結婚を考えているカップルは、結婚式を挙げるかどうか迷う人も実際多い。
昔は結婚式を挙げるカップルが常識のように思われていたが、今は結婚式を挙げないカップルも少数派と言えなくなった。
二人の話し合いだけでなく両家の意向も加味されるべきだが、いずれにしても結婚するなら結婚式を挙げるかどうかの選択をしないといけない。
そこで今回は、結婚式を挙げるか迷う人へ、結婚式を挙げるメリットとデメリットを紹介する。それぞれ5つ選んでみたので、これから結婚を控えているカップルはもちろん、いずれ結婚をしたいと考えている人は確認しておこう。
結婚式を挙げるメリット
結婚式を挙げるメリットから見ていこう。結婚式を挙げるのが当たり前と思っている人も、しっかり結婚式のメリットを確認することでさらに意味のある式ができるはず。
結婚式に憧れる人も多いと思うから、参考にしてみてほしい。
新婚生活のスタートに節目を設けることができる
あなたが社会人なら、結婚式に限らず今まで色々な式に出てきたと思う。
入学式や卒業式、入社式や内定式などなど、どれも面倒な式だと感じることもあったが、良き思い出になっているだろうし、心に決めることなどもあったはずだ。
結婚式を挙げるメリットに、こういった「式の持つ重み」は最初に挙げておきたいポイント。
結婚した後の生活は、大きく変わっていくから節目を感じないことはないのだが、やはり結婚式を挙げると実感の感じ方が違ってくる。
「今日から新婚生活ね!」というより、結婚式で節目を迎えた方がより新鮮な新婚生活をスタートできる。二人で新婚生活を始めるに当たって、しっかり節目を持つことは大きな意味を持つので、メリットとしても大きい。
マリッジブルーになっていた人も、多くの親しい人に祝福を受けて、気持ちの切り替えができるという効果もある。
お世話になった人へ、夫婦としてお披露目ができる
特に都心に住む人は、身内が一堂に会する機会が案外少ない。
お世話になった身内の人に結婚式を見せることは一種の恩返しと言えるから、きちんとした式で挨拶できるのは、他の方法で挨拶するよりもメリットになっている。今後の生活を考える上で実は大きな効果となる部分だ。
昔の人ほど結婚式を挙げることへの拘りと言うか、常識的なことへは厳しい目があるので、しっかりした夫婦なら結婚式を挙げるべきとの意見は依然として多い。
特に親はこの「お披露目」としての効果をすごく重要視している面があり、二人に取ってもそうだが、色々と波及効果がある面だろう。
結婚式は、案外二人のためだけにあるものではない。
「見せつけられた」って感じる結婚式があるのも事実だが、それはやり方がそうであったからそう感じただけで、本来結婚式は「私達結婚しました」ってお披露目をする場である。
だからこそ「披露宴」を行う。
お世話になった人へ、しっかりとした式と披露宴をお見せするのは、恩返しになり、結婚式を挙げるメリットとなる。
親の気持ちが汲める
理解のある親が多くなっているからこそ「ナシ婚」が増えているのだが、本音の部分では「式くらい挙げて欲しい」と考える人が多いのではないだろうか。
その親ごとに違っているが、特に新婦の親は「一緒にバージンロードを歩くのが夢だった」なんて父親もいることだろう。
切り替えが必要なのは、本人達以外の周りでも言えることだ。
二人の意向を尊重する親が増えているから、「結婚式くらいちゃんと挙げなさい」と言う人は減っているものと思う。
色々事情もあることだろうし。
しかし「無い方が良いのでは?」と考える親の割合はやはり少ない。
一つ上で挙げた理由もあって、自分の親戚関係にしっかりお披露目したい気持ちも親にはあるし、「常識的に」と古いのかもしれないが、そんな考えの親もいるはずだ。
結婚式をしないと決めたカップルがやっぱり結婚式を挙げようと思うきっかけの多くは、親が絡んでいる。
結婚式を挙げないと親に告げた際、「がっかりさせた」とか「もう少し考えるようにお願いされた」というカップルは少なくないので、どうせならみんなで何のわだかまりもなく結婚したいと思う人は、結婚式を挙げることで周りの不満が出ない点がメリットになる。
結婚したことの報告がやり易い
結婚したことを文面で伝えるのは簡単だが、全ての人に文面で報告することはできないだろう。
そう言った人に自分のところへ出向いてもらうわけにもいかないので、こちらからご挨拶に伺う場合も出てくるし、そうなると順番とか予定の調整が難しい。現実的に考えていくと、色々と気を遣う部分である。
結婚式を挙げるなら、結婚したことの報告がかなりシンプルになり、一度の機会で全部済んでしまう。(その時はそれなりに大変だけど)
お祝いをもらっても結婚式の時に対応が可能であり、差とかも考えないで良いので結局は楽になることも多い。繋がりのある人が多いなら、結婚式を挙げないことが逆に面倒になるから注意が必要。
たくさんの人に会って報告しないといけない事情がある人は、特に結婚式を挙げるメリットになるだろう。
結婚式を二人で計画していくことの意義
結婚式を挙げる二人に取って、準備はとても大変なものになる。
当然、当事者だけでなく色々な方面で調整も必要だし、ここら辺はデメリットとして後述していくが、とにかく大変な作業だ。
しかも一時的でも出費は数百万になることも。
正直なところ、結婚する二人の間でも色々なことが問題になると思う。
しかし、その機会で確認できることは多い。
費用面を話し合うなら、結婚後の生活のイメージも共有することになるし、協力的かどうかや、真剣に結婚後のことを考えてくれているかもわかる機会になる。
