付き合い始めの挨拶や、同棲の許可をもらうための挨拶、プロポーズ後の婚約・結婚の挨拶など、彼女の親へ挨拶に行く理由は様々ある。
初めて彼女の親に挨拶する男性は、どう振る舞えば良いのか色々なことで悩む人が多いはずだ。
今後、彼女の親と付き合いを考えると、男性にとって絶対失敗したくない場面である。
しっかりと要所のポイントを押さえて、彼女の実家へ訪問する・レストランで彼女の親と会うことができれば、挨拶当日の成功に繋がるから、悩んでいる男性はこの記事を参考に事前に準備してほしい。
今回は、彼女の親への挨拶を「交際・同棲・結婚」の3パターン分けて、彼女の親に挨拶に行く時期(タイミング)や、挨拶する時の流れを解説する。
さらに、彼女の親に挨拶する時の服装や、持参する手土産の問題、成功させるコツや失敗しないための注意点など、彼女の親に挨拶に行く男性が必要な情報を徹底解説する。
男性の大きなハードルである彼女の親への挨拶に対する不安を少しでも解消し、リラックスして実家へ訪問できるようサポートしていきたい。
彼女の親に挨拶する時期と、彼女の両親に会うタイミング
彼女の親に挨拶をする時期は、状況によって異なる。
付き合い始めの彼女から親に会ってほしいとお願いされたことがきっかけで実家に挨拶に行く場合もあれば、交際中の二人が結婚の約束をして彼女の両親に挨拶をしに行く場合もあり、同棲前の挨拶もよくある話だ。
そこで、このパートでは「付き合い始めの挨拶・付き合って半年~1年後の挨拶・同棲前の挨拶・プロポーズ後の挨拶」の4つのケースに分けて彼女の親に挨拶する時期について解説していく。
彼女から頼まれたら付き合い始めでも親に挨拶にいくのが普通
彼女から頼まれたら、付き合い始めたばかりでも相手の両親に挨拶をしに行くのが一般的だ。
女性は恋人を親に紹介することにあまり抵抗がない人が男性より多いから、付き合ってすぐにでも親に紹介したいと考える人が少なくない。
特に、親と仲が良く、距離が近い関係であるのならなおさら「早く挨拶してほしい」と思う傾向が強い。
また、親から「結婚はまだなの?」とプレッシャーをかけられている女性も、付き合ってすぐに親に挨拶してほしいと考えることが多い。
男性目線で言うと、交際期間が短いのに彼女の親に挨拶しに会いに行くのはちょっと不自然で、将来的に「もし別れてしまったら…」とリスクを感じる人もいると思うが、彼氏を嫌に紹介したがる女性心理としては「親に自分の交際相手を紹介したい」「親から結婚のプレッシャーを受けているから安心させたい」などがあるので、彼女の気持ちも理解してあげたい。
彼女の親に会うことに慎重になる気持ちはわかるが、付き合って1ヶ月や2ヶ月でも順調な交際になってるなら彼女の顔を立ててあげよう。
ただし、付き合いたての彼女の場合は、彼氏側が親への挨拶を断ることもある。この場合は一方的に「無理」「ダメ」と断るのではなく、話し合いをするようにしよう。
なぜ親に挨拶してほしいのか聞くことで納得できたり、協力してあげたいと思うこともあるし、話し合った結果「付き合って半年経ったら挨拶に行く」「交際期間が1年経ったら両親に会う」など2人で約束事を作ることで彼女が安心してくれることもあるので、対立軸を煽らないように対処していこう。
親に挨拶してくれない彼氏に対して「だったら別れる」「本気じゃない感じがして冷める」という女性もいるので、付き合い始めに彼女の親に挨拶するのを頼まれた場合は最低限ちゃんと向き合ってあげるようにしよう。
付き合って半年から1年で彼女の親に挨拶に行く場合もある
結婚をするのに具体的な日時は決まっていないが、近い将来結婚したいと真剣に考えている場合は、付き合ってから半年〜1年で挨拶に行くケースが意外と多くある。
真剣に交際している男性がいるなら、親に紹介したい女性は多いし、長く付き合ってるなら早く紹介してほしいと娘に言う親も少なくはない。
結婚を前提とした交際の挨拶は、相手の両親から結婚のタイミングを聞かれることが多いので事前に答えを用意してから挨拶に行こう。
たとえば、「結婚のことは考えているのですが、今の仕事のプロジェクトが難航していてなかなか先のことを話し合うことができていません。来年以降は仕事が落ち着く予定なので○○さんとよく話し合っていきたいと思っています」など、詰まることなく話せるように事前に考えておくと良い。
