恋愛できない人の原因は、深く探っていけばいくほど「恋して傷つきたくない」という気持ちに集約されていくように思う。
当ブログ「恋愛のすべて」では、恋愛の最も基本的な要素が3つにまとめられると説明していて(参考:モテない男が彼女を作るために必要なこと~恋愛に必要な3つの要素を改善・対処する方法)、恋愛する上で特に大事なのが「出会い」であることを散々説明してきた。
当ブログ読者じゃなくても、本気で恋愛したいと思う人は何かしら「出会い」に対策を取る人がほとんどだ。
しかし、それでもなかなか恋人ができない状態に悩むことがある。
もしあなたが恋愛できない原因を「外見」や「異性としての競争力」のせいだと思っているなら、今回まとめる内容を自分自身に落とし込んで一度しっかり考えてみてほしい。
傷つかない恋愛はただのゲームであり、素敵な恋愛はお互いが本気で好きになるから成立するもの。自分は傷つきたくないのに、相手には本気を求めるような恋の仕方では、結局恋人を作ることができない敗因となってしまう。
今回は、「傷つかない恋はない」というテーマで、内心で「傷つかない恋愛をしたい」と思ってしまっているような考え方について、恋愛の専門家として解説をまとめたい。
出会いを増やしても恋人を作れない敗因は一体何なのか、参考にしてみよう。
恋愛できない原因は「傷つきたくないから」では?
最低限の「出会い」が作れているとしたら、恋愛できないのは「傷つきたくないから」という理由であることが本当に多い。
何等かの方法で出会いを作ることができているなら、特にその数をかなり頑張って増やしているなら、いずれかのタイミングで出会うべき人に出会い、恋愛ができる。
しかし一方で、出会いを作っているのに恋愛できない人も現れる。以前と比べて異性との接触を増やして、少し恋愛に頑張ってみたけどそれでも恋人ができない。
恋愛できない原因は「出会いの数」で確率論に落とし込めるが、それでもダメならはっきりした原因・敗因がある
数を当たることで出会うべき人に出会えれば、恋愛は特別な人だけがするものではないから、タイミングときっかけ次第で恋人同士に発展していく。
ここは最終的に「確率」に落とし込めるのだけど、そうなれないのであれば、やはり原因・敗因があるということになる。
その最たる例が、今回テーマの中心とした「恋愛で傷つきたくないという気持ち」だ。
「自分は痛みを感じず、相手に頑張ってもらって素敵な恋ができたらいい」
理想を語るのは決して悪いことではないが、恋愛したいと思いつつも「恋愛できない理由」になっているとしたら、少し考え方を変えないといけない。
傷つきたくないと思ってする恋愛の矛盾
傷つかないように自分を守りながら接する異性が自分を好きになってくれるかと考えてみると、少し難しさを感じないだろうか?
人を好きになれば、感覚は大小様々だけど、その人が気になるし、意識する。
そうなれば、たとえば自分がした挨拶に笑顔で応えてくれただけで嬉しかったり、無視されれば一日中落ち込んだり、心は揺れ動き、それは恋愛の醍醐味の一つであって時に苦しさとなる。
恋愛は幸せも苦痛も与えるものだというのが専門家である私の見解だ。「トータルでどちらが上回るからどうだ」とかの効率の話ではなく、好きになったら一緒にいたいという気持ちが前提にあって、人は「恋に落ちる」のである。
恋愛したいと思うなら、傷つく覚悟が必要だ。
「自分は傷つきたくないけど、相手は傷つく覚悟を決めてアプローチしてきてほしい、しかもそれは素敵な人限定♪」と言うのは、少しわがままかなと思うところだ。
傷つかない恋とはどんな恋愛なのか
私がイメージする「傷つかない恋」とは、ホステスやホストのような「疑似恋愛」か、ゲームのような「無機質な空想の恋愛」だ。
色々な経験をしてきた私としては、「リアルな恋愛では傷つかないなんて無理」だと思っている。
傷つかない恋愛がしたいと思ったら、相手を本気で好きになってはいけない
傷つかない恋をしたいと思うなら、それはあなたが「相手を本気で好きになってはいけない」というルールを設けることと同義だ。
