「何で好きじゃない人に嫉妬するんだろ、好きでもないなら嫉妬しないんじゃないの?」
誰かに嫉妬したり焼きもちを焼く気持ちは、自分でコントロールできない “感情” が原因だから、ときどき自分が嫉妬している理由が分からないで混乱してしまうことがある。
中には「何でこの人に嫉妬するんだろう?」と考えてしまうこともあって、逆に「何でこの人に嫉妬されるの?」と思うこともある。焼きもちを焼かれる相手になると、「この人、私(俺)のことが好きなのかな?」なんて、焼きもちや嫉妬の理由と心理を考えてしまうものだ。
そんな「嫉妬」や「焼きもち」の気持ちは通常、恋愛感情が原因であることが多いものの、好きな人へのみ抱く感情ではないところが難しいところだ。
好きじゃない人にも抱く感情だし、恋愛関係ではない人から嫉妬されることもある。
そこで今回は、「嫉妬や焼きもちは好きじゃない人にもするの?」という問いに答えをだしながら、好きでもない人に嫉妬や焼きもちを焼く理由や心理を紹介する。
あなたのパターンも含まれていると思うので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。嫉妬の原因を解決しよう。
人は好きじゃないのに嫉妬する、焼きもちを焼くことがある
嫉妬や焼きもちの気持ちは、確かに「恋愛感情」が絡みやすい感情であることを否定できない。男女間に嫉妬する嫉妬される関係が起こるとしたら、日常に多いパターンは「好きだから」という理由で説明できることが多い感情だ。
しかし、好きじゃない人にも抱く感情であることも間違いはないので、まず「嫉妬」について言葉の意味を正確に理解しよう。これだけでも、好きじゃない男友達に嫉妬する・好きじゃない女友達に嫉妬する理由が判明する人もいると思う。
嫉妬とは(言葉の意味)
嫉妬
- 自分よりもすぐれている人をうらやみねたむこと。「他人の出世をーする」
- 自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。悋気(りんき)。「夫の浮気相手にーする」
上の説明を読んでもらうと理解できるように、嫉妬する気持ちとは、
- 自分よりも優れた相手に抱く気持ち
- 好きな人が自分以外のほかの人に愛情を向けた時に抱く気持ち
であることが分かる。
ただし、辞書じゃ説明しきれない感情が「嫉妬の気持ち」である
言葉の意味を調べると、やはり「好き」という感情以外に嫉妬する理由があることが分かるのだが、問題は辞書だけでは説明しきれていないところもあるという点だ。
たとえば、「好きじゃないけど取られたくない」とか「振ったのに嫉妬する」など、異性に嫉妬する理由や原因は非常に複雑な感情が絡む。
彼氏や彼女、好きな人以外に嫉妬や焼きもちをやく理由をもっと詳しく説明していく。
自分のことを好きだと思っている相手に嫉妬する心理
好きじゃない人への嫉妬では、経験上一番多かったのが「自分のことを好きなはずなのに、誰かに愛情を向けている態度を見て嫉妬すること」だった。
たとえば、自分にアプローチしている人がいたとして、いつも笑顔で迷惑なくらい話しかけてくるのに、自分を無視して誰かと仲良くしゃべっているような状況がそれに当てはまる。
自分は好きじゃないくせに、自分への愛情を失いたくない気持ちが嫉妬や焼きもちへ繋がる。
これは、不特定多数へ向けられることもあり、みんなから愛されたい感情をこじらせた場合にも発生する。
振ったのに嫉妬するのは「自分のことが好きなはずなのに」と、気になるから
特に、振った相手などへはこんな理由で嫉妬することが多くて、気持ちを受け取らないくせにその人の態度や行動を見て内心で嫉妬したりすることがある。