結婚の見通しが不透明な場合は、「いつ結婚するのだろう?」「本当に結婚前提の交際なのだろうか?」と彼女のご両親は不安に思うから、できるだけ結婚のタイミングを明確にして彼女の親への挨拶に臨むのがベストだ。
すぐに結婚しない理由を話せるようにしておこう。
結婚ではないタイミングで彼女の親に挨拶する際は、相手の両親が「本当に娘の彼氏が真剣に結婚を考えてくれているのか」と心配するので、現状を説明できるように準備をしておくと挨拶が成功しやすい。
例えば、お互いのキャリアプランや貯金額、交際期間などがすぐに結婚しない理由・まだ結婚が考えられない理由として挙げられるので、あなたの事情に合わせて分かりやすい理由を説明できるようにしておこう。
結婚の挨拶じゃないなら、今後2人が本当に結婚するか分からない。そんな状況ならとりあえず彼女の親への挨拶を「乗り越える」という意識でも問題ないのだが、逆に考えると、今後どうなっても別れる挨拶はしない以上リップサービスもナシではないので、「彼女の両親を安心させる」という方向に振り切るのも悪くない考え方である。
嘘は良くないけど、実際に目上の方に挨拶する時は社交辞令的に綺麗事を言うことは少なくないので、目的が明確じゃない中途半端な時期の挨拶は大人な考え方もしてみると良い。
彼女と同棲する前に彼女の両親に挨拶するのは、タイミングとしてあるあるになっている
彼女と同棲する前も、一つの区切りとして彼女の親に挨拶するタイミングとして一般的だ。
娘が知らない男性と一緒に暮らすことに親は不安を感じるのは当然で、彼女が実家住みだった場合は両親への挨拶が必須になるし、一人暮らしの彼女でも親への挨拶を頼んでくることがよくある。同棲の挨拶は彼氏から言い出す場合も多いパターンだ。
将来的に良い関係を築くためにも、同棲する前に親への挨拶を済ませるのはよくあることで、スーモが行ったアンケートでは同棲する前に親に話した人の割合が女性で58%、男性で62%に及んでいる。
同棲前に彼女の親に挨拶をしておくと、その後の同棲生活も結婚への流れもスムーズに進む。逆に、同棲前に挨拶がないと彼女の親に非常識な人である印象を与えてしまい、交際を反対されることが多いから、常識的な大人なら礼儀はきちんとした方がいいだろう。
同棲する報告の挨拶は「◯◯さんと一緒に住んでいます。よろしくお願いします」と事後報告する形だと男性の印象が悪くなってしまうから、「○○さんと同棲させてください」と相手の親に許可をもらう形で挨拶をしてから同棲を始めるようにしよう。
紹介したアンケートでは、同棲を事後報告した人の割合が女性で21%、男性で15%となっており、同棲の挨拶は事前に行っている人が多い。
同棲の許可をもらってから引っ越し先を探すという流れにしたいので、入居する2〜3ヶ月前が親に挨拶をしに行くのにベストなタイミングだ。
プロポーズ後は速やかに彼女の親に挨拶する日取りを決める
プロポーズ後は、お互いに結婚の意志が固まったら、速やかに彼女の親に挨拶する日取りを決めよう。
両家顔合わせや結納、結婚式の会場探しやゲスト選びなど、結婚に際して控えている準備をスムーズに行うためにも、早めに親への報告はするべきだ。
場合によっては、彼女の親と何度かあって結婚の許可を取る流れになってしまうこともある。
彼女の両親へ結婚の挨拶をしに行くのに重要なポイントは、事前準備を怠らないことである。いつ結婚するのか、結婚式は挙げるのかなど、結婚に関することを二人で話し合っておく必要がある。
彼女の親に結婚したい意思を伝えるだけでなく、お互いの中で「来年の夏には」「今年の年末くらいに」と具体的な結婚時期を話し合えていると良いし、「○○な結婚式がしたい」「結婚式は親族だけで考えている」と結婚準備に関することが話し合いで決まっている状態で相手のご両親に挨拶に行くのがベストな状況だ。
彼女の親に挨拶するまでの流れ
彼女の親への挨拶は今後の関係性を左右する重大なイベントだから、できるだけ失敗はしたくない。
ここでは、挨拶の日取りを決めるところから彼女の親に挨拶をする当日までの流れを説明するので参考にしてみよう。
彼女の親に挨拶する日を決める(2~3週間前の範囲)
彼女の親に挨拶する時は、実家を訪問する・又はご飯屋さんで会う予定の日の「2週間前から3週間前まで」を目安に挨拶したい旨を伝えるようにしよう。
