恋愛では「空気を読める人」が、逆に上手く行かないと言われる。気持ちと気持ちが複雑に絡むのが恋愛だから、「なぜ空気を読むと恋愛が上手く行かないのか」を知りたいと思う人は多いだろう。
気遣いしているつもりが、逆に自分の恋愛を失敗させていたとしたら改善したいに決まっている。
この記事では「恋愛が上手く行く空気の読み方」をまとめるので、恋愛が進められない人は参考にしてみよう。
空気を読むと恋愛が上手く行かない。その理由を紹介する。
みんなでいる時、空気を読むことは大事なこと
誰かが気になった時、片思いの最初は自分に対するイメージがとても大事だ。特に気にしていなかったとしても、誰もが知り合った全ての人に何となくイメージを持つ。そこで「空気を読めない人」は嫌われる可能性が高い人だ。
みんなでいる時に空気を読める人は気遣いが得意。それはやさしさとして映る場合もあるし、何より空気を読めない人に比べて「友達になりたい」と思ってもらえるタイプである。人付きあいは得意な人の方が恋愛も上手く行くというのは間違いないところ。
今回は、「恋愛を進める上で空気を読んじゃいけない瞬間があるよ」ってことを伝えたい記事なので、基本的には大勢でいる時のようなオフィシャルの場では空気を読めるタイプであることが望ましい。読み過ぎてしまうことに弊害があることを伝えていくので、「空気が読める人」を全面的に否定しない。
前提を説明したところで具体的な解説に移ろう。
空気を読む人は受動的な性格が恋愛に災いする
一般的に、空気を読む人は受動的な性格の人が多い。破天荒なタイプは空気を読まない変わりにとても自由に振舞い、自分の欲求に素直だ。
恋愛は、積極的な人がうまくいく。アプローチによって気になる人になり、好きな人になっていく過程を進めていけるので、特に外見に際立った魅力がない限り、恋愛における積極性は最も大事なものとなる。関りがないのに好きになってもらうのはほぼ不可能だ。確率の問題で厳しすぎる。
対して、空気を読む人は、その行為自体が「遠慮」に近い感覚なので、ここに偏重している人は恋愛を進めていくことができない。
「今話しかける雰囲気じゃないな」
「何度も連絡したら迷惑かもしれないからやめておこう」
空気を読み過ぎると積極性は確実に損なわれる。空気を読める人が、敢えて空気を読まないで、好きな人にアタックするように接するのが「積極的な人」なので、空気を読むと恋愛が上手く行かない理由になっている。
- 空気を読む人は、遠慮してばかりで恋愛に消極的
自分にアプローチしてくる人を、人は警戒しやすい
恋愛を強烈に進めていくタイプの人は、基本毎日振られるように恋愛する。チャラい男を例にすれば少し分かりやすいと思うのだけど、彼らは軽い感じで多くの女性に声をかけ、そこから親密になる女性を作っている。
多かれ少なかれ、人は誰かから好かれると警戒するものだ。自分の気持ちは最初それに応えられるものではないし、急にアプローチっぽい感じで来られると、反射的に拒否る。「遊び?」って疑うこともここに大きいだろう。
そんなアプローチの最初で、空気を読む人は「あ、迷惑だ」って、とても表面的なところで引いてしまう。更に、それより多い場面で、相手の都合を伺ってしまう。空気を読もうとするあまり、腰が引けたアプローチしかできない。
すごく厳選されたタイミングで仲良くお話ができたとしても、継続しないアプローチは発展を生まない。人の気持ちは見えないものだから、恋愛を進める時は「表現」をしないと分からないものだ。
空気を読む人が恋愛を苦手にする理由は、人が好意を寄せられた時に抱きやすい「警戒心」を乗り越えることができないから恋愛が上手く行かないのである。
- 空気を読む人は、好きな人の警戒心も読み過ぎるから踏み込めない
恋愛中は一貫した態度を取らない、取れない
空気を読むと恋愛が上手く行かない理由で、私が一番問題視しているのは、恋愛の複雑性を乗り越えることができない点だ。
人は恋愛中に一貫した態度を取らないし、取れないから、空気を読むと進んだ恋愛さえ壊してしまう可能性が非常に高いのだ。
たとえば、「好き避け」を例に取ろう。(参考:好きな人の好き避けと嫌い避けの違いが分かるようになる7つのチェックポイント)
意識している男女は、意識しているからこそ避けてしまう瞬間がある。意識していることを悟られたくないのだ。恥ずかしいし、気づかれて関係が壊れることも怖いし、逆の態度でカモフラージュしたくなる。
好き避けされても空気を読まずに頑張ってアプローチできないと、関係が深まったからこそ起きる事象に対処できない。片思いの後期で空気を読むと、引かざるを得ないことで溢れてしまうのである。
誰かに片思いをして、関係が深まったところでは、好きな人に取って「良かれ」と思うことを、相手が好意的に受け取ってくれると信じないといけない。そうしないと進んでいけなくなる瞬間を迎える。
空気を読む人が、恋愛の複雑性まで理解して空気を読めることはほとんどない。私だって完全に空気を読むことはできないと思う。それでも、ある意味空気を無視して頑張っている先に気持ちが届く面もあるので、空気を読もうとすると恋愛が上手く行かなくなるのだ。
