大学生カップルのデート代は、昔と違って今は「割り勘」が主流になった。
本音では、彼氏のおごりを望むお金のない女子大学生は少なくないと思うけど、実際の大学生がどんな風にデート代を出しているかについては、なかなか確認できないことだから、今回は一つアンケート結果を紹介したい。
そのアンケートによれば、大学生の恋愛の場合は「付き合う前」と「付き合ってから」でデート代の負担割合に差が認められたり、割り勘する大学生の理由や心理がしっかり紹介されていた。
大学生でデートに慣れていない人は、デート代の負担をどうしたらいいか迷うこともあるので、参考になるはずだ。
特に初デートや2回目のデートまでは「大学生カップルの会計の仕方」がよく問題になる。
20代と30代のデート代に対する考え方にも触れているのだが、世代格差が出ている点も面白いデータだ。
大学生カップルのデート代は割り勘が8割!
今回紹介するアンケート元は朝の情報番組「スッキリ」が行った調査である。このアンケートでは、大学生カップルの大半が、割り勘でデート代を平等に負担していることが分かった。
- デート代は彼氏がおごりという大学生カップル 19.3%
- デート代は割り勘する大学生カップル 80.7%
大学生カップルでデート代を彼氏が出す割合は5組に1組。それさえ若干下回っている状況だ。
大学生はバイト代が主な収入源であり、男女で収入に差がないので、半々に出し合う「男女平等」の支払い方になっているのは当然とも言える結果である。親からお小遣いをもらってる大学生についても、その額に大きな男女差はない。
このアンケートを参考にするなら、大学生で付き合っているカップルはデート代を「割り勘」にしてOKということなる。
番組内では男女の意見が紹介されていたのでそれぞれ解説する。
デート代を割り勘する男子大学生の理由
- お互いバイトをしてたら割り勘でいい
- お金ないから
- 男性が女性におごるのは変だと思う
大学生男子の意見では、「彼氏が彼女の分を奢る理由がない」という意見が主流で、一部で「奢りたいけどお金がないから奢らない」と言う意見が続いた。
大学生カップルの場合は社会人カップルと比較して「収入の男女差」はないため、奢らない彼氏が主流になる。
デート代を割り勘する女子大生の理由
- 平等がいい
- 男性におごってもらうのは申し訳ない
- 気を遣わずにデートを楽しみたい
デート代を割り勘する女子大学生の理由は、「平等に支払いして、気を遣わずにデートを楽しみたい」という意見が主流だった。
奢られるデートだと何かと気を遣うし、彼氏に過度な負担をかけることが望ましいことかと考えれば「奢りを断る女子」もいるくらいだ。
今は「俺についてこい」という男子も減ったので、普段の友達付き合いと同様、デートした際も2人で割り勘する方が自然だと思う人が増えた。
デート代を奢りたがる男子は女子大学生の評価が低い
番組では、大学生のデート代が割り勘になった考え方を以下のようにまとめた。
- 男性=お金事情
- 女性=男女平等
昔の感覚とのズレが話題となったが、若い女性は「男女平等」への感覚が強く、おごりたがりの男性を「プライドの高い人」だと切って捨てた人も紹介されていた。
私の周りでも実はこの意見が意外と多くて、同じ大学生同士のカップルなのに男子が女子に奢るのは「裏にある心理を疑う」と言う話を何度も聞いている。
もしあなたが男子大学生なら、無理に奢ることが「正解じゃない」ということをしっかり理解しておくべきだろう。
この結果を見るに、「大学生は男女とも望んで割り勘デートをしている」と言えそうだ。
カップルで過ごすイベントでは、大学生も「彼氏のおごり」が増える
番組調査では、カップルで過ごすイベントになると、大学生カップルでも男性のおごりが増えることも伝えていた。
彼女の誕生に奢る大学生は多数派!クリスマスデートや記念日デート、ホワイトデーは大学生でも男性が奢ることが増える
たとえば、彼女の誕生日は大学生でも彼氏が奢る割合が多く、彼女にお姫様気分を楽しんでもらっている。
とはいっても、彼氏の誕生日が来たら彼女が奢ることになるため、お互いの誕生日を勘案すると、実質的には割り勘している状況だ。
大学生でも、彼女の誕生日デートは「奢る」と覚えておこう。割合としても多いし、彼女の誕生日に奢ると彼氏の誕生日は彼女が奢るから、最終的には割り勘になる。デート代やご飯代をプレゼントし合うイメージで捉えておくと良い。
また、一部の大学生カップルでは、クリスマスデートや記念日デート、ホワイトデーのデートと言った、特別なデートだけ彼氏の奢りになるケースがある。彼氏の奢りになる割合が少し増える程度ではあるが、昔のなごりで彼氏が奢るケースがあり、メリハリがある付き合い方をしている大学生カップルもいる。
この点を踏まえると、まだ完全に男性が女性におごる時代が終わったとまでは言えない印象である。今の大学生にも、彼女が「たまには彼氏におごってほしい」と思うことがあって、大学生カップルであっても彼氏が多めに払う局面は多々ある。
彼氏に奢ってほしいと思っている女子大生は、イベントの日くらいはおねだりしてもいいだろう。
奢られる時のマナーについては、下の記事でまとめている。
大学生の付き合う前のデートは男子のおごりが6割!なぜ大学生なのに奢るのか、本音はやっぱり下心が見える?