急な訪問や会食のお誘いは迷惑になるので、日にちに余裕をもってアポを取るのがマナーだ。彼女のご両親の都合に合わせて自分たちが合わせる形で挨拶する日の日程を決めると良い。
「◯〇日か○○日」と自分の希望日程を先に伝えてしまうと、自己中心的な人を連想させてしまうからやめておこう。忙しい人は先方に2週間先の予定で2つ3つ候補日を出してもらうと良い。
ご挨拶する日を決める際の注意点は、お盆やお正月、ゴールデンウィークなどの長期休暇を避けることだ。
訪問する時間帯は、食事の気遣いをさせてしまうから午前ならば10時頃、午後ならば14時〜15時頃がおすすめだ。
彼女の親に会う時はどんな挨拶にするか事前に二人ですり合わせる
彼女の親に挨拶する時は、どんな挨拶にするか二人の話し合い次第で決まるから、念入りに二人の考えをすり合わせておこう。
よく聞かれそうな質問には「ええと…」と詰まることなく答えられるように準備しておくと良い印象をもってもらえる挨拶になる。(※ここは挨拶した後の話題で詳細に解説する)
二人の出会いや交際の状況についてはほぼ100%聞かれる内容なので、どんな風に話すか2人で打ち合わせてしておこう。加えて、将来の展望などもある程度は具体化しておき、きちんと本気度をアピールする機会にすると彼女のご両親が安心してくれる。
彼女の父親や母親は娘の交際に不安や心配があるので、安心させてあげられる挨拶にしよう。
挨拶する時の準備をして当日を迎える(服装と手土産のは注意、詳しくは後述)
彼女の両親に挨拶に行くなら、事前に服や手土産を準備して当日を迎えよう。
初めて会う娘の彼氏の雰囲気は、彼女の親にとって「第一印象」が決まる重要なファクターだ。見た目の印象やその日の振る舞い方によってあなたの印象は180度変化するから、事前の準備は抜かりなくしておきたい。
そこで次から2つの大見出しを使って、彼女の親に挨拶する時の服装と手土産についてのポイントを解説する。
特に、親に挨拶に行く時の服装や、彼女の親への手土産は、悩みやすい上にあなたの印象を決める重要な要素の一つでもあるから詳細に解説する。
彼女の親に挨拶する時の服装
彼女の親に挨拶をしに行く時は、とにかく「清潔感」のある服装を意識して臨もう。第一印象を良くするためには身だしなみが大切だから、清潔感のある服装を心がけると良い。
基本的には彼女の親への挨拶はオフィスカジュアルな格好が一般的だ。場合によってはスーツを検討する。
服装以外にも、靴の汚れ、髪型や髭、爪などの身だしなみを整えることも重要なポイントである。
このパートでは、結婚の挨拶・同棲の挨拶・交際の挨拶のパターンごとに当日の服装について解説するので、自分の状況に合った部分を参考にしてみよう。
彼女と婚約後、結婚の挨拶で両親に会うならスーツを検討する
婚約後、結婚の挨拶をする時はビジネス用のきちんとしたスーツの着用を検討しよう。相手の親や厳格な人だったり、立場や役職が高い人であれば、スーツでの訪問が絶対になる。
彼女のお父さんがスーツを着ない職業の人だった場合は、彼女と相談してスーツ以外も検討して良い。
その他、男性の場合だと誠実さや真剣さをアピールしたい場面ではスーツを着るのが無難になるので、結婚を許してくれるか微妙だったり、心配される可能性が高い場合については、お父さんの職業と無関係に「スーツで挨拶に行く」のがおすすめだ。
婚約の挨拶や結婚の挨拶の場合はスーツで行くのがむしろ普通なので、きちんと対応したいなら変に崩す必要はない。リラックスするよりも緊張感があった方が良いシチュエーションなので、固い服装がおすすめだ。
普段から家族ぐるみで交流する仲であったとしても、結婚の挨拶時はきちんとした装いを心がけよう。
スーツの色味に関しては、ベーシックカラー(黒・グレー・ネイビー)がおすすめで、無難な色のシャツやネクタイを合わせると良い。オシャレだと思わせる必要はないので、落ち着いた色味でまとめるのが、彼女の親に挨拶する時のコツだ。
ただ、彼女の親から「堅苦しい服を着なくても大丈夫よ」と言われた場合はオフィスカジュアルのようなスタイルで訪問するようにしよう。
彼女の両親がどんな顔合わせにするか希望を言ってくることがあるので、その場合は相手の意向にそった格好・服装をしよう。