振られた相手からすれば理不尽な理由であって理解されない感情かもしれないが、いわゆる「(愛情を注いでくれるという意味で)自分のものだと思ってた人」が自分のものではなくなる感覚が、やきもちを焼かせる。
時々、嫉妬したことを理由に「振った後で好きになったのかな」と思うことがあるが、好きじゃない状況でもこんなことが起こり得る。色々な状況を経験してきた身からすると、すべてを恋愛感情に絡ませて嫉妬ややきもちを考えるのは、少し子供染みた考え方かもしれないと思ってしまう。人の気持ちはもう少し複雑だ。
振った相手はその後の態度なども微妙で、恋愛感情とは別に気になる存在になるから、自分勝手な考え方ではあるが、「私(俺)のことが好きだったんじゃないの?」とムカつくことで自分が嫉妬してしまってることに気づくことがある。

男友達や女友達には「自分より仲が良い異性」に嫉妬することがある
1つ上の見出しでは、 “自分のことが好きなのに他の異性と仲良くすることで嫉妬することがある” と言ったが、まったく好きじゃないのに男友達や女友達に嫉妬する人は、他の異性との仲の良さに嫉妬することがある。
「私より仲がいい女友達に何となく嫉妬する」
「俺より仲がいい男友達がどうしてもムカつく」
ある人に対して、自分が一番仲がいいと思ってると、「他の男と話してると嫉妬する」とか「他の女と仲良くしてるのを見ると嫉妬しちゃう」ということがあって、友達なのに嫉妬することが実は珍しくない。
友達に嫉妬した時に「どっちの方が仲がいいのかな?」と思った人は、相手との仲の良さに嫉妬したのかもしれない。これは、同性の友達でなら経験した人が多いだろう。(※どっちが親友なの?みたいな感情のこと)
友達への独占欲が嫉妬の理由?
これは一種の独占欲に該当するのだけど、異性の友達は自分の中のポジションが微妙で、好きじゃない状態でただの友達だと思ってる人に嫉妬する人がそれなりの割合で存在する。
ここは、あなたが「誰かと付き合う気があるかないか」も関係していて、好きな人ができても友達でいいと思ってる人は、好きじゃないと言いながら付き合ってないのに嫉妬しているシーンをよく見かける。
付き合うと煩わしいこともあるのが事実だから、いい雰囲気のまま友達関係を維持したいという恋愛観を持ってると、好きじゃないけど嫉妬するという感情を持ちやすい。
ある人の一番仲がいい人でいたい心理で嫉妬する人
ある男子に対して「女の子の中では私が一番仲がいい」と思ったりするのは、恋愛感情とは別の心理だ。
恋に恋してる女子に多いのだけど、高校生や大学生などの学生の頃はよくある話で、社会人になると減る傾向がある。
ただ、恋愛経験がない人は、異性と仲良くなると一番仲がいい人のポジションに拘ることがあるため、社会人であっても付き合ったことがない人は、仲良くなった異性に「何で嫉妬するんだろう?」と考える機会が多くなっている。
今後の展開で本当に好きになる可能性がある嫉妬の理由なので、気になるなら相手とのコミュニケーションを増やしてみると、自分の中の感情の変化を体験するかもしれない。
好きじゃない状況でも「他人の幸せ」は嫉妬の理由に!友達の幸せにやきもちを焼く心理
辞書を参考にすると「自分よりも優れた人をねたむ気持ち」が嫉妬の気持ちに繋がるわけだが、「友達の幸せ」に対して嫉妬したり、焼きもちを焼くことも、好きじゃない人に嫉妬する理由だ。
あえて言葉で説明すると、「他人の幸せをねたんで嫉妬する」という心理である。この心理で嫉妬する時は「自分が幸せじゃない状況」で起こりがちなのだが、理由は「満たされない思い」が他人をねたむ気持ちとなり、嫉妬に繋がっていくから。
他人の恋愛が上手くいきそうな時に嫉妬する心理
よくあるパターンは、人の恋路がうまくいきそうなときに邪魔をする人が有名どころだろう。その人は恋仲にあるどちらにも恋愛感情を持っていないのに嫉妬するわけだが、その心理は「幸せになりそうな二人への嫉妬」が原因だ。