大学生カップルの大半が割り勘でデート代を支払っていることが分かったが、付き合う前の大学生の男女となると少し事情が変わる。
付き合う前のデート代は、大学生の場合であっても「男性のおごり」が約6割に増えたのだ。下心が垣間見れるアンケートになったのは少し興味深い。
なぜ大学生の付き合う前のデートは、男子が女子に奢る割合が増えるのか
なぜ大学生の付き合う前のデートは男子が女子に奢る割合が増えるのかと言うと、「男子が女子をデートに誘うのが主流になっているから」だ。
大学生の場合、付き合う前にデートに誘うのが男性側に偏っているため、何か理由を付けて誘う際におごりをチラつかせたり、お金がないと交わされそうになる女性に譲歩しておごりの割合が増えるところもある。
「奢るからご飯行こうよ」との誘い文句は大学生に限らず、男性から女性を誘う時にあるあるだ。
実際の大学生の男性意見では、「せっかくのデートだから好きな女子のために頑張りたい」との意見もあった。
奢る男子の本音が「下心だけ」ということはないので、女子は「紳士的な態度を取ってくるか」という点を見ていれば変な男に捕まることはないから安心しよう。
強引に口説いてくる男子だったら、終電前に帰るようにすれば問題ない。確かに、同じ大学生で比較した場合、奢らない男子と奢る男子では、後者の方が遊んでいる割合は多い。
詳しく「奢る男性心理」が知りたい女子は下の記事を参考にしてみよう。
初デートで奢る男子大学生の心理
大学生の場合、特に驕る男子が多くなるのが、好きな人との初デートの時だ。
はじめてのデートは男子大学生が最もかっこつけたい時なので、「今日は俺が払うよ」と初デートだけと限定しながらも、好きな女子に奢る人が多くいる。
最初から「奢るからごはん行こうよ」などと誘うパターンも初デートに多いため、いずれにしても「最も男子大学生が奢る確率の高いデート」が初デートである。
ただ、大学生カップルは割り勘するのが普通であるため、2回目のデートや3回目のデートでは、奢らないからと言って脈なしというわけじゃない。雰囲気が良いなら、初デートでは頑張りすぎただけだろう。
脈ありか脈なしか気になる男子がいる女子は、下の記事で判別してみよう。
片思い中の男子大学生は、好きな人に奢るべきか
片思いしている男子大学生への恋愛アドバイスとしては、「付き合う前はデート代を奢ることも要検討である」と言ったところ。
大学生で奢りのデートは少しきついかもしれないけど、奢られた女性心理としては「私のために頑張ってくれてる=愛情を感じる」という部分があるので、”金で女を釣る” という意味ではなく、好意の表現として「初めてのご飯やデートを奢る」のは悪くないアプローチだ。
奢らない大学生と奢る大学生でどっちが好きな人を落とせるかと考えるとそこまで差があるわけではないのだが、奢りを選択肢に置きながら気になる女性をデートに誘うと、間違いなく誘いが成功する確率が高い。
この点からも、大学生のデートは1回目に限って「奢る」のがアプローチ的に優秀だ。
決して驕りが必須にはならないが、初デートのハードルを下げて距離を縮める恋愛の進め方は間違っていない。
最初は冗談からでも二人の時間を確保していくべきなので、ノリ良く「奢るからさ♪」という誘い方も視野に入れておこう。
大学生カップルと社会人カップルではデート代の支払い方が違う?20代と30代ではデート代の「奢り」と「割り勘」の割合が大きく違う
番組では「今の若者のデート代事情」をテーマにしていたのだが、コーナー最後にデート代における世代間格差を視聴者投票でアンケートしてみることになった。
その結果は、以下のようなものだった。
【20代のデート代】
- 男性がおごるべき 4451票(43.6%)
- 割り勘にするべき 5767票(56.4%)
【30代のデート代】
- 男性がおごるべき 22654票(68.0%)
- 割り勘にするべき 10672票(32.0%)
20代は大学生カップルと社会人カップルに分かれるため、大学生ほど「割り勘派」が主流ではなく、彼氏の奢りでデートしているカップルも多数あることが伺える結果だった。
しかし一方、20代と30代との価値観の違いは大きく、世代間による考え方の違いが露わになる結果だったのは要注目だ。
大学生は割り勘でデートするのが普通になったが、社会人になると男性の奢りでデートすることも増える可能性がある。
30代ではむしろ奢る男性の割合がかなり多くなるから、デート代に関して「どっちがどのくらい負担するか」は収入差にも目を向けないといけないということだろう。
時代の変遷によって男女平等の価値観は高まる一方だけど、「先輩が後輩に奢る」「男性が女性に奢る」というのは、より経済力がある方がサポートする意味もある。
なぜ30代カップルは、男性の奢る割合が多いの?