彼女の親に同棲の挨拶をするなら、スーツよりもビジネスカジュアルがおすすめ
彼女の親に同棲の挨拶をする際は、スーツよりもビジネスカジュアルな服装がおすすめだ。
同棲の挨拶の場合、ガチガチすぎるスーツは堅苦しい印象を与えてしまうから、結婚じゃない挨拶の時はきちんとした服装をしながらも、あまりに堅苦しい雰囲気にならないようにしよう。
具体的には「襟付きのシャツ+ジャケット+ビジネススラックス」のようなスタイルをイメージすると良い。基本的にはスーツと同じシルエットだが、ネクタイはしないので堅苦しい雰囲気にはならない。
彼女の親に同棲の挨拶をする時は、しっかりとした印象は与えたいからデニムやカットソー等、思い切りカジュアルなイメージのスタイルは避けるのが無難だ。
全体として清潔感を意識して、落ち着いた印象の服装を心がけよう。
付き合い始めの挨拶もビジネスカジュアルの雰囲気の服装が良い
付き合い始めの挨拶も同棲の挨拶と同じく、ビジネスカジュアルくらいの雰囲気の服装がおすすめだ。
付き合い始めの挨拶では、堅苦しいイメージのスーツを着ていくと、挨拶の趣旨を間違われたり、相手のご両親に緊張感を与えすぎてしまうことがよくある。
付き合い始めの彼女の親への挨拶はそこまで重い挨拶ではないので、ジャケットスタイルに少しカジュアル要素を取り入れると、清潔感・誠実感がでて爽やかな印象の服装になる。「話しやすそうだな」と思われることで「いい人そうだな」という印象に繋がっていくので、決め過ぎた服装は回避しよう。
彼女の親に挨拶する時の手土産について
彼女の親に挨拶に行くなら、手土産持参で訪問しよう。
目上の人の家に挨拶に行くのが慣れてない人は、手土産を持って行くか迷うこともあると思うが、彼女の親に挨拶をしに行く時は、手土産を持参するのがマナーだ。
ご飯屋さんで挨拶する場合も、彼女のご両親に挨拶する時は手土産があった方が良い。
手土産の予算は3000〜5000円で菓子折が無難
彼女の親への手土産は3000〜5000円ほどの予算の中で、洋菓子や和菓子の詰め合わせなどの菓子折を選ぶのがおすすめだ。
これ以上安くなるとチープな印象になってしまうし、これ以上高いものだと彼女のご両親に気を遣わせてしまう。重すぎず軽すぎない手土産をもって挨拶に行こう。
彼女の親に挨拶する際の「手土産を渡す時のマナー」
彼女の親に手土産を渡すときは、気の利いた一言添えて渡そう。
例えば、
「私の地元○○の銘菓なのですが、お口に合うと嬉しいです。」
「○○がお好きと伺ったので…」
などと言えると紳士的な印象を持ってもらえる。
よく使いがちな「つまらないものですが」と言うのは失礼だから避けるようにしよう。せっかく喜んでもらおうと用意した手土産なので、ポジティブな言葉で会話が弾むような言葉を添えるのが、彼女の親に挨拶する時のコツだ。
彼女の親に渡す手土産を選ぶ時のポイント
彼女の親に渡す手土産を選ぶときは、以下の2つがポイントだ。
- 嫌いな食べ物をリサーチし、避ける(嫌いなものだと印象が悪くなってしまう)
- 彼女の実家近くでは買わない(来るついでに買ってきた感が出てしまう、事前に準備していなかった印象になる)
上の2点を意識して選ぶと、手土産を渡す時に失敗することなく喜んでもらえるはずだ。
彼女の親への挨拶の仕方(例文)
彼女の親への挨拶となると、初対面だしどうしても緊張してしまうものだ。
自己紹介や挨拶を忘れてしまったり、口ごもってしまうなど、普段の生活で当たり前にできていたことが突然できなくなってしまう人もいると思う。
彼女の親への挨拶は男性の人柄が伝わる重要な場面だから、しっかり事前の準備をしよう。
ここでは、男性向けに好印象を抱いてもらえる「彼女の親への挨拶の仕方」を詳しく説明していく。
例文をつけて解説するので、参考にしてほしい。
彼女の親への挨拶の言葉
まずは、彼女の親への挨拶する際のポイントを「自己紹介」と「本題」の2つの項目に分けて例文とともに紹介していく。
自己紹介の仕方
彼女の親と初対面なのであれば、家に到着し玄関に上がる前に「はじめまして。◯◯さんとお付き合いさせていただいております××です。本日はお忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございます。」と名乗って、しっかりと挨拶をしよう。