友達の幸せが許せなくて、その人の好きな人を誘惑することで邪魔をする人などは、世の中に結構いるもの。嫉妬心から、友達の幸せを壊すために行動を起こすことさえある。
この場合は、嫉妬する相手と、行動や態度を示す相手が違っているので、自分が嫉妬される立場になった際は、嫉妬や焼きもちの理由を考えてもまったく分からないということがある。
ただし、こういった嫉妬の表現があることを知っていると疑いをもって見ることができるため、複数の視点を持っていれば見抜くことはそこまで難しくない。知識として頭に入れておこう。
「人の幸せへの嫉妬」はちょっと頭に浮かぶくらいなら誰でもあることだが、行動や態度まで出てくるとさすがに友達では居られないので、適切に態度を変えるべきかと思う。
嫉妬心は「攻撃的に表現されることがある」ということを知っておこう。
異性も同じ人間!「自分よりも下だ」とか「劣っているはずだ」と思う気持ちが、嫉妬の理由になり得る
男女の関係にも「完全な友情が成立する」と考える人がいるように、同じ人間であることに疑いの余地はない。
嫉妬という言葉の意味で取り上げた「自分よりも優れた人をうらやみ、ねたむ気持ち」は、自分よりも下だと思っていた相手や劣っていると思っていた相手へほど強くなる傾向があって、嫉妬していることが露わになる状況では、「俺(私)よりも下のくせに」と思う気持ちが、条件反射的に嫉妬する理由になる。
ブスなのに、ブサイクなのにと思うと、好きじゃないのに嫉妬することがある
恋愛でこの状況を考えると、「自分よりモテない人が幸せを手に入れそうな状況」で起こりがちだ。自分よりブスやブサイクだと思っている人が、好きな人と付き合いそうな状況がまさに典型的な例になる。
この理由で好きじゃない人に嫉妬する時は、「自分よりも下のくせに彼氏ができる(彼女ができる)なんて許せない!」といった感じの感情になる。
しかし、それ以外の状況でもこの理由なら嫉妬や焼きもちの理由になるため、「何に嫉妬しているのか分からない状態」の時にはこれが理由かもしれない。
自分の感情をよく分析すると、「私(俺)より先に幸せになるなんてガマンできない…」なんて心理になっている可能性がある。
恋愛以外の「能力」や「実績」などで嫉妬することもあるので、応用範囲が広いのが特徴だ。
半分は恋愛感情?好きじゃないけど気になる人に嫉妬するなら、好きになりかけているのかもしれない
嫉妬してしまう好きじゃない人が、あなたに取って「嫌いな人ではない」としたら、嫉妬する気持ちの半分くらいは恋愛感情が絡んでいる可能性がある。
好きじゃないと確信しているあなたの気持ちを否定しないけれど、今の状態は好きになっていく過程かもしれないのだ。
特に、女性は好きになるのに時間がかかるタイプが多いため、嫉妬したのをきっかけに「気になってる」ことに気づくことがある。

異性に嫉妬した時は、「嫉妬するのは好きだから?」と疑ってみることも重要
嫉妬する理由に「好意」を疑う場合は、好きになりかけている状況で多い。嫉妬したことがきっかけで好きになってる、気になってるのに気づくことはよくある話だ。
ここまで好きじゃない人への嫉妬はあり得ることを説明してきたが、嫉妬をきっかけに好きになったことを自覚する場合があるという点は、忘れてはいけない事実である。
「何で嫉妬するのだろう」と、考えを巡らせている内に好きになっていくこともあるし、気になる人から好きな人に変わる時は、友達に嫉妬するような “第三者” が影響することもある。
いずれにしても、やはり嫉妬や焼きもちは、恋愛感情が絡みやすい感情であるのは間違いなくて、今は好きじゃないと思っても明日は分からない。あとから好きだから嫉妬していたんだと理解することだってあるくらい、恋愛感情は時に複雑だ。
