遠距離恋愛では「束縛」について色々考える機会が多い。
遠距離恋愛をしているカップルはいつも一緒に居られないからこそ、彼氏・彼女のそばにいる人に嫉妬する気持ちを持つし、実際に離れているからこそ「浮気をされたくない」と思った時にできることが限られていることにモヤモヤする。
「遠距離恋愛はそもそも束縛できる関係なのか」
「遠距離恋愛の嫉妬や浮気の問題はどう捉えたらいいのだろう」
今回は、こんな不安や心配を持つ「遠距離恋愛の束縛」についてまとめたい。
嫉妬する気持ちは恋愛を辛くさせるものだけど、遠距離恋愛ではどう考えていくべきだろう。
遠距離恋愛している彼氏や彼女を束縛することは可能なのか
今現在、遠距離恋愛をしているカップルは、そもそも「束縛できる関係なのか」が気になることもあると思うが、付き合っている彼氏や彼女を束縛をしたいと思った時、束縛できる条件は以下の5点が満たせるカップルである。
これらが満たせるカップルであれば、束縛できる関係のカップルということになる。
- 相手からの愛情がちゃんとあること
- 束縛の仕方や束縛のされ方にお互いで納得のいく妥協点が見つけられること
- 束縛することでできた時間を自分が埋めてあげられること
- 本音を語りあってより良い付き合い方を模索できる関係性
- 束縛によって相手の行動を制限しても、自分と付き合っていることで幸せや楽しさを感じさせることのできる付き合い方ができること
細かいところでが他にもいくつかあるかもしれないが、カップルの束縛について現実的にはこんな条件が必須となっている。
この条件が満たせるなら遠距離恋愛カップでも束縛するのは可能なのだが、問題になるのは「距離が離れている分、束縛することでできた時間を自分が埋めてあげられないこと」である。
遠距離恋愛の束縛における問題点を見てみよう。
遠距離恋愛で束縛することの問題点
恋愛において束縛は、彼氏や彼女の行動を制限するところがある。
たとえば、「合コンにはいかないで」とか「異性と二人で遊ばないで」などのように、友達付き合いの範疇と考えられることに対しても、実質的に制限を加える。
彼氏や彼女の束縛によって友達に誘いを断ると、その分、日常がつまらなくなるのがデメリットだが、(※便宜上)普通のカップルはその時間を自分が埋めることで相手は付き合っている方が楽しいと思える日常が送れる。
しかし、遠距離恋愛カップルの場合は気軽に会えないことで、「自分が一緒にいる」という選択ができないところに、束縛する上で大きな問題点を抱えている。
束縛することで時に友達付き合いさえ制限され、その結果「ただ暇になってしまう」のでは、恋人に心配させないためという理由で「強い束縛」を了承するのは少し辛いところがある。
付き合えばこういったことは仕方のないことだとする考え方もあるし、割り切れる人だってたくさんいることは分かっている。
でも、相手の日常をただ制限するだけの束縛は息苦しさを伴うだろうし、それが日常の充実感を奪うとしたら、恋愛が長く続いていくかが疑問に思う。
束縛をしたい人から見て言い換えれば、その点が「束縛する時の不安」と感じる人もいそうだ。付き合っている人がいる人を属に「リア充」と表現するけど、遠距離恋愛に束縛を持ち込んだ場合、果たして本当に充実しているかという疑問を持つ人がいるのではないだろうか。
遠距離恋愛で束縛する時の問題点を踏まえて、どんな考え方をするべきか
遠距離恋愛だけでなく、恋愛においては浮気のように「他の誰か」がカップルの関係を壊すことが実際にあるから、何かしらの「束縛」は遠距離恋愛カップルを含めてどんなカップルにも存在する。
それは一部で常識にもなっているから、付き合いはじめのカップルはそれぞれで付き合う上のルールみたいなものを暗黙の内にも作っていく。「浮気の概念」にまつわる喧嘩をきっかけにして、明確にルール作りがされる場合などもあるだろう。
結局のところ恋愛は超個人的なものなので、「浮気の定義」とか「束縛の範囲」と言うのも各カップルで決めていくところがある。
そこに「常識や正しさ」の概念は存在していても、二人の納得があるかどうかの方がはるかに大事だ。
では、遠距離恋愛と束縛の関係を見ると、どうだろう。