ここできちんと挨拶ができていれば、良い第一印象を持ってもらえる。
部屋に案内され、家族が揃ってからも改めて自己紹介をし、雑談をしつつ雰囲気を和ませ本題に入ろう。
本題の切り出し方
部屋に通されたら、「本日は◯◯さんとの結婚/同棲/交際のご挨拶に参りました。」と改めて来訪目的を伝えて本題に入る。
ハキハキと丁寧に挨拶ができれば、ご両親に誠実な人なのだろうと思ってもらえるから、なるべく胸を張って挨拶するようにしよう。
彼女の親への挨拶では、「彼女のことを一生大切にする」という強い気持ちが伝わってくるような挨拶になると、彼女の親目線でベストな挨拶の仕方になる。目に力を入れて、緊張感も出しつつ、誠実に挨拶しよう。
以下では、それぞれのシーン別に挨拶の例文を紹介する。
彼女の親への「交際の挨拶の言葉」(例文)
付き合い始めの挨拶の例文
「△ヶ月前から○○さんとお付き合いさせていただいております、××です。まだお付き合いさせていただいて間もないのですが、一度ご挨拶させていただきたいと思いまして○○さんにお願いしました。本日はお忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございます」
【1年以上の交際期間がある時の挨拶の例文】
「○○さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいております、××です。◇年間○○さんとお付き合いさせていただいてます。真剣に○○さんとの将来を考えておりますので、本日はご挨拶をしに参りました。よろしくお願いします」
彼女の親への「結婚の挨拶の仕方」(例文)
「先日私の方からプロポーズをし、◯◯さんから結婚を承諾してもらいました。◯◯さんとは◇年間お付き合いさせていただく中で、お互いに結婚を意識するようになりました。○○さんと二人で、幸せな家庭を築いていきたいと考えています。◯◯さんを一生幸せにします。どうか結婚をお許しいただけないでしょうか」
【結婚の挨拶のNG例】
×「娘さんを僕にください」「○○さんをください」
結婚の挨拶でよく耳にする定型文のように思うが、娘がモノ扱いされていると不快に思う親が少なくない。避けておいた方が無難な挨拶の言葉だ。
彼女の親への「同棲の挨拶の仕方」(例文)
「◯◯さんとは◇年間、結婚を前提としたお付き合いをさせていただいています。近い将来、結婚することを見据えて○○さんと話し合い、お互いをもっとよく知るために二人で一緒に暮らしたいと考えました。どうか、○○さんと同棲させていただくお許しをいただけないでしょうか」
【同棲の挨拶のNG例】
×「○○さんと同棲しています」「○○さんと同棲することになりました」
既に同棲している、決まったことを事後報告する形になると印象が悪くなってしまうから、同棲の許可を貰うような言い方をしよう。
彼女の親に挨拶する時の雰囲気はどうするべきか
彼女の親へ挨拶する時は、彼女を大切にするという強い気持ちを真剣な眼差しで表現するのが、ご両親から高評価されるコツだ。
第一印象で彼女の親からしっかりした人だと思われるには、「しゃべり方」や「姿勢」も大事なのだけど、それ以上に重視されるのは「目が合った瞬間の印象」だ。
彼女の親にとって最も重要なのは、「挨拶に来た男性が大事な娘を幸せにしてくれる人かどうか」ということだけど、「彼女のことを一生大切にする」という意思を込めてご両親と目を合わせると、言葉以上の気持ちが伝わって好意的に見てもらえる。
真剣さは目に出るので、ヘラヘラした雰囲気で彼女の両親に挨拶するのではなく、気持ちを込めて雰囲気を作ってから挨拶するようにしよう。
彼女との将来を真剣に考えているという強い意志を示した上で、ご両親から結婚・同棲・交際の承諾を得たいという気持ちもあわせて伝えると、挨拶の雰囲気の全体感が良くなる。
一連のご挨拶が終わるまでは重い雰囲気にして、彼女の親が好意的な言葉をかけてもらってから空気を崩すようにすると減点はないから、「笑ってごまかす」ような挨拶をしないで、真剣な雰囲気で挨拶するようにしよう。
彼女の親に挨拶した後の話題
結婚の挨拶・交際の挨拶・同棲の挨拶のいずれの場合も、最初の挨拶の言葉が済んだら、彼女の親から今後の予定について質問されることが多い。