- 空気を読む人は、恋愛が進んだとしても、片思い後期に簡単にすれ違う
空気を読むと恋愛が上手く行かないことをここまでで理解してもらったと思うので、次からは恋愛が上手く行く空気の読み方を説明しよう。
好きな人との関係性に応じて空気の読み方を変える

好きな人と知り合ったばかりの頃に空気を読めない人は確かに嫌われる。ガツガツした人だって恋愛が上手く行かない。上の記事でまとめているように、好きな人との距離感は大事だ。そのために空気が読めないといけない。(参考:恋愛における「積極的な態度」と「ガツガツしている態度」の違いとは~片思いの時は、好きな人にどんな態度を取るべきか)
ただし、もし好きな人と仲良くなれたとして、あなたが変な空気の読み方をしていれば、心の距離が縮まっているはずのところを「距離を保つように接する」という状態になる。
これでは恋愛が進んでいかない。空気を読むことで生まれる、もう一つの事実である。
恋愛が上手く行く空気の読み方で大切なことは、まず信用してもらう時期に「気遣い」を優先して仲良くなることを目指し、その結果仲良くなれた、人として信用してもらい友達になれたなら、そこからは空気を読まずに、積極性を押し出すタイミングを作っていくように接することが大切になる。
男女は親友になるにはすごく時間がかかるから、どことなく遠慮し合って接する。特に社会人になるとその傾向は顕著だ。
そこで空気を読んでいると、恋愛を進めていくこととは裏腹な結果になる。恋愛を進めていい空気などそうそう出来ないのである。ほとんどの場合、好きな人を誘う理由は「自分が一緒に居たいと思ったから」だ。そこに誘ってほしい空気を感じることなどほとんどない。
好きな人との関係性が変わっていくなかで、空気の読み方を変えることができれば、進んでいく段階で後一歩が出るようになるだろう。空気を読もうと頑張るだけなら親密な関係になれない。
- 最初は空気を読んで友達になり、仲良くなれてきたら空気を読まずにアプローチしていく
「本当に嫌がってること」には空気を読む
恋愛が上手く行く空気の読み方で、大事になってくるのが、「本当に嫌がること」に対してきちんと空気を読むことだ。
ここははっきり言って経験がものをいうところがあり、異性への理解が基礎になって、そこから個別判断することでより正確になる部分。「嫌よ嫌よも好きのうち」と「本当に嫌な時なのか」がどう違っているのかは、説明がとても難しい。
さきほど好き避けを例に取ったが、好きだから避けるという行為は、本当に嫌がっている態度ではない。特に女性の場合、男性がアプローチすると、ウエルカム状態で受け入れるタイプが少ないから複雑な乙女心を読まないといけないが、ここが本当に大事な「空気の読み方」である。
人は、照れて嫌がっているかのような態度を取る。
人は、常識的に考えて嫌がっているかのような態度を取る。
口説き文句に「ありがとう♡うふっ(笑)」って言う人はそう多くない。
「もう、何言っているの!」
「どうせ本気で言ってないでしょ!からかうのやめてよ。」
こんなリアクションをすることの方が多い。口説く時に限らず、恋愛を進めようとする行為のほとんどは、こんな感じになりやすい。
でも、上に挙げたリアクションは本人の気持ちとして、本当に嫌がっているかと言えばそれぞれまちまち。脈ありでもこんな態度になるし、脈なしでもこんな態度になる。恋愛がうまくいく空気の読み方は本当のところではこれだけ難しい。
恋愛が苦手な人は基本「遠慮」を主とするので、微妙な恋愛の空気に全てネガティブに捉えようとする向きが強いけれど、そこからもうワンアクションして、「本当に嫌がっているのかどうか」を確かめないといけない瞬間がある。そこを読もうとしないと、恋愛を進めていくことができない。
もちろん、いつもできないといけないのではなく、「そんなタイミングを作ろうね」という話だ。自分自身だって恋愛中は一貫した態度が取れない。踏み込む機会を見つければ良い。
本当に嫌がっている態度に対してきちんと引ければ、恋愛を進めていける態度を継続できつつ、嫌われないアプローチができるようになるだろう。
踏み込もうとするとき、それが嫌がられた時にどう対処するかを事前にイメージしておくと、心の押し引きにチャレンジできる。
- 一見ネガティブなリアクションをする時、脈ありか脈なしかはパッと分からない。もう一歩進む瞬間を作り、ダメならフォローを入れる。
「口説く」という行為は、空気を読まない
口説く時というのは、空気を読まずに行う行為だ。言葉を使うが、気持ちで気持ちを動かすように会話を展開する。口説く時に空気を読めば、恐らく数分も口説いていられないだろう。相手は、照れるし、ごまかすし、空気を変えようとするし、真に受けないようにする。

恋愛でも普段通りの空気を読み方をする人は、上の記事を読んでおこう。捨てないといけない気持ちがある。
口説くって言うと「何を言うの?」などの疑問が多いと思うが、結局はテクニックよりも気持ちの方が大事だ。自分が好きだって気持ちを、好きって言わずに伝える行為だと思っていれば、後は「自分で空気を作るだけ」とも言える。