遠距離恋愛の最も特徴的なところは「付き合っているのに離れているところ」だが、やはり束縛に対してもそれが直接的に影響している。
特に問題なのは、「束縛することでできた時間を、自分と一緒にいることで埋めることができない点」ではないだろうか。
遠距離恋愛しているカップルは、この大きな問題点を踏まえた束縛の仕方・束縛のされ方をする必要があり、自分がただ相手の行動を制限するだけに留まらず、日常を充実させてあげるためのフォローが重要になっている。
束縛するのはある意味でカップルの当たり前だが、束縛されるデメリットを緩和できない「実際の距離」がある場合は、気遣いや思いやりの気持ちを持ち、カップルで深い話し合いをすることが重要になってくる。
遠距離恋愛カップルは束縛しないべきなのか
今回のコンテンツは「遠距離恋愛の否定」が目的ではない。むしろ、遠距離恋愛をうまく行かせるための一つのコンテンツになれば良いと思って作成に踏み切っている。
そこがもう少しわかりやすくなっていくのは後半になりそうだが、続けよう。
リア充という言葉は精神的なものも指しているなら、遠距離恋愛でも恋人がいるならまさしくリア充である。大切な人がいる事実、もしくは好きな人から大切に想われている事実は、何にも代えがたい充実感を与える。
この前提に立てば、遠距離恋愛だろうが、中距離恋愛だろうが、近距離恋愛だろうが、想い合う関係が明確に続いているなら、ある意味全てを取っ払ってきっと幸せだ。
だからこそ、遠距離恋愛になることが分かっていてもお付き合いを続ける人がいるし、遠距離の状態からお付き合いを開始するカップルだって少なくない。
好きだという気持ちが無条件にクリアする対象というのは多くて、それは時に「恋は盲目」などの言葉にも派生する。
つまり、遠距離恋愛の束縛は「想い合う関係において成立する」というのが公式的な考え方になる。
したがって、遠距離恋愛だから束縛できないということはないし、遠距離恋愛だから束縛しないのも間違った判断になる。
彼氏や彼女を大切に想うなら嫉妬するし、嫉妬するなら束縛することも「付き合う時の常識」になっているからだ。
「好きだから関係ない」
ラブラブなカップルにありがちなこんなセリフは、すべての恋愛を象徴しているのではないだろうか。
遠距離恋愛は離れてる距離の分、もっと精神的な距離を近くするべき
遠距離恋愛はよく辛い恋愛だと言われる。好きな人とは会いたくなるのが普通だし、離れている事実だけでも十分辛いからだ。もちろん、そのほかの離れていることで問題となることも少なくない。
「他の人を好きになった方が本当は幸せなんじゃないか」
長く遠距離恋愛をしたカップルで一度もこんなことを思ったことがないという人は稀だろう。特に、好きな人の気持ちを考えた時は、辛さや苦しみの質がまた変わってように思う。
好きだからこそ相手の気持ちを考える時、遠距離恋愛では「相手の幸せのために別れる選択」というものが為される時がある。離れているからこそ色々な面で「遠慮」してしまう点もこれに作用する。
ただ想い合うだけの関係を何も考えずに続けられるほど人の恋愛感情は単純にできていないし、お付き合いでは問題になってくることも時の経過と共に多くなってきたりするものなので、カップルの交際は単純には進んでいかない。
自分に取って大切な人の幸せは、本気で考えた時に実際の選択が難しく感じることがある。
この部分に直結しないのだけど、「相手の幸せのために別れる選択」については過去にこんな記事を書いている。
最終的な結論は「向き合うべき」だとしている記事で、私が後悔したことは「なぜもっと向き合えなかったんだろう」と言うことだった。
遠距離恋愛しているべきカップルは、離れている距離を乗り越えるために、もっと精神的な距離を近くするべきなのだ。
好きだから束縛したいと思うのは普通のことだから、距離を気にして「束縛できない」ことで気持ちの面の距離までできてしまうと、気持ちがすれ違ってしまう。
遠距離恋愛の束縛の是非
繰り返しになるけど、遠距離恋愛は他の恋愛に比べてやっぱり抱える問題は多いのだと思う。
離れているよりは近くにいる方が何かといいのは間違いないし、面と向かって触れ合いながら取るコミュニケーションはカップルに取って大事なもの。