嫉妬するのは好きだから?と疑うなら、自分の気持ちと向き合ってみること
人は喧嘩友達を好きになることすらあって、嫉妬するということは「気になる人」になっているとも言えるから、男友達に嫉妬する時や女友達に嫉妬する時は、恋愛感情が絡んでいる可能性が多分にある。
嫉妬や焼きもちは苦しい感情だから、抱えるとしたら嫉妬する理由に答えを出したくなるけれど、混乱を深めることで余計に苦しくなることため、「もしかしたら好きになったのかも」という気持ちで少し答えを保留すると、少しずつ自分の気持ちがはっきりすると思う。
もし嫉妬をきっかけにどんどん気になる存在になっていく場合は、一度自分の素直な気持ちと向き合ってみるといい。強がる相手が「自分」になっているとしたら、その恋の可能性くらいは確認してみても良いのではないだろうか。
好きになったことを自分が認めたくないと思っている時は、わけのわからない嫉妬や焼きもちがあなたに多くの混乱を与える。自分が恋愛感情を認めるだけでスッと納得する人も多いと思う。

好きじゃない人に嫉妬する時、理由や原因を考える際のポイント
好きじゃないのに嫉妬する理由や原因、心理などを解説してきたが、「なぜ自分が嫉妬するのか」の答えは出ただろうか?
もし、まだよくわからないと言う人は、自分の嫉妬する気持ちを分析する時に1つだけポイントがあるから意識してみよう。
そのポイントとは、この記事で挙げたすべての項目を「自分の場合の原因だと思って一つ一つ確認してみる」ことだ。消去法で嫉妬の理由を考えると、「全然意味が分からない」という状況から1歩進むことができる。
嫉妬や焼きもちは、湧き上がるような感情で、理由や原因が分かりにくい。私自身、何度も「意味が分からない嫉妬心」を経験してきている。
そんな時、自分の気持ちをはっきりさせるには、「これが原因だろう」と思って選択肢をつぶしていくと良い。この方法で特定できなった場合は、おそらく「恋愛感情」や「好意」が理由になっている。そのくらい、今回のテーマは恋愛と関連深く、恋愛感情が関係ないならその他の原因を検討することではっきりすることがほとんどだ。
嫉妬心そのものが複雑な感情ではあるものの、「能力への嫉妬」や「幸せへの嫉妬」など、考えていくと少しずつシンプルになっていくはずだ。段々と自分の感情が理解できていくはずがそうならない場合は、理由が複雑だということ。
つまり、複雑な恋心を自分自身がまだ把握できていない場合に多い。
恋愛は意識することから始まるから、普段ただの友達には抱かない感情を持った時は恋愛感情を持った可能性を考えてみても良いだろう。
すぐに答えを出さないといけない問題ではないと思うから、選択肢を頭に入れつつ、嫉妬してしまう相手と接する中であなたの答えを出そう。
もし好きになったかもと思う人がいるなら、下の記事を参考にしてみてほしい。
まとめ
今回は「嫉妬や焼きもちって好きじゃない人にもするの?」という疑問に、いくつかの理由や心理を説明した。
人は好きでもない人に嫉妬することや焼きもちをやくことがあるので、自分が嫉妬してしまっている相手がいる人も、嫉妬されて混乱している人も、この記事を参考に嫉妬の原因を分析してみてほしい。
今回説明したことを振り返ると、ポジティブな意味とネガティブな意味の両方があった。どちらかと言えば嫉妬心というものは嫌な感情だと思うけど、理由を考えると良い意味で嫉妬されている可能性もある。
嫉妬に気づく状況ではあまりそう思えないのが現実だが、誰からも嫉妬されない人は何だか寂しい。そう考えることもできるのではないだろうか。正しい理解に近づきたい人は、複数の視点から可能性を探ってみよう。

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