結婚する覚悟や自覚が足りないと思うなら、深い話をしないといけない。
ケンカしてしまうこともあるかもしれないが、それは必要なケンカであって、新婚生活を迎えてからするよりも事前にしておいた方が良いものとなる。
そうして様々な苦労の末に結婚式を無事終えれば、達成感や感動もかなりあって、話し合うべきことも話し合えた状態で新婚生活を迎えることができる。
このメリットも大きいと考える。
結婚式を挙げるデメリット
結婚式を挙げるのにデメリットもあるので、5つのポイントで確認しておこう。
冒頭から説明しているように、今は結婚式を挙げない選択も異常なことではなくなった。結婚式を挙げるデメリットをしっかり理解して、あなたらしい選択をしよう。
費用の工面が大変
所謂、普通の結婚式を挙げようと思ったら一時的でも数百万円のお金が必要になる。
若い二人に取って、その金額はあまりに大きいだろう。
親や祖父母・親戚関係の協力が必須という人も多いかもしれない。
実際にはご祝儀でかなりの金額を賄える場合も多いのだが、事前にご祝儀を渡してくれる人は限られており、借金をして挙げるものでもないので、「諦める」という形で結婚式を挙げないカップルは多い。
新婚生活をお金のない状態で始めたいと言う人はいないので、大きな出費になる点はデメリットの筆頭になる。
準備に莫大な時間を取られる
先程も触れているが、結婚式の準備はとにかく大変である。
式場選びだけでも色々あるのに細部では驚くほどの選択の機会と選択肢を与えられて、全てを決めていくのにかなり消耗する。
しかもそれぞれで金額が微妙に違っていたり、オプションはどの程度付けるかや、色味なんかもかなりの種類から選んでいく。打ち合わせも多くて、一大プロジェクトのチーフになった気分を味わうだろう。
そのプロジェクトの総額は数百万円となることもあるから、精神的な消耗はやはり大きいのである。
妥協をしながら選んでいくのにもかかる金額を考えると限界があり、「せっかく式を挙げるなら満足いくものを」と考えれば、段々増えていく予算とも戦うことになる。
そんな期間が数か月とか続くと、当然ケンカすることも出てきたりして「これなら結婚式なんて挙げないで良かった」と思う機会もあるかもしれない。
仕事の忙しい人は、これがデメリットとして大きい。
出席者の人選はナーバスな問題
結婚式場にキャパの問題があったり、お互いの招待者の数を調整したりする関係上、誰でも呼びたい人を呼べるわけでなく、当然ながら出席者の人選は行うことになる。
こうなると「〇〇を呼ぶなら〇〇を呼ばないといけない」とか人間関係を考えながら人選を行うのは一苦労だ。公的な付き合いもあるし、後で陰口を言われる問題に発展することも。
結婚式に出席する方の立場を考えると、「面倒臭いな」と感じる場合もある一方で、「自分だけ何で呼ばれないの?」って思う人も出てくる。
2次会とかで調整はするものの、結婚式を挙げなければ問題にならなかったことが、いざ結婚式を挙げようとして人選を考えている時に問題になる。
呼べるような友達がいないと言うケースだってあるだろう。
それでも、相手の人数に合わせないといけないので、苦労する場合も考えられる。
また、各スピーチや余興を誰にお願いするかという問題もここに入ってくる。
結婚した実感の薄さ
役所に結婚届を出しても結婚した実感などほとんどない。
結婚式をしないカップルも、他の方法で結婚式に変わるものを行う場合が多いと思うが、やはり盛大にお祝いしてもらう結婚式で感じられる実感に比べると、薄いと表現するべき。
それは結婚式を挙げないデメリットとなる。
始めが肝心と言われる新婚生活において、お互い大きな区切りをつけて迎える場合と、そうではない場合とを比べると、結婚式を挙げないデメリットは大きい。
身内だけで食事会をしても緊張するだろうが、数十人、或いはそれ以上の前で結婚を宣言して新婚生活に入っていくのとは違っているはず。
ある日を境に周りが既婚者として扱うようになる点も結婚式を挙げたカップルならではかもしれない。結婚式の出席者が色々と宣伝してくれる面もあるので、区切りの効果はやはり高いだろう。
一社会人としての評価
結婚式を挙げるのが普通だと思っている人はまだ年配の人に多いので、「結婚式を挙げない=非常識」と考える人からの評価が下がってしまう可能性があろうかと思う。
「親御さんが可愛そうだ」「奥さんは友達にウエディングドレス姿を見せたいんじゃないか」とか言う人はそれなりに居て、お節介な上司は飲んでいる席でお説教をする場合も。
結婚式を挙げないのは挙げられないからだ、と思われると少し厄介な問題になってくる。
全ての人に結婚式を挙げなかった理由を話すわけにもいかないし、「貯蓄もできない」とか「社会的な体裁を考えない」なんて捉える人も周りには出てくるかもしれない。
固い職業の場合は気を付けた方がいい人もいるだろう。
ただし、ナシ婚は既に市民権を得ており、選択する割合も増えているため、あくまで可能性という点に留めておく。
そういった人がまだいる点はデメリットとして、挙げておきたい。
まとめ
今回は結婚式を挙げるメリットとデメリットについて、それぞれ5つずつ検討してみた。
結婚式を挙げない「ナシ婚」も一般化してきているので、改めて結婚式のメリットとデメリットを確認しておくと、納得のいく選択ができるだろう。
一生に一度のものだし、色々な意味のあるものだから、二人の意向を尊重しなが親や周りの意見にも耳を傾けて検討してみよう。
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