なぜ30代カップルは男性の奢る割合が多いかと言うと、社会人になると男女で収入に差が出てくることが多々あり、その差は20代から30代と年齢を重ねるとより大きくなるからだ。
30代カップルでは、経済力の観点から男性の奢りが多くなる。
総合職(主に男性が選択する働き方)と、一般職(主に女性が選択する働き方)という、「男女の働き方の違い」も収入格差が広がる原因になっている
20代から30代と、年齢が上がるにつれカップルのデート代も男性の負担割合が増える傾向があるため、特に付き合う前は女性との収入差を頭に入れてデート代を出し合うべき状況がある。
デート代は必ず男性が出すべき時代は終焉を迎えつつある。最終的には自分と相手の考え方や好みや価値観が優先されるので、そこは忘れないようにしよう。
大学生などの学生カップルの場合、年上彼氏は奢るのか:付き合う前のデート代と付き合ってからのデート代で差がある
大学生カップルは、1つ年上の彼氏と付き合ってる女子や、2つ上の先輩と付き合ってる女子も多いと思うが、学生カップルでも「年の差」がある場合は奢りや割り勘がどう変わるのだろう?
先に付き合う前の恋愛の場合で解説した後、付き合ってからの「年上彼氏の会計事情」を解説する。
学生の恋愛の場合、付き合う前のデート代は年上男性が多めに払う傾向がある
大学生の中でも先輩が後輩に奢る文化は昔から引き継がれている面があって、付き合う前の恋愛では先輩後輩関係を重視する人がまだまだいる状況だ。
あるアンケートでは、後輩と食事する時に奢る人の割合は22%あり、年上が多めに払う割合に関しても約39%あった。合計すると、年上男性が食事代やデート代を年下女性より多く払う割合は、約61%に及ぶ。
年上男性が後輩女子より多めに負担する割合が過半数を超える状況であるため、あえて「普通は…」と解説するなら、年上男性の支払い割合を高くするのが普通ということになる。
そこにはかっこつけたい心理があったり、多めに払わないとかっこがつかないなど「仕方ない」と思ってる面もあるだろう。大学生の場合は、先輩だからお金を持ってるということもないし、後輩だからお金がないと言うのも理屈的におかしい。
ちなみに、後輩と食事する時に完全割り勘にする大学生の年上男性の割合は39%で、ごくわずかに後輩に奢ってもらうという人もいた。
このことから、付き合う前のデートで大学生の先輩が「ちょっとも多めに出してくれなかった」場合は、脈なしの可能性をはらむ。
ただの後輩だと思ってる相手とのデートなら割り勘にする男性の割合が高まるため、気になってる・好きな後輩と食事する場合は、少しかっこつけてくれることを期待したいところだ。
大学生の恋愛であっても、年上と年下という年齢差があった場合は敬語を使う関係にあり、それが「付き合う前のデート代の負担割合」に影響する。敬語を使うのに先輩らしいことをしない(奢らない・多めに出さない)ということは、その程度の気持ちなのかもしれない。
特にサークルの先輩やゼミ関係の先輩など、普段の関りがある年上男性の場合は「奢るか奢らないか」で二人の食事の意味が変わってくる場合もある。
付き合った後のデート代に関しては「年上彼氏が多めに出す」のが交際期間が長くなるうちに終わる傾向がある
一方、大学生の年上彼氏に関してだが、付き合ってからのデート代は、交際期間が長くなるにつれて割り勘になっていく傾向がある。
付き合う前はかっこつけて奢ってくれたとしても、前述しているように大学生は「年上と年下」で収入格差があるわけじゃないし、男女でも収入格差がないため、気を遣わない交際になっていく中で割り勘するカップルが多くなる。
これは、彼女が奢らなくていいと考えることも彼氏が奢らない理由で、大学生の男女がカップルになると「奢る必然性がない場合は奢らない」という形になっていくのが一般的だ。
「付き合い始めは奢ってくれたのに奢ってくれなくなった」という年上男性であっても「冷めたから奢らない」のではないから、大学生の年上彼氏に関して誤解することがないように注意しよう。
まとめ
今回は、大学生のデート代についてのアンケート結果を紹介して、恋愛の専門家の立場から解説を加えた。彼氏や彼女がいる人はもちろん、片思いまで含めて、恋愛をしている大学生は参考にしてみてほしい。
バイトをしている男女なら、大学生のデート代は平等に割り勘する。これが今の大学生の考え方だ。男性が年上だったり、先輩だったら、少し多めに払う場合が多くなる。
気を遣わないでお金のことを気にせずに恋愛したい人が大学生には多い。付き合う前はそれぞれの恋愛事情からおごりも選択肢にする男性もいるから、その点も頭に入れておこう。
なお、デート代の負担割合についてもっと詳しく考え方などを知りたい人は、下の記事も合わせて読むとより理解が深まると思う。
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