どんな内容の質問をされるか解説するので、ある程度の答えを考えてから彼女の親に挨拶するようにしよう。
結婚の挨拶に行った時に彼女の親から聞かれる質問
結婚の挨拶をしたら、以下の質問が彼女の親からよく聞かれる。
- 結婚式は挙げるのか
- 新居はどうするか
- 新婚旅行はするのか、どこへ行くのか
- 家族設計について(子供の数や時期)
- 仕事の変化(転勤、出世)
- 両家の顔合わせはいつか、どこでやるか
すぐに決められないものや、これから話し合っていきたいこともたくさんあると思うが、全部「これから話し合います」では彼女のご両親が心配になる。
具体的に決まってないことでも、見通しなり、話し合いの状況を伝えられると安心してもらえるので、質問の答え方を工夫できると良い挨拶になる。
結婚の挨拶をした場合は彼女の親から年収を聞かれることもあるけど、正直な額を答えるようにしよう。特に彼女の父親は、娘の結婚相手の経済力を知りたがる傾向がある。結婚生活を支えるだけの年収がない男性は、仕事を頑張っていく事も同時に伝えると、「何も考えてない」と思われることを防げるので、一言付け足して答えると良い。
交際の挨拶と、同棲の挨拶で彼女の親から聞かれる質問
結婚以外の挨拶の場合は、以下の質問をされることが多い。
- どこで知り合ったのか
- 娘のどこが好きになったのか
- 結婚は考えているのか
- いつ頃結婚するのか
- (同棲の場合)どこに住むのか
- (同棲の場合)生活費はどうするのか
質問された時にうまく答えられないと彼女の親はあなたとの交際・同棲に不安を感じるから、きちんと答えられるように事前にお互いで少し話し合っておくと良い。
どうしても話し合いで決められなかった事があったとしても、相手の両親に誠心誠意二人の考えを伝えると印象は悪くならない。
彼女の親への挨拶が終わった後の雑談の話題
一通りのご挨拶が終わったら普通に雑談する流れになるが、基本的には彼女の親が主導権を握って会話することになる。
ただ、口数が少ないご両親だったり、話題を振ってくれない場合もあるので、もし「彼女の親と話すことがない」と思ったら以下の5つの話題で対応しよう。
- 相手親の仕事について(どんな仕事をしているか事前に聞いておく)
- 相手親の趣味について(これも事前に聞いておく)
- 小さい頃の彼女について
- 離れてる実家ならその土地柄や、名産、観光地について
- インテリアに凝ってる様子があればそれについて(家を褒めるのもおすすめ)
彼女の親に挨拶した後は会話がなくなると地獄なので、相手親が話題を振ってくれない時はあなたの方から質問して会話を広げよう。
挨拶する時の彼女の母親への接し方、父親への接し方
彼女の実家に挨拶へ行く際、彼女の母親・父親への接し方に悩む人も多いだろう。
挨拶時の彼女の親への接し方次第では、結婚・同棲・交際に反対されてしまうこともあるから、しっかりコツを押さえておこう。
はじめて彼女の実家に行く時は緊張してぎこちない接し方になりがちだけれど、真面目に挨拶して「笑顔で礼儀正しく」を心がけると良い印象を持ってもらえる。
将来的に長い付き合いをしたいなら、挨拶時の親への接し方は重要なポイントなので、3つの項目を挙げて解説する。
彼女の母親の呼び方、父親の呼び方
彼女の母親・父親の呼び方は「○○さんのお母様」・「○○さんのお父様」にしよう。
ドラマで結婚前の男性が彼女の父親を「お義父さん!」と呼んだ時に「お前の父親になった覚えはない!」と叱られているシーンをよく目にするから分かってる人も多いと思うが、失礼がない呼び方をするには、いきなりお義父さんと言うのはNGだ。
まだ結婚前だから、「お義母さん」・「お義父さん」と呼ぶのは避けて、「○○さんのお母様」・「○○さんのお父様」と呼ぶようにしよう。
彼女の母親や父親にはかしこまった態度をとる
彼女のご両親が「きちんとした人だな」と思う要因は、「丁寧な言葉遣い」と「丁寧な接し方」をされた時だ。
決して楽しい会話ができた時ではないので、彼女の実家を出るまでは「かしこまった態度」でご両親に接するようにしよう。
「緊張しないでいいですよ」と言われたら少し崩すようなイメージでいると良い。真面目に振る舞いつつも、接しやすい人だと思われる振る舞い方をしよう。