特に付き合い始めから遠距離恋愛となってしまったのなら乗り越えるべき壁がお付き合い開始早々からできるのかもしれない。
嫉妬する気持ち・浮気されたくない気持ちで遠距離恋愛の束縛を考える時、問題点を考えてしまったら色々と遠慮してしまう人も多いのかもしれないけど、実際には「我慢すること」「本音を言えないこと」の方が恋愛ではいずれ致命傷となる。
不満は蓄積されていずれ爆発する。
我慢もいずれは限界を迎えて同じくいつか爆発するだろう。
そうなる前にいきなり別れを選ぶ人もいる。
何か問題となるようなものを感じたとき、どれだけそれが大切なものかは考えた方がいい。上で示した恋愛時の不満と我慢は、自分の中で大切な感情であればあるほど確実にいつか爆発するはずだ。
それがきっかけで二人に取ってより良い付き合い方を模索する方向へ作用することもあるから放置してはいけないとまでは言わないけど、「感情の爆発」は自分だけでなく相手も辛いものとなりやすいから、喧嘩によってカップルの絆を深めるのは別れのリスクを抱えた”荒療治的なもの”になってしまう。
すれ違ってしまうと遠距離だけにどうしようもなくなる可能性もあるので注意が必要である。
遠距離恋愛カップルの束縛は、深い話し合いによって、二人の気持ちが楽になるルールを決めるべき
確かに遠距離恋愛では束縛とも相性が悪い。
「だってそばにいないじゃん」
話がもつれてこんなセリフを聞くと黙るしかないのかもしれない。
でも、今の彼氏・彼女との想い合う関係をお互いで尊いものと思うのなら、大切にしたいなら、本音で語り合うことが大事だし、我慢できないことを我慢して、その結果向き合うことなく壊してしまうのは、絶対に避けたいことである。
もし辛いという理由で「逃げたい」と思うことに繋がってしまっては「大事なもの」が置き去りになってしまうように思うのである。
ある一つの恋愛があなたに取ってどのくらい大切かは分からない。
でも、それを考えずに見失うのは違うだろう。
後悔しないために為される選択はタイミングを誤ると取り返しのつかないことになる。
遠距離恋愛の束縛の是非は、カップルごとに色々な結論があっていい。
恋愛は個人的なものであっていいから。
難しいことを色々と考えれば正しいことばっかりにスポットライトを当てたくなるけど根本にあるべきものは「何が本当は大切なものか」だと思う。
話し合いの末に選ぶ別れと向き合うことなくお互いに自己完結する別れでは、同じ別れでも全然意味が違うはずだ。
だから、自分が抱えた感情は相手を信じてぶつけてみるべきだと私は思う。
一人で悩んでほしくはないと相手の彼氏・彼女は考えているんじゃないだろうか。
二人で大切に想い合っているのなら何かの答えは出せるはず。
もし遠距離恋愛ゆえの漠然とした不安が「束縛したい」と言う気持ちになっているなら、はっきりとした言葉を聞くだけでも違ってくると思う。
まとめ
今回は、遠距離恋愛の束縛についてまとめた。
離れているからこそ強めてしまう気持ちに「嫉妬する気持ち」と「浮気されたくない気持ち」があると思うので、遠距離恋愛にまつわるいくつかの問題の中で「束縛」にフォーカスして書いてみたのだがどんな感想を持っただろうか。
恋愛は副作用となるようなものもあって「束縛」はその代表みたいな感情が作用するもの。
恋愛時に不安になりやすい人ではなかったとしても、遠距離恋愛では「距離」が不安を増大させたり、そばにいられないからこそ無性に浮気が気になる瞬間もある。
それにもかかわらず、現実的な問題をいくつか考えるだけで「遠距離恋愛の束縛」は負担に思ったり、するべきではないと理屈で感情を抑え込もうとする人がいる。
最終的にはその答えをカップルごとに出すべきだと思うのだが、それは本音で語り合う中でやっと成立するもの。
いつもそうでないといけないわけではないが、素直にならないといけない瞬間には、離れた距離を意識して二人で付き合い方を模索するべきだと思う。
遠距離恋愛は自然消滅することが多いと言われる。不安なら下の記事を読んでみよう。
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