
信用できない人と付き合ったがために、その後に彼氏や彼女になる人を信用できなくなったり、恋愛は純粋な気持ちが絡むが故に、トラウマのように「経験」がその後に大きく影響する。リアルな世界では「無駄な恋愛」というものがあるにはあって、悪影響のみしかない恋愛も残念ながら存在する。
ネットだけの恋愛はやはり儚い恋愛となりやすい(※あくまでもネット「だけ」の場合)。会わないなら架空の世界で繰り広げられるファンタジーにもなってしまうかもしれない。近い将来に会える見込みがないなら、相手の一部しか知ることができない以上、もっと自分に合った人を探すべきかもしれない。
ネットでする恋愛は、顔を合わせていない分、恥ずかしさや繊細な気持ちが絡みにくい。だから進みやすい。下らない恋愛をすれば恋愛そのものが下らなく思え、適当に付き合うなら周りにいるカップルが羨ましくて苦しくなるのではないだろうか。自分の現状を否定したくなるなら、最初から進まない選択もある意味正しい。
私はおそらくどんな素敵に思っても、ネットだけの恋愛はしない。好きになった人と付き合って、仕方なく遠距離になることと、最初から会うことすら想定していない恋愛は全くの別物だ。
よく読まれる恋愛サイトを運営する管理人として、恋人とは触れ合ってほしいと思うし、ただ一緒にいるだけで感じる幸福感も感じてほしいと思う。
言葉にされない、言葉にできないことは、そばにいるからこそ感じることができて、何も言えないときはただ抱きしめることで救われる気持ちがあることも知ってほしい。
繰り返すように、ネットは恋愛や出会いのきっかけにすればいい。ネットから始まる恋愛に否定的になる必要はないから、ここで言っていることは「付き合い方」の問題である。関係を深めていくのにカップルは会わなくてはならない。頻度や時間は別にしても、会わない関係では深まらない愛があるのである。
ネット彼氏やネット彼女のことで悩む時は、自分がどんな恋愛をしたいのか、よく考えるべき人は少なくない。きっかけよりも「どんな付き合い方をするか」、もっとシンプルに問題点を考えてみると、あなたも進むべき道が見えてくるのではないだろうか。
まとめ
今回は「完全ネット恋愛」をテーマに、会ったことのない恋人の価値や、ネットのみの恋愛の価値などについて解説した。
ネットだけの恋愛に私が否定的なのは、恋愛の醍醐味を味わうことができず、好きなら会いたいと思うものだし結局恋愛は色々と考えて辛くなることもあって、最終的に幸せになりにくい恋愛の形だと思うからだ。
ネット彼氏やネット彼女が以前に比べて増えたのは、寂しい人同士が繋がれる環境ができて、対面していない分繊細な言葉が言いやすくなった点が大きい。
それはそれでいいのだと思うが、自分の恋愛の形がそれでいいのか、相手や付き合い方を間違うと恋人がいないよりも不幸せになってしまうこともあるため、もしネット上の関係だけで頻繁に彼氏や彼女を作る人がいれば、今後のことも考えた方がいいと、私は思う。
★「ネットは恋愛のきっかけだけにする」という人は、本文でも紹介した「ペアーズ」を見てみよう。恋活アプリの利用率No.1で、実際の結婚まで至るカップルも万単位で誕生している。恋愛環境が悪い人は具体的な努力がないと幸せをつかむのがすごく難しいから、真面目に恋愛できる場所で具体的な行動をしてほしい。
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