お茶を出してもらったらその場でお礼を言う!「ありがとうございます」は彼女の両親に繰り返し使っていこう
お茶を出してもらったらその場できちんとお礼を言おう。
挨拶はマナーが重要だ。お茶を出してもらったら「ありがとうございます」と言い、一口いただいたら「おいしいです」とポジティブな感想を言うと良い。
緊張のあまり、会釈だけや無言で固まってしまう状況になってしまうこともあるが、基本的な挨拶ができないと印象が悪くなってしまうから絶対に注意しよう。
その他、お茶菓子を出していただいたり、何かしら彼女の親からお世話してもらったら、その場ごとにハキハキと「ありがとうございます」と繰り返し伝えていこう。
感謝されて嫌な気分になる人はいないので、明るく堂々とお礼を言えると、彼女の両親への接し方も良い印象になる。
彼女の親に挨拶する時の成功させるコツ
彼女の両親は、娘をこれまで大切に育ててきたからこそ、寂しさもありつつ、それでも幸せになってほしいと思って娘の彼氏の挨拶を受け入れている。
娘の彼氏と会う親心は多少なりとも複雑なので、彼女の親への挨拶で最も重要なことは「この人なら安心して娘を任せられる」と安心してもらうことだ。
ここでは、「この人なら大丈夫!」と思ってもらえるよう、彼女の親への挨拶を成功させるコツを紹介する。
親の雰囲気に自分も合わせる
彼女の親への挨拶を成功させるコツは、彼女の親の雰囲気に自分も合わせることだ。
彼女のご両親は娘の彼氏・婚約者がどんな人か気になり、どんどん話をしたがる傾向があるので、その場合は質問にハキハキ答えながら会話を展開していこう。
親の質問の仕方にあわせてどのくらい固い言葉を使うか判断しよう。ここでも、重すぎず軽すぎない受け答えがベストだ。その調整を、彼女の親の雰囲気から合わせていく。
仕事のことを聞かれたり、友達付き合いの事を聞かれたり、質問の内容は色々だけど、ご両親の雰囲気に合わせて受け答えをしていくと、波長が合って良い雰囲気の会話になっていく。
ラフな印象なら固すぎない受け答えをし、固い印象ならラフな受け答えをしないように注意しよう。
彼女の親が話をしている時は、途中で話を遮らずに、適度にアイコンタクトをとりながら、黙って相槌を打ちつつ話を聞くと、印象が良い。
加えて、相手の親から質問された時は、ふた言以上で返すことを心がけるのもポイントだ。
「はい」や「いいえ」で完結してしまったり、ひと言で返したら会話に発展性がないから、会話をしたくないという印象を与えかねない。機械的な返答は避けるのが礼儀だ。
質問されたらふた言以上で返すようにして会話を盛り上げようとする姿勢でいると、彼女の親とも仲良くなれる。それが、あなたの高評価につながっていく。
彼女の親に彼女を褒める
彼女の親への挨拶は「娘を褒める」ことも成功させるのに重要なコツだ。
ご両親にとって彼女はこれまで大切に育ててきた自慢の娘だから、娘のことが褒められると自分のことのように嬉しい。
彼女を褒めることで、あなたが本当に彼女のことが好きだという気持ちも伝わるし、何より「この人になら安心して娘を任せられる」と彼女の親は思ってくれる。
注意点としては、「○○は気が利かないでしょ」「○○は昔から△△で…」とご両親が彼女の至らない点を言及してきても決して肯定しないことだ。
具体的なエピソードを添えて「私の前ではそんなことないですよ」「私は尊敬しています」と言いつつ、彼女を褒める方向にコメントすると良い。
彼女の親が、彼女のことを否定的に紹介する時はただただ娘のことを謙遜しているだけだから、ポジティブな発言に変えられるようにしよう。
彼女の親の情報を聞いておく:色々な事の好き嫌いを把握しておくと地雷を踏まないで済む
彼女の親の情報を聞いておくことは、彼女の親への挨拶を成功させる重要なコツだ。
事前に彼女の親の情報を聞いておくことで会話の話題になるし、親が嫌がることを避けることができる。
初めて会う場合もそうでない場合も、前もって相手の両親についての情報収集をしておくと挨拶当日の会話がスムーズだろう。
例えば、彼女の親の職業や家族構成の基本プロフィール、趣味や性格など、どんな会話が盛り上がるかを聞いておけば当日をイメージするのにも役立つ。
ご両親の色々な事の好き嫌いについて彼女から聞いておくと、手土産選びの参考になるし、嫌いなものやタブーなことを聞いておけば挨拶時のトラブル防止にもなるからおすすめだ。