ただ、この口説く空気を作る時、多くの場合で相手はそれを受取ろうと積極的ではない。理由は上に書いた「気持ち」の部分が原因。空気を読まずに会話を進めていくために色々な感情を捨てて、それこそ捨て身の覚悟で気持ちを伝えないといけない。遊びで口説くならこの限りではないのだけど。本気ならそこそこ覚悟が必要だという意味だ。
空気を読むと恋愛が上手く行かないのは、一つの恋愛が大きく動く瞬間が作れないので、好きな人に思い切ったアプローチができるかどうかの部分で「空気を読んでしまう」から上手く行かない。
口説くような恋愛の雰囲気を作るときは、決して空気を読んじゃいけない。口説いていい雰囲気は勝手にできることもないわけじゃないが、むしろ自分が口説いている内にそんな雰囲気になることの方が多い。
- 好きな人を口説きたいなら空気を読まない勇気を持つ
嫌われないように踏み込む「恋愛の空気の読み方」を(まとめ)
今回は、「恋愛が上手く行く空気の読み方」を解説していきたが、空気というのが何とも表現しにくい題材だったため、少し長めのまとめを綴っておく。
普段我々がコミュニケーションにおいて自然に行っている「空気を読む」という行為は、自分よりもその場の空気を重んじて、円滑にコミュニケーションが成立するように振舞うことだ。「阿吽の呼吸」や「みんなの気持ちを先読みすること」で成立する。
これができない人を「痛い人」に認定するから、「お近づきになりたい人」になるために、恋愛の初期ではやはり大事なことになる。出会ったばかりの人は、相手をよく知らないため、いくらかの警戒心を持って接するし、コミュニケーションによって仲良くなるためには円滑なコミュニケーションが必要だ。空気を読むことができる人の方が恋愛を進めるための土台作りがしやすい。
しかし、そのまま空気を読み続ける限り、それは表面的な関係を意味して、本音を隠し、自分の個性を出さない接し方となって、恋愛ではマイナス面も出てくることになる。
「恋愛の距離感」は、適切に詰めていくことが大事で、「近づきすぎなければ良い」と言えるのは知り合いか、少なくても友達関係までとなる。恋仲の二人は、深いコミュニケーションによって親密な空気を作る必要があるため、「自分たちの空気」へ自分から作用していくことができないと進まない。
そう考えると、あくまでもスタンスは「積極的な態度」に置いておき、嫌われないように「空気を読む」のが恋愛の空気の読み方となるのが分かってもらえると思う。
踏み込まないと、関係は留まるだけなので、打ち解けたところでは少しずつコアな話をしていくべきだ。デートに誘えるタイミングがあれば、交わされることも覚悟しつつ、結局誘わなければ成立する見込みすらない。
「察してほしい」という心理が恋愛にあるのだけど、それは「空気を読んでほしい」という心理に近いようで遠い。もっと奥にある感情をくみ取ってほしいのだ。表面的な空気をあえて無視して、奥にある感情を読む力が時に必要になる。
「ね、今度二人で飲みに行こうよ」
「え?二人で?」
「あ、ごめんごめん、みんなでいこ。その方が盛り上がるもんね。」
「あ、うん…」
こんな会話になるとき、彼は「え?二人で?」と聞かれたところで空気を読んだつもりだ。「二人?って聞くってことは、いやだったかもしれない。まだ二人で飲みに行ける関係でもないしね」なんて思っている。
でも、このときの彼女の気持ちは、その発言だけじゃ分からない。驚いたかもしれないし、純粋に二人で行くのかを確かめたかっただけかもしれない。いや、そもそもはじめて二人で飲みに誘われたのだとしたら、とりあえず間を置いただけの可能性だってある。
彼女の言い方や表情まで見ていると、どんな気持ちだったかを「察することができる」けれど、空気を読む人は遠慮する方に軸足があるからすぐに引いてしまうのである。
例はあくまでも例であるし、踏み込んだからと言って二人で飲みに行けたかは分からない。でも、好きな人を誘う機会なんてそんなにないんだろうから、上の場合はもう一歩踏み込みたい。本当に嫌がるなら、フォローすればこれだけで嫌われたりしないはずだ。
毎回毎回踏み込むような会話をしている人は押し過ぎだと思うのだが、踏み込まない限り友達状態のまま、片思いが進まない。
恋愛における「空気を読む」という行為は、「はじめから好かれていることを期待せずにアプローチし、嫌がる手前で引く」という状態が望ましい。しつこいと嫌わる原因になるから、踏み込むタイミングを探してみよう。
恋愛が上手く行く空気の読み方は「嫌われずに踏み込む」ことが大事。付き合っていない以上、なかなか二人きりの時間を多く作れないのだから、待っているだけでは恋が叶いようがない。
空気を読み過ぎてしまう人は、もっと奥にある気持ちに目を向けよう。特に男性は、あえて空気を読まない瞬間が作れるように、女性の気持ちを察する男になれるとモテるようになると思う。
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