恋愛がある種、傷つけあう関係になってしまうところもあるのは、お互いにとても純粋な気持ちを相手に対して持つからだ。
恋愛感情を持てばちょっとしたことで一喜一憂する。それが恋愛のドキドキであり、キュンキュンさせるのである。
傷つかない恋をしたいなら、好きにならずに恋愛するしかない。好きにならずに恋をする意味をあなたが素敵だと思うなら、好きにならずに好きになってくれる人を見つければいい。
ゲームのように口説き、相手が好む自分を作り上げて、相手がほしい言葉を届ける。
優しく接し、相手を理解し、共感し、フォローして励ます。
恋愛観は人それぞれでいいから、このような恋愛を好む人がいてもいいのだろう。
傷つかない恋愛というのは、こういうことだ。
ゲームのように恋をする、傷つかない恋愛が行きつくところ
遊びの恋愛は、本気にならずに「相手を落とすことだけを考える」から、傷つかない恋愛になる。恋愛工学が有効な恋愛のノウハウだとしたら、こういったゲームのような恋愛との相性が良い。
でも、あなたが思う素敵な恋愛が、もし私と一緒なら、傷つかない恋をしたいという気持ちはいずれ卒業したい。あなたが傷つかない恋をしたい気持ちは、それを隠さない限り、相手に伝わる。隠そうとするなら、歯の浮いた言葉を使うようになるだろう。
何年か先に素敵な恋ができたらいいと思う人は、無理に傷つかない恋から卒業しようとしなくてもいい。誰かがあなたを見つけて、相手が一方的に恋心を寄せて始まる恋愛があるかもしれない。
しかし、そこで問題になるのは「突発的に情熱を持って想いを寄せる相手が自分に現れる可能性の低さ」と「現れたとしても、自分が好きになれるかどうか」である。
この二つは、恋愛に慣れていない人の方が乗り越えにくい問題。
だからと言って、今度はゲームのように恋愛しようとすると、また違った問題が浮上すると思う。
たとえば、誰か容姿のいい異性を落とすために自分をコントロールしてアプローチするとしよう。好きじゃないから褒め言葉も気軽に言えて、好きじゃないから余裕を見せることができて、好きじゃないから押し引きも効率的にできる。かもしれない。
そうして手にする恋人に「価値がない」なんて私は言わない。恋愛は超個人的なものでいい。社会的に問題がなく、誰も傷つけないなら、恋愛は「普通」へ拘る必要がない。
だが、この恋愛スタイルを採用しようとするなら、恐らく最後は「虚しさ」しか残らないだろう。
異性を落として楽しむように恋愛しても、飽きたら次を見つけて繰り返すだけだ。モテる自分に自信を持つかもしれないけれど、結局自分は相手を本気で好きにならないのだから幸せは思った以上に小さいはず。本気になれば「傷つく恋」に変わるから、ジレンマを抱える。
好きになったからこそある幸せの対価は「心を預ける」ことだ。想い合うとは、信頼にたる愛情を自分が持っていることが前提。
恋をすれば相手の言葉と行動で自分の気分は上下する。それは決して楽しむってほど余裕なんてないけれど、前提にある「愛情」は生きる喜びすら感じさせる。友情とは違った愛情の信頼関係は心地良い安心感を与えるだろう。
恋愛は、単純に素晴らしいものと言えないが、傷つく覚悟がないなら傷つけてしまうのがズルい。恋愛ではイイトコ取りができないというのが私の結論だが、心を預けずに相手の心を握ろうとするのは恋愛じゃないと思うのだ。
「恋愛で傷つきたくない」という状態を卒業するためには
傷つきたくないと思う気持ちを前向きに変えるためには、恋愛に対して純粋な気持ちを大事にしよう。
- なぜモテないのか
- なぜ自分は異性から好かれないのか
こういった「不特定多数」を意識しないで、自分が好きになった人を限定して考えていく。
もっと相手を知りたいと恋をして、
もっと自分を知ってほしいと恋をする。
傷つきたくない気持ちを消そうとするのではなく、違う感情であなたの恋愛を邪魔している「傷つきたくない」という感情に上書きする。