彼女の親に挨拶する時の失敗しないための注意点
結婚や同棲をする予定があれば、彼女の親との関係性の構築は必要不可欠だ。
彼女の親への挨拶は関係性を作っていくファーストステップだから、できるだけ失敗は避けたいところ。
できれば、自分の好感度を上げて、家族ぐるみで仲良く付き合っていくためのコミュニケーションをとることが理想である。
しかし、初対面であれば、とても緊張するからいかにマイナス印象を与えないかが非常に重要だ。
そこでこのパートでは、彼女の親へ挨拶する時に失敗しないための注意点を解説する。
彼女から親に挨拶する時の注意点を聞いておく
親に挨拶する時は彼女から事前に注意点を聞いておこう。
相手の親について聞いた際、「私の父親は少し厳しめな人なんだよね、声が小さいと怒られるかもしれない」と事前に聞いていれば、挨拶時の覚悟は前もってできるはずだ。
注意点の中でも、特にご両親のNGなことに触れてしまうと印象が悪くなってしまうから、事前に嫌いなコト・モノや、苦手な性格の人を彼女からリサーチし、それを避けるように振る舞おう。
例えば、ご両親がなよなよした性格の人が苦手だと彼女から聞いていれば、よりハキハキとした態度をとるよう意識できる。
事前に相手の親についての情報を聞いておくことでより良い振る舞いができるし、タブーな言動は避けられる。
親への挨拶に緊張したら彼女にその場のリードをしてもらう
彼女の親に緊張してうまく話すことができなくなってしまったら、彼女にリードしてもらおう。
緊張すると事前に考えておいた会話の話題や、話すべきことが飛んでしまうこともある。そんなときのために、彼女に会話をリードしてもらう約束をしておこう。
「××くんは~が趣味で…」「××くんは~な人で…」のように、両親と自分を繋いでくれるような話題作りを彼女に頼んでおくのがおすすめだ。
彼女を一人の女性として尊重した接し方をする(彼女の親に挨拶する時は、絶対にベタベタしない)
彼女の親への挨拶を失敗しないためには、彼女を一人の女性として尊重した接し方を意識しよう。
挨拶の際に相手の両親の前でベタベタした行動をとることは、不快感を持たれるだけでなく、引かれてしまうから厳禁だ。
「娘はこの男性には任せて大丈夫なのか?」と男性に対して不信感が募る原因になるから注意しよう。
彼女のことは呼び捨てでなく○○さんと呼び、彼女の日頃の言動に感謝の気持ちを示すと良い。
彼女が素敵な女性であることを伝え、一人の女性として尊重した接し方をすると誠実なイメージで好印象を持ってもらえる。
彼女の親に挨拶する際にお酒を飲む時は、酔いすぎないように気をつけること
彼女の親に挨拶に行った際、お酒を飲むときは酔い過ぎないようにコントロールしよう。
緊張をほぐそうとお酒を勧められるまま飲んで酔い過ぎてしまっては印象が悪くなってしまうから注意が必要だ。
今後の彼女との関係に影響してしまう可能性もある。
肝心の挨拶の本題に入れないまま終わってしまったり、失言をしてしまう危険もあるので、お酒はほどほどにしよう。勧められた時も節度を持って対応すると、変な失敗をしないで済む。
まとめ
この記事では、彼女の親への挨拶の仕方を徹底解説した。
挨拶に行くタイミングだけでなく、「結婚・同棲・交際」の3パターン分けて挨拶の言葉の例文や流れを解説して、マナーや服装、手土産についても解説したので、ぜひ参考にしてほしい。
プロポーズ後の結婚の挨拶、同棲の許可をもらうための挨拶、結婚を前提に真剣交際をしている時の挨拶など…、彼女の親へ挨拶に行く理由は人によって様々だから、悩んでいる男性の力に少しでもなれたら嬉しい。
彼女の親への挨拶を成功させるコツや、失敗しないための注意点も紹介したので、彼女の親への挨拶を控えている男性は事前準備をして良い会にしてほしい。
悩むこともあるだろうが、自分らしく笑顔で礼儀正しい振る舞いを心がけて当日に臨めるよう、事前準備を怠らないようにしよう。
多くの男性にとって、彼女の親への挨拶は一大イベントであるし、大きなハードルであると思う。本記事で不安を少しでも解消し、リラックスして実家へ訪問できるよう祈っている。
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