傷つきたくないけど、好きだからつい前のめりになる恋は、心を閉ざして傷つかないようにする恋と対極にある。恋愛すれば、誰もが傷つきたくない気持ちと戦う。恋人を作りたいと、たくさんの出会いの中で誰かを意識したとき、必ず「諦めたい」という気持ちと「好きになってもらうために頑張りたい」という気持ちがせめぎ合う。
傷つきたくない気持ちが原因で彼女ができない人・彼氏ができない人も、その気持ちを持ってはいけないのではなく、その気持ち以上に他の気持ちが勝つような恋愛の仕方を目指してみよう。それくらい好きになれる人を見つけよう。
恋愛の難しさを感じるときは、頭で考えてしまっている。
そんなに簡単なことではないのだが、それ以上の気持ちを持とうとすることで乗り越えることできるし、誰だって傷つきたくない気持ちと戦って素敵な恋人を作っているんだ!って思うと、少し恋愛が変わるのではないだろうか。

恋愛相手の問題で「傷つけられたくない」と思う人は、本格的な婚活がベストな選択
恋愛で傷つきたいと思う人は、過去の恋愛で傷つく経験をした人に多い。恋愛のトラウマを持っている人も決して少なくないし、傷つきたくないという気持ちが「恋愛する絶対条件」になっている人もいることだろう。
もし、恋愛相手の問題で「傷つけられたくない」と思う人は、本格的な婚活がおすすめだ。
恋活ではなく「婚活」をしている人は、恋愛する視点がかなり長期的で、人生のパートナーを探している。これまでの出会いとは質の違う出会いが担保できるのが魅力だ。
もちろん、婚活している人の中にも「無意識に傷つけてしまうこと」は避けられない問題として残るのだけど、最低限「意識的に傷つけること」はほとんどなくなる。なぜなら、今まで出会ってきた人と本気度が違うからだ。
傷つけられたくないと思いながら恋愛しようとすると、相手を疑う気持ちが見透かされてなかなかうまくいかないのだけど、婚活であればしっかり信頼関係を作ろうとしてくれる。
お互いに結婚相手として相手を見るから、最初は「疑い」みたいのがあって当然と思うからだ。信頼されようと頑張る相手の行動や態度に、あなたの傷ついた心は少しずつ癒されていくはず。
傷つけられたくない気持ちは「時間」の解決も期待できるが、特に女性は結婚適齢期が短い。いずれ結婚したいと思っているなら、早い時期から「自分の問題」と向き合っておくのが後悔しないコツだ。
たとえば、オーネットの結婚チャンステストであれば、婚活をはじめる上で疑問となる「婚活している人がどんな人か」「自分が求める条件の人と自分がマッチングするのか」と言った点をオーネット会員の中から無料でテストできる。
「結婚相談所の婚活が一番確率が高いことは知っているけど、会員の質が心配…」と思っている人は、実際に受けてみると意外な結果を手にすると思う。
恋愛して傷つけられたくないと言う人も、あとで後悔しないように自分が幸せになるための努力をしておこう。
まとめ
今回は「恋愛できない原因」を本質的に考え「傷つきたくない気持ち」でする恋の問題点や対処法などをまとめた。
人を好きになると、傷つかないようにするためにはなるべく接触しないことでしか対処できない。遠くから見ているだけの恋は周囲への嫉妬以外で傷つくこともないだろう。
でも、心を開かずに守ろうとして近づく人に特別な魅力は感じにくい。接していても、上辺を撫でる他人行儀な会話にドキドキもしないだろう。
恋人を作ると言うことは、好きな人の特別な人にならないといけない。相手から好きになってくれることも決して珍しい話ではないとしても、もしそうそう自分には訪れない機会だと思ってしまうなら、「相手を知ろうと恋をして、相手に自分を知ってもらおうと恋をする」ようにコミュニケーションを取ってみよう。
関係を作るように恋愛できれば、容姿がイケてなくても内面を見る人と恋愛はできるし、恋に落ちるきっかけは何も表面に現れているものばかりじゃない。素敵な恋をするために、今一度自分の恋愛の仕方を振り返